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話題の「ナイキ」マスクを使ってみた
東京オリンピックで日本人選手が大活躍する中、各国の選手が身に着けているウエアや使用するギアにも注目が集まっています。中でも話題だったのが、アメリカ代表選手が表彰式などで着けているど迫力のホワイトマスク。これは東京オリンピック開幕前に「ナイキ」が発売した初のスポーツマスク“ナイキ ベンチュラー”の特別仕様だということが判明しました。偶然にも、発売直後にこのマスクを発見し購入していたのでランニング用に使ってみたところ、とにかく見た目の主張がすごい。テレビで見るより強そうに見えます。正直、炎天下での激しい運動に向いているとは言えない装着感でしたが、無二のデザインであることは間違いありません。
五輪開幕前に「マーケティングが活発な他メーカーに比べて『ナイキ』は静かで意味深」と書きましたが、やはりこのタイミングでマスクやさまざまなコラボレーションの発表を連発してきました。そして、サプライズはまだまだ続きそうですし、8月のマラソンでもきっとシューズの話題になるでしょう。ただ、選手の勝利によって一夜にしてヒットアイテムが誕生するのがスポーツの面白いところ。ヒーローたちの勝負アイテムにも引き続き注目したいです。
「ナイキ」が初のスポーツ用マスクを発売 東京五輪でアメリカ代表選手が着用
「ナイキ(NIKE)」はこのほど、ブランド初のスポーツ用マスク“ナイキ ベンチュラー(NIKE VENTURER)”を公式オンラインストアで発売した。カラーはブラックのみで、XS〜Lの4サイズをそろえる。価格は税込5940円。
マスクは雨天のアクティビティでも型崩れせず、軽量で呼吸しやすい立体的な3D構造を用いた。口元をすっぽりと覆う大きめのサイズが特徴だ。調節と取り外しが可能なストラップが付き、頭にループさせて激しい動きに対応するほか、耳にかけて使用することもできる。洗濯機で洗って再利用でき、移動中の型崩れ防止のために保護ケースが付属する。
東京五輪では、アメリカ代表選手が「USA」の文字があしらわれたホワイトの“ナイキ ベンチュラー”着用し、話題を集めていた。
ソフトボール上野は「オークリー」、卓球水谷は「スワンズ」 金メダリストのあの眼鏡
開幕までのごたごたが嘘のようにオリンピックが盛り上がっている。7月28日午後13時半現在、日本の獲得した金メダルは単独トップの11個で、活況に拍車をかける。「WWDJAPAN」編集部の眼鏡担当が気になったのは、金メダリストの目元だ。
27日夜に行われたソフトボール決勝で先発し、最終回のマウンドにも上がった上野由岐子が掛けたアイウエアは「オークリー(OAKLEY)」の“ココロ(KOKORO)コレクション”だった。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティストの山口歴(めぐる)とコラボしたもので、白いフレームにカラフルなアートワークをあしらう。上野をリリーフした後藤希友をはじめ、他のチームメンバーも同コレクションを着用した。
「オークリー」の広報担当者は、「ソフトボール日本代表が予選から“ココロコレクション”を着用したおかげで、店舗でもECでも指名買いされている。今後も『オークリー』のアイウエアは、野球やゴルフの松山英樹選手、スケートボード・パークの平野歩夢選手などに着用いただく予定だ」と話す。
新種目、卓球混合ダブルスで伊藤美誠とペアを組んだ水谷隼が決勝で掛けたのは、「スワンズ(SWANS)」の“イーノックスニューロン・トゥエンティ(E-NOX NEURON20')”だった。同ブランドは山本光学(大阪、山本直之社長)が1975年にスタートしたもので、広報担当者は「フレームは市販のもので、レンズは水谷選手から『対象物をはっきりと見たい、一方で照明のまぶしさは抑えたい』とリクエストを受けて特別に製作した」と話す。
“イーノックスニューロン・トゥエンティ”はレンズ下部からテンプルが伸びる“アンダーテンプルデザイン”が特徴で、「重心を低くすることで振動を軽減できる」という。もともとは長距離ランナー向けに作られ、女子マラソンの野口みずきは2004年のアテネ五輪で本モデルを着用して金メダルを獲得した。水谷が掛けたのは、これに改良を加えたものだ。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。