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大学生の「ベストバイ」から気づくこと

 昨日発売の「WWDJAPAN」は、Z世代のサステナブルに関する意識調査。4つの大学のファッション系サークルの自己紹介に始まり、H&Mやロンハーマンのサステナブルに関する担当者との座談会、そして、この“ベストバイ”企画へと続きます。

 この“ベストバイ”企画には、いろんな気づきがあります。まず、「モノは買っている」という一安心な事実(笑)。しかしながら、私が若かった頃とは違う審美眼と探し方、楽しみ方なのは明白です。ミクロな調査ではありますが、若い世代を知るきっかけにご高覧いただければ幸いです。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

Z世代のリアルな消費トレンド 大学生のお気に入りアイテム7選〜上智大学編〜

 「WWDJAPAN」は、ファッションサークルを運営する現役大学生とタッグを結成。環境意識や社会への関心が比較的高いといわれるZ世代のリアルをお届けする。まずはZ世代のお気に入りアイテムを調査。「何を考えてモノを買っているのか?」や「モノを買うときの優先順位は?」「そもそもモノ、買うの?」と疑問だらけの業界人は必読だ。

 今回紹介するのは、上智大学発のcarutena(カルテナ)で活動するメンバーのベストアイテム7選。回収した衣服からトートバッグやエコバッグ、巾着などの小物商品を製作して販売しながら、環境問題に対する啓蒙活動にも20人が取り組んでいる。それぞれのアイテムのお気に入りポイントを紹介する。

購入せずに一旦帰宅するも、心に残ったNBAコラボバック

 店頭であまりの可愛さに一目惚れした「ナナナナ(NANA–NANA)」とナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)のコラボ商品「フープバスケットボール(Hoop Basketball)」。バスケットボールの生地をバッグにするという発想がもう素敵!普段から衝動買いはしないようにしているので、一旦購入せず帰宅。しばらく経っても心に残っていたので、見かねた母が誕生日にプレゼントしてくれました!私がゲットしたのは、ゴールデンステート・ウォリアーズ(Golden State Warriors)チームのもの。青と黄色の配色が魅力的でシンプルな洋服に合わせたいと思います!大きさや形も何種類かあり、他のNBAチームのカラーも展開されていて、推しチームとの出合いのきっかけになるかも。(さち)

「良いものを選んで長く愛す」ため、一点モノにこだわる

 地元・愛媛で作られている一点モノのピアス。ハンドメイドならではの温かみのあるデザインに一目惚れして購入しました。カルテナ(carutena)も一点モノにこだわって商品をお届けしているので、活動を始めてからは特に「世界でひとつだけ」のものに魅力を感じるようになりました。「フルラ(FURLA)」の時計は叔母からの、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」の指輪は母からのお下がりで、どちらもとても大切にしています。指輪はさり気ないロゴの刻印が素敵!今とはフォントが違うロゴも時代を感じさせてくれます。私も叔母や母のように「良いものを選んで長く愛す」ようにしていきたいです。(ななこ)

“ゆりかでん”のハンドメイドバッグは直して使うほどのお気に入り

 大好きなスタイリストの中野ゆりかさんが作った巾着バッグがお気に入り。ハンドメイドに惹かれます。ひとつひとつ色や柄の組み合わせが異なるので、迷いに迷ってゼブラ柄を選びました。巾着のまんまるとしたフォルムもたまりません……!あまりに気に入って何度も使っていたら紐が切れてしまったため、紐とタッセルは自分で手芸屋から選んできました(笑)。元々の紐の色も気に入っていましたが、自分で直してからはさらに愛着が増しました。(ななこ)

カーデをサラッと羽織って秋を迎える

 アイボリーのカーディガンを高松市の古着屋「ファズ!(FUZZ!)」で購入しました。8月下旬、急に気温が低い日が続き「これはもう秋服を準備せねば……!」と焦っていた際に着心地も良く着回し力抜群のカーディガンに出合えて幸せな気持ちになりました。しかし、その翌週には34℃を超える夏日がまた復活など、天気に日々振り回されています……(笑)。9月に入ってからは特に夜になると冷え込むようになってきたので、夏に買ったキャミワンピにさらっと合わせる楽ちんコーデが気に入っています。「ファズ!」は気さくに接客してくれる店主さんと、可愛すぎる看板猫もいて和みます。(ななこ)

ビンテージ花瓶ゲットで“ロスフラワー”にも興味

 代々木上原の「アーチウェイ(ARCHWAY)」でビンテージの花瓶を購入しました。おうちで過ごす時間が増えたので、お部屋を”ときめく”空間にしたい……!とあれこれ工夫しています。この花瓶は壁に掛けられるという珍しいもの。最近では規格外のため美しいまま廃棄されてしまう「ロスフラワー」を救う取り組みも気になっています。洋服に限らず、食べ物やお花の廃棄を減らす活動にも積極的に取り組んでいきたいです。(ななこ)

オンライン授業が続く大学生活に彩りと癒しを

 おうち時間に少しでも癒しが欲しくてサボテンを購入。友人に名前を付けてもらい、ツン(オレンジのサボテン)とマル(緑のサボテン)という愛称のもと、大切に育てています!今では成長してしまい、写真とは色も形も変わってしまいましたが……。オンライン授業やミーティングで疲れてしまう毎日ですが、なぜかサボテンを見ると心が安らぎます。自然の力は偉大だなと感じます。まだまだ不安な日々が続くので、おうち時間が華やかになるような工夫を見つけていきたいです。(あかり)

自分だけのオリジナルダイアリー

 2021年の日記は、世界でひとつだけのオリジナルダイアリーを作ることができる「ハイナインノート(HININE NOTE)」で購入。友人と一緒に作り、自分の好きなモノを詰め込みました!色や形、大きさに加えて、金具の種類や紙の素材も自分の好みのモノにできます。少し背伸びして、ゴールドの金具と日記の裏地には皮を模した厚紙をセレクトしました。友人の作り上げた日記もその子のカラーが出ていて、素敵でした。2021年もあと少し。日記が彩られるような日々にするためにも一日一日を大切したいと思います。(あかり)


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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NEWS 02

花王が積極的な休息や休憩を推奨 働きやすい環境作りと社員の健康維持が目的

 花王は、東京・茅場町の本社勤務社員を対象に、就業時間内に積極的な休息や休憩を取り入れた働き方「休み休みWork Style」の推奨を10日から開始している。この取り組みを通し、これまで以上に働きやすい環境作りの推進や、心身の健康維持と業務の生産性向上に努めていく。

 近年の働き方の変化により、フレキシブルで柔軟な働き方を創出している一方で、働く場所が自宅中心となることで時間制限なく働いてしまうなどの課題も出ている。花王もオフィスワーク中心の本社社員は在宅勤務を基本としているが、就業時間内の適度な休息・休憩が必要と感じている社員も多くいることが分かった。そこで、同社は、就業時間内でも積極的な休息・休憩が取れる社内風土の醸成と環境作りを進める。

 「休み休みWork Style」では、1時間あたり5~10分の休憩などこまめな休憩でより業務に集中できるように「リフレッシュタイム」の活用を進める。さらに、「思いやりタイム」の推奨として、社員に会議予定を送信する際は終了時刻を5~10分程度前倒しで設定するなどの工夫を呼びかける。そのほか、すでに導入しているフレックスタイム制をより多くの社員に活用を推奨し、プライベートや自己啓発、リフレッシュの時間を取り入れてワークライフバランスの向上を図っていく。また休憩の際に活用するため、「めぐりズム」のアイマスクをはじめとする自社製品配布も計画する。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。