Fashion. Beauty. Business.

TOPICS

「ポケモン」の勢いはどこまで続く

 最近、「ポケモン」のニュースが目立ちます。昨日はコム デ ギャルソンの「シーディージー(CDG)」とのコラボアイテム先行販売日で、限定店を開いた伊勢丹新宿本店には、事前抽選に当選した300人が先行で入店し、にぎわっていたようです。最近ではゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス」や、パリコレブランド「バルマン」との協業も発表されたばかりで、まさに縦横無尽。そのうち「シュプリーム」辺りともタッグを組んでしまうのではないかという勢いです。

 思い返せば、藤原ヒロシさんとの合同プロジェクト“サンダーボルト プロジェクト”を立ち上げたのが2018年。そこからずっと何かを仕掛け続けている印象で、社内にきっと優秀なコラボ仕掛けチームがいるのだろうなと想像してしまいます。

大塚 千践
NEWS 01

コム デ ギャルソン「CDG」×ポケモン限定店に300人が先行来店 伊勢丹新宿で開催

 コム デ ギャルソンの「シーディージー(CDG)」は、ポケモンとのコラボコレクションのポップアップショップを伊勢丹新宿本店1階のザ・ステージで14日から20日まで開催している。限定店ではコラボコレクションを先行販売するほか、ポップアップ限定のTシャツ2型(1万2100円〜税込、以下同)とシャツ(2万7500円)、パジャマ(4万1800円)、ネックレス(4400円)を用意する。開催期間中の売り上げ目標は8000万円。初日の14日は事前の抽選で当選した300人が一般客に先駆けて来店した。

 ポップアップ会場は、コラボレーションを象徴するロゴグラフィックで埋め尽くし、来店客がリアルショップの高揚感を感じられる内装に仕上げたという。商品ラックには、側面をあえてスケルトンにして内部の木材を見せるというアイデアを盛り込んだ。

 コラボアイテムの価格はブルゾンが2万8600円、パーカが2万4200円〜、Tシャツが8800円。小物類はショルダーバッグが2万4200円、ビーニーが8800円、トートバッグが7150円。

■CDG X POKEMON 限定イベント
会期:9月14〜20日
場所:伊勢丹新宿本店 1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3丁目14−1

トップページに戻る
NEWS 02

パタゴニア日本支社が再販に本腰 日本独自のサーキュラリティ部門を新設

 パタゴニア日本支社は2022年1月、サーキュラリティ(循環性)部門を新設した。サーキュラリティ部門は日本独自の部門で、リペア部門を吸収する形で、ディレクターには平田健夫・リペア部門ディレクターが就任。リペア、リユース、リサイクルをよりよい形でドライブすることを目指し、日本で強化する再販サービスの戦略を担う。米国で13年に始まった中古品の再販プログラム“ウォーン ウエア(WORN WEAR)”、19年にスタートしたダメージの大きい製品を複数使って、新しい衣類に作り替える“リクラフテッド(ReCrafted)”を数年以内に日本でも実施する。24年度には、鎌倉市と横浜市にあるリペアセンターをサーキュラーセンターとし、リペアに加え、リペアを超えた“リクラフテッド”製品も手掛ける予定だ。また、外部のリペアパートナーを増やし、リペアサービスの納期を短縮する考え。

 “ウォーン ウエア”や“リクラフテッド”サービスは、マーティ・ポンフレー(Marty Pomphrey)日本支社長が日本での実現に向けて力を入れており、20年8月まで、目白ストアで中古品の販売を行ったり、昨年渋谷店で大々的に期間限定の“ウォーン ウエア”プログラムを実施したりして、好評を得ていた。下取りサービスは今年すでに2店舗で実証実験しており、数百着が集まったという。また、21年から神田店ではテクニカルウェアのレンタルサービスも行っている。

 パタゴニアはこの1~2年、ビジネス戦略の中核を“サーキュラリティ”と“リジェネラティブ”とし、さまざまな製品やプログラムを発表している。

トップページに戻る

最新号の読みどころ

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。