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LINE前社長が仕掛ける動画ファッション雑誌とは!?

 デジタルマガジンやファッションサイトなどが続々と登場する中で、LINEの元社長が立ち上げたのが、C CHANNEL(シーチャンネル)だ。その狙いと勝算を森川亮・社長に聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):LINEを辞め初めて起業した理由は?

森川亮Cチャンネル社長(以下、森川):日本テレビ出身で、メディアの海外展開を担当してだいぶ苦労した。今、日本のメディアは転換期にあり、政治でもビジネスでも高齢者向けが多くなる中で、若い人向けにグローバルに通用するメディア企業を作りたいと考えた。昨年末頃に決めて、今年に入ってから一気に事業計画書を作り上げて資金調達に動いた。目指すのは、MTVのようなオシャレでカッコイイメディアだ。

WWD:「Cチャンネル」とは?

森川:動画のファッション雑誌だ。CはコミュニケーションのC。これからは映像でコミュニケーションをする時代だ。インターネットは個人をエンパワーメントするもの。日本のカワイイや食、ファッション、コスメ、話題のスポットなどを発信していく。ターゲットは20代の女の子。「クリッパー」と呼ぶモデルや読者モデルなど約100人を起用し、彼女たちの“自撮り”映像を編集し、動画とコメントを流す。昔でいうビデオジャーナリストに近い。その瞬間をキャッチし、時代をクリップする感覚を大切にしている。登録機能、フォローやフォロワー機能があるので、視聴者は自分の好きな映像を画面上で雑誌のように楽しむことができる。キュレーションメディアとSNSをミックスしたようなものだ。6月からは海外対応を本格化し、英語表記も入れていく。

WWD:LINEは上場直前で、これから、という感じがするが、なぜこの時期に?

森川:日本テレビで12年、ソニーで3年、そしてLINEでも12年勤めた。社長も8年と長くなった。LINEはグローバル企業だが、48歳になり、日本のために課題解決ができたらと考えた。幸い事業もうまくいっていたので、皆もすんなり受け入れてくれた。

WWD:約5億円の資金調達先は?

森川:「若い人向けのメディアを作ってほしい」という方々から賛同をいただいた。楽天はeコマースにつなげたいという意向が合致したし、アイスタイルはコスメでも何か一緒にできると考えてもらえた。アソビシステムは「クリッパー」としてタレントに出てもらったり。グリーやネクシィーズ、GMOベンチャーパートナーズなど、シナジー効果も考えつつ、大きなビジョンに共感してもらった感じだ。

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