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“最初の一歩”を応援!
新入社員の多様性を認めるユニリーバ・ジャパンの入社式、いいですね。確かに「社会人らしい髪型・髪色」の固定観念、私もあります(苦笑)。そういうことに気づかせることにも成功していますから、素晴らしいです。伊藤忠商事の入社式も、会社の気合いと新入社員への期待が感じられますね。
私たちも“最初の一歩”を応援する特集を用意しました。こちら、業界で働く人にも役立つまとめになっていると思います。このメールの最後にある最新号紹介をご確認ください。皆さんの良い新年度をサポートします。
ユニリーバ・ジャパンが「自分らしさ」を尊重した入社式を開催 髪型・服装を個人の判断に委ねる
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは4月3日、4年ぶりに本社で入社式を開催した。今年度の新入社員は18人。入社式においては事前にマスク着用の要否を含め、「自分らしさを体現した髪型・髪色で」「(服装は)入社式というTPOにこだわる必要はありません」など個々の判断に委ねる内容を通告。当日は、ハイトーンカラーやウェーブを効かせたロングヘアスタイル、ツーブロックなどの髪型も見受けられ、服装はノースリーブワンピースやニット姿など各々が“自分らしい”スタイルで参加し、先輩社員らが温かく歓迎した。
入社式では、同社のヘアケアブランド「ラックス(LUX)」の今年のブランドスローガン「#BeHairself 私の髪は、私が決める。」を体現する最初のアクションとして、新入社員用の社員証の撮影会や、「Be Yourself(自分らしくあること)」をテーマに髪型や働き方などを考えるワークショップを行った。
同ブランドが行った「髪の偏見に関する」調査によると、「社会人らしい髪型・髪色にすべき」という固定観念があることが浮き彫りになったほか、社員証の顔写真が「自分らしさを表現できていない」ことや「満足できていない」社会人が少なくないことが明らかとなった。
そこで入社式に伴い、「社員証を、固定観念とも言える“社会人らしさ”にとらわれず、“自分らしさ”を証明するものに変えていく」ことを目指し、“Real Me ID Project”として撮影会を行った。同社の社員証は入社時に撮影した顔写真を使い続けているため、今回のプロジェクトを機に、順次、既存社員の写真も切り替えていくという。また、“Real Me ID Project”を伝えるTVCMの放映や新聞広告の掲載などを通じて認知を広げ、他の企業や団体を巻き込みながら、同プロジェクトに参画する企業を増やす活動も実施する。
22年7月1日付でユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングの社長に就任したジョイ・ ホー氏は、「ユニリーバは、190か国で400以上のブランドを展開する企業だ。日本では約400人(22年7月時点)、グローバルでは14万8000人の仲間がいる。全員が世界でポジティな変化もたらすように一緒に働いている。その中で、皆さん一人一人が未来のリーダーだ。日々、なぜ他の会社ではなく、ユニリーバにジョインしたかを考えてほしい。そして、信念を持ってその信念を愛してもらいたい。社会に貢献することで日本全体にも貢献できるように、一緒に頑張っていこう」とエールを送った。
伊藤忠商事の入社式は350本の桜でお迎え、岡藤会長「会社で爆発させてほしい」
伊藤忠商事は4月3日、新入社員の入社セレモニーを行った。135人の新入社員を、レッドカーペットを敷いた正面の玄関入口で満開の350本の桜の木と岡藤正広会長CEOと石井敬太社長COOが出迎えた。岡藤会長は、新入社員の多くがコロナ禍の中で学生生活を送ったことを踏まえ、「普通じゃない学生生活だったと思う。会社に入ったら(その分)思いっきり爆発させてほしい」とエールを送った。
入社セレモニーにはピアノ・チェロ・バイオリンの三重奏による生演奏とコンテンポラリーダンスに加え、新入社員の家族や親戚など121家族がズームによるオンライン視聴で参加した。新入社員代表として挨拶に立った浅井悠輔さんは情報・金融事業・リスク管理室の辞令を受け、「学生時代には1年休学し、フィジーで繊維製品の輸出を手掛けた。6月2日に、人事担当者から直に内々定を告げられたときの感激は一生忘れない。新たな人生が始まったと感じた」と話した。
なお、入社セレモニーで使用した桜の花は福島県の桜農家が観賞用に切り出した枝のみを使用したという。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。