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アズディン・アライアの仕事の流儀 狂ったファッションシステムは無視し、コピーされたら徹底抗戦

 アズディン・アライア(Azzedine Alaia)は自宅に友人たちを招いて、料理の腕を振るうのが好きだ。この日、モデルのゲイル・エリオットとその夫であるジョー・コフィーなどと一緒にランチに招待された「WWD」の記者は、ゲストたちが極上ワインと共に、野菜を添えたローストビーフに舌鼓を打つかたわらで、ゆっくりと緑茶を飲むアライアに、日々の仕事から現在のファッションシステムについてまで、多岐にわたる話題について聞いた。

現在のファッションシステムはクリエイティビティーのとてつもない損失

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WWD:パリ・ファッションウイークの終了直後にコレクションを披露するのは、クリエイティブ面を考えてのこと?それともビジネス的選択?

アズディン・アライア(以下、アライア):時間的な問題だよ。スタジオのスタッフはとても少ない。アシスタントが2人いるだけなんだ。だから私は自分でとてもたくさんの仕事をこなさなければならない。特にフィッティングはすべて自分でやる。スケッチをスタッフに渡して、「あとはよろしく」というわけにはいかないんだ。つまり、私は誰よりも多くの時間、働いているんだ。そこが他ブランドとの違いだよ。私は年に8回もコレクションをやらない。でも、ブランドのあらゆることに、最初から最後まで関わっているんだ。出荷でさえ私がコントロールしている。ブティックも見て回って、何か改善点などないかをチェックしているんだ。

WWD:スケッチ、ドレーピング、素材開発、フィッティングなど、クリエイションのあらゆるステップが好きなようだが?

アライア:イエス。そうでなければクチュリエにはなっていないよ。

WWD:1年に作成するコレクションはいくつ?

アライア:4つ。これで限界だよ。多くのデザイナーが潰れるわけがわかるでしょう?今の状態はクリエイティビティーのとてつもない損失だよ。

WWD:あなたのリズムを変える気はある?

アライア:ノー。私たちは大規模なショーはやらない。私たちはバイヤーとプレスのためにショーを行っていて、それでうまくいっている。受注も順調だし、売り上げも伸びている。変える理由がないと思わないかい?これが私のリズムだ。他の人々のやり方を真似るつもりはないよ。

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