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半年前のコレクションが、こんなに強いインパクト
先週は「WWDJAPAN」編集部のみならず、多くの人が「シャネル」「シャネル」と口にして、少なくとも私のSNSは先週木曜日のファッションショーとアフターパーティーに占領されました(笑)。
半年前に発表しているコレクションがこれほどのインパクトを放つのは、「シャネル」のメティエダールがファッションのみならず、音楽やダンス、カルチャーと融合しつつ、顧客から若い世代まで全方位的なコミュニケーションを心掛けているからでしょう。その詳細は、下の記事をご覧いただければわかると思います。ファッションショーの新しい可能性を提示しているようです。
最後に先週に続いてのお知らせです。「WWDJAPAN.com」は現在、毎週金曜日にその週の月曜日に発行した週刊紙の特集内容をウェブ上でまとめて公開しています(「WWDBEAUTY」の内容は、翌週の月曜日に公開しています)。また、ウェブ上の全ての記事が読めるライトプランのスタート2周年を祝い、お得に読めるキャンペーンを期間限定で実施中。しかも、そのお得な月額料金はずっと続くという大サービスです(笑)。現在、期間限定で有料会員限定記事の2種類を無料配信しています。詳しくは、本日のラインアップの3本目をご確認ください。
「シャネル」が東京で、日本人と強く繋がるためのファッションショー以上の一大プロジェクト
「シャネル(CHANEL)」は6月1、2日、東京で2022-23年メティエダール・コレクションのファッションショーを中核とするイベントを開催した。22-23年メティエダール・コレクションは、昨年12月にセネガルの首都ダカールで発表したもの。ダカールではショーの前後、ゲストや現地の人々を迎えた3日間のプログラムを開催して文化的交流を図っていた。東京でのイベントはダカール同様、ファッションと音楽やダンス、地元のカルチャーが融合し、日本のみならずアジア全域の顧客の満足度を高めつつも、Z世代との新たな交流も図る複合的な中身になった。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル グローバル ファッション部門 プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「融合する音楽やダンス、カルチャーが変われば、同じコレクションでも違った魅力が生まれるだろう。そして日本のカルチャーと融合すれば、パリのメゾンが、ダカールにオマージュを捧げたコレクションでも、日本のお客さまは強いコネクションを持ってくれる。(熟練の職人による卓越した技術を、プレタポルテという既製品で表現して店頭で販売する)メティエダール・コレクションは、『シャネル』だけのもの。私たちの個性を十二分に表現するため、(既存のシステムに組み込まれているからこそ)30分以内に全てを終えなければならないパリコレでもない、オートクチュールのファッション・ウイークでもない、メティエダール・コレクションを上手に活用したい」という。
セネガル・ダカールを思わせる色彩感覚
現地のラッパー、ニックスのマイクパフォーマンスでスタート
中核を成したファッションショーは、この記事の通り。1970年代のスピリットを受け継いだフレアシルエットのパンツスーツを基軸に、カラフルな衣装に身を包んだコンゴの“サプール”や太陽の光がさんさんと降り注ぐアフリカの壮大な大地を思わせる、鮮やかな色彩のツイードが続く。色鮮やかなビーズで飾られたベストなど現地の民族衣装を思わせるアイテムに、カメリアなどフラワーモチーフのパッチワーク、パールやスパンコール、ラインストーンを使用したまばゆい刺しゅうが融合した。
セネガルのショーは、地元のアーティストによる音楽とダンスで幕を開けた。その流れは、日本でも同じだ。メティエダール・コレクションのファッションショーは、闘病の末亡くなった坂本龍一による「戦場のメリークリスマス」でスタート。それに続いたのは、ダカールのファッションショーでも演出をになったニックス(Nix)によるマイクパフォーマンス。同じくダカールのファッションショーで現地のダンサーが披露したパフォーマンスの振付を担当したディミトリ・シャンブラス(Dimitri Chamblas)は、日本の若者への5日間のワークショップとダンスレッスンを担い、Z世代のダンサーは東京ビッグサイトの広大なショー会場で力いっぱいダンスを披露した。
アフターパーティーはBLACKPINKのジェニー
セーラームーンもメティエダール姿
ショーが終わった後は、22-23年メティエダール・コレクションを身にまとった美少女戦士セーラームーンのイラストが投影された空間でのアフターパーティーが始まった。セネガルのショー同様に、日本の音楽、ダンス、そしてカルチャーと融合して、半年前に発表したコレクションの新たな一面を引き出す。
アフターパーティーは、「シャネル」のアンバサダーを務めるBLACKPINKのジェニーのライブパフォーマンスで盛り上がった。
小松菜奈、橋本愛、菊地凛子、二階堂ふみが来場
クリステン・スチュワートは学生と対話
この記事の通り、「シャネル」とアンバサダーは、長きに渡り友好関係を築き、共に成長して顧客や次世代のファンを育んでいる。ショーには、ダカールのショーにも来場した、日本人アンバサダーの小松菜奈のほか、クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)らが来場。そのほか、橋本愛や菊地凛子、二階堂ふみらの姿もあった。
翌日は「シャネル トーク」と題して、都内近郊の大学生ら約300人を招いて、「シャネル」のサヴォアフェール(受け継がれる職人技や美意識)やクラフツマンシップ、サステナビリティーに関するスタンスなどを語り合うセッションが行われた。クリステン・スチュワートは「シャネル トーク」にも登壇し、女性のエンパワーメントなどについて語ったほか、来場した学生らの質問に応えた。パリからは、傘下のアトリエでメティエダール・コレクションの刺しゅうを担うモンテックスの職人も来日。俳優の宮沢氷魚と、専門アトリエが集結する複合施設「le19M」の存在意義などについて語り合い、若い世代に「シャネル」や手仕事の魅力などを伝えようと試みた。大学生はショーのあと、22-23年メティエダール・コレクションを実際手に取って最高峰のクラフツマンシップを体感した。こうしたイベントは、セネガル・ダカールでも開かれたという。
このほか小松菜奈や橋本愛は、「シャネル」の顧客と22-23年メティエダール・コレクションの着こなしを考える「スタイルトーク」などのイベントにも登壇したという。ファッションショーを中核とする複合的なイベントは、規模感のみならず、さまざまな人たちとコミュニティを形成しようとする意欲や、アンバサダーとの深い関係性など、「シャネル」のさまざまな魅力を印象づけるものになった。22-23年メティエダール・コレクションは、このイベント期間中に発売した。
好天によりユニクロ5月度は4.4%増 無印は15.9%減と苦戦続く

専門店チェーン、セレクトショップの2023年5月度売上高(既存店ベース)は、好天に恵まれ、大型連休の人出も活発だったことで前年実績を超えたという声が中心だ。
国内ユニクロは前年同期比4.4%増。「ブラトップ、“エアリズム”インナーなど夏物に加え、タックワイドパンツ、カーゴパンツ、プリーツストレートパンツなどの単価の高いトレンドアイテムもよく売れた」(広報担当者)といい、客数は同3.7%減だったものの客単価が同8.4%増。話題となっているラウンドミニショルダーバッグも好調だった。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」(4月21日〜5月20日)は同6.7%増。「お出掛け需要の拡大や気温上昇により、婦人、紳士、子どもの夏物アウターや服飾雑貨などが売り上げを伸ばした」(発表資料から)。
アダストリアは同11.2%増。客数は0.1%だったが客単価が11.1%増と大きく伸ばした。「原価高騰により値上げをしていることと、値引き販売の抑制が効いた」(広報担当者)。好調アイテムは夏物のパンツや、機能素材の半袖トップスなど。
ユナイテッドアローズは同10.5%増。客数は同2.7%減だったものの客単価が12.9%増と、他社と同様の傾向。ジャケット、パンツ、ワンピースなどが好調という。
良品計画の「無印良品」は同15.9%減と苦戦が続いているが、衣服・雑貨カテゴリーに限れば同7.9%減とやや落ち込み幅は小さい。「大型連休中の値引きプロモーションを縮小した影響が大きい。月の中旬以降、涼感シリーズのアパレルやファブリックを中心に若干持ち直したが、それまでの落ち込みをカバーするには至らなかった」(発表資料から)。
記録的な熱波に見舞われた今季のメンズ・ファッション・ウイークは、価値観をアップデートする2つの意味での「解放」がキーワードになりました。1つは、堅苦しいイメージも強い伝統的なテーラードスタイルからの解放。もう1つは、「男はこうあるべき」という固定観念からの解放です。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」に象徴される、繊細さや脆さを併せ持つしなやかなマスキュリニティー(男性性)の表現を起点に、メンズファッションの現在地を総括します。