Fashion. Beauty. Business.
「宝探し」に必要なセンス
いいビンテージを見つけるには、それを探し当てるセンスが必要です。リアルでもインターネットでも、“お宝”は山のように溢れているからです。古着屋などリアルで探す場合は知識や嗅覚といった感覚的センス、「メルカリ」やオークションサイトであれば的確に検索するキーワード選びのセンスでしょうか。スタイリストの知人は、クライアントからの衣装の無茶振りで“検索センス”がかなり鍛えられたと話していました。
その点、US版「メルカリ」が導入した対話型ショッピングアシスタント「メルチャットAI」は、誰でも簡単に目当てのものが探し当てられそうな期待感があります。まだベータ版で公式ではないとのことですが、もし近い将来日本版にも導入されたら、“宝探し”がさらに楽しくなるかもしれませんね。
「メルカリ」US版がAIショッピングアシスタントを超速で開発できた理由 米CEOが語る
「私たちの扱うアイテムは非常に幅広く、これまでの検索機能では、ユーザーが各カテゴリーに隠れている“宝物”を見つけるには足りないと感じていた」と米メルカリのジョン・ラガーリング最高経営責任者(CEO)。「ずっとAIの発展を追ってきたが、この数カ月で大規模言語モデル(LLM)が期待値レベルに達してきた。これこそ“宝探し”の手助けになると感じた」と語る。
LLMは、自然言語(普段の話し言葉)を処理し、AIや機械学習モデルの訓練と改良を行う膨大なデータセットを含むモデルで、より洗練されたシステムへとはるかに速く進化させることができる。
グーグル出身で17年にメルカリに入社したラガーリングCEOは、高度な小売りAIの登場に備えるべく、過去2年間、データを整理しながら、テクノロジーが十分に優れたものになるのを待っていたという。そして、オープンAIが3月に「チャットGPT」の開発ツールGPT-4を公開したときに、US版「メルカリ」のデータを迅速に接続し、わずか2週間でボットを作り上げた。
しかし、ラガーリング CEOは「今回はベータ版であり、公式の導入ではない」と強調する。「メルチャットAI」はウェブ上で利用できるが、モバイルアプリでは利用できず、保存や過去のチャットをお気に入りにするなどの機能は提供していない。「『チャットGPT』自体がまだ完璧ではなく、不正確な推奨や予期しない振る舞いをする可能性がある。私たちは物事を提供する前に完璧を求める傾向があるが、GPT-4は十分に魔法のようなものだと感じ、トライすることを決めた」。
米国では同時期にスナップチャット(Snapchat)がメッセージボックスに「チャットGPT」をベースにしたチャットボット「マイAI」をユーザーの承諾なしに追加した結果、1つ星のレビューが殺到した。
US版「メルカリ」は5000万以上のダウンロードと1日あたり35万件以上の新規出品があるという。「メルチャットAI」が本格導入されれば、転バイヤーを含め、さらなるユーザー拡大が見込めそうだ。
トランクホテルが9月1日東京の“奥渋”にオープン 代々木公園に隣接したロケーション
地上7階のトランク ヨヨギの客室は全てバルコニー付きで、4タイプあるスタンダードが20室、代々木公園に面したパークビュースイートが4室、最上階のオーナーズ スイートが1室の計25室。代々木公園を見渡せるルーフトップのトランクプールクラブ(宿泊者限定)にはインフィニティープールや温水プール、ジャグジーなどがあり、併設したラウンジではカクテルやシーフードを楽しむことができる。
井の頭通りに面したピッツェリア エ トラットリア ロンベリコは、一般客も利用できるオールダイニングで、本格的ピッツァをはじめ、イタリア各地の伝統料理と日本の素材や調味料を組み合わせたオリジナルメニューを提供する。また、食材には、環境型畜産の肉やエコラベル認証の魚介、廃棄されてしまう規格外野菜などを積極的に使用するなど環境へ配慮している。
ホテルの建築は建築家の芦沢啓治が担当。インテリアデザインは、デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動するノームアーキテクツとの協業で、日本ならではの素材使いや技法と北欧を感じるモダンなデザインが生かされた空間になっている。館内のアートワークは、アウトサイダーアーティストによる作品が中心。滋賀県の障がい者福祉施設であるやまなみ工房とコラボレーションし、トランク ヨヨギのためにつくられた特別なアート作品や国内の若手アーティストの作品が展示されている。
宿泊料金(予価)は1泊6万〜23万円。
「WWDJAPAN」7月13日発売号は、京都・西陣織の老舗HOSOO特集です。「More than Textile」を掲げ、織物の可能性を拡張し、人々がまだ見たことのない西陣織の美を追求しているHOSOO。その探究の中で出合ったのが、江戸時代の絹(シルク)や大麻(ヘンプ)で織られた着物でした。その品質を現代に再現し、さらに超えることを目指し、絹、大麻ともに日本の在来種を用いて、原料生産から取り組むといいます。加えて、ソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめ、研究者や企業、職人らとの共創体制を構築。AIやロボティクスなど最先端の科学技術を活用しながら、素材が本来持つ個性を生かす工芸的なものづくりを実現し、日本ならではの多様な美を世界へ提示しようとしています。