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シノラーブームから25年
女優やタレント、衣装デザイナーとして活動する篠原ともえさんが、大阪の観光ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」のスタッフ用ユニホームのデザインと製作を監修したそうです。篠原さんといえば、1990年代後半に“シノラー”ブームを巻き起こしたイメージが世代的に強烈に記憶に残っているのですが、最近はモノ作りと真摯に向き合うデザイナーとしての印象が“シノラー”を上回りつつあります。
ホテルのユニホームも素敵です。世代を問わず男女が着られ、過剰生産を回避する狙いをデザインに“さりげなく”取り入れているのが好印象。地図アプリなどでマップ上に落とすピンに着想した“ピンドット”もかわいいですね。ファッション界を中心に“Y2K”というキーワードが飛び交う中、1990年代後半から2000年代をど真ん中で駆け抜けた人たちが、新しいフィールドで活躍しているのを見ると嬉しくなります。
篠原ともえが星野リゾート系都市型ホテルのスタッフ用ユニホームをデザイン
篠原ともえは、4月22日に開業する大型都市観光ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」のスタッフ用ユニホームをデザインおよび製作監修した。篠原が制服のデザインを手掛けるのは初めて。夫でアートディレクターの池澤樹と立ち上げたデザイン会社STUDEO(ストゥディオ)として取り組んだ。
ユニホームはネイビーをベースとしたもので、ボトムスは着用者の世代や性別を選ばないパンツスタイルとした。アクション性を考慮し、スポーツウエアにも使用されるストレッチ素材を用いた。伸縮性の高い素材の採用には、サイズ展開を男女合わせて4サイズと減らし、過剰生産を回避する狙いもあるという。
デザイン面では、“ピンドット”を取り入れた。地図上に訪れたい場所などをしるす“ピン打ち”から着想したドット柄で、“街を丸ごと楽しむという”というホテルのコンセプトも表す。さらに帽子やバッグも作り、スタッフが個々に自分らしさを表現できるようにした。また、吹き出し型のマグネットバッジ(全3色)にはホテルの住所を記載し、ジャケットのみならず小物類にも付けられる仕様とした。
篠原は、「今回のお話をいただいたのは、今以上にコロナで日本が元気を失っていた昨春。デザインのキーとなる“ピンドット”で、『OMO7大阪 by 星野リゾート』が掲げるオリジナルなサービスを可視化すると共に、着用するスタッフおよびお客さまに安心感を与えたい」と話す。
「OMO7大阪 by 星野リゾート」のテーマは“ほれてまうわ、なにわ”。地上1〜14階からなり、JRおよび南海電鉄の新今宮駅の目の前に位置する。大阪の風情を色濃く残す新世界エリアにも隣接する。ホテル担当者は、「大阪の各観光地へのアクセスも良く、都市観光に適した立地だ」と説明する。料金は1泊税込2万4000円〜。
■OMO7大阪 by 星野リゾート
オープン日:4月22日
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須西3-16-30
「ナイキ」の人気ランシュー“ペガサス”が進化 東京マラソン日本人トップ選手も絶賛
「ナイキ(NIKE)」は、新作ランニングシューズ“ナイキ エア ズーム ペガサス 39(NIKE AIR ZOOM PEGASUS 39)”を4月21日に会員限定で発売し、29日に一般発売する。ベルクロの開閉でスムーズに着脱できる“フライイーズ(FLY EASE)”モデルも用意する。いずれも価格は税込1万4300円。
“ペガサス”は、“あらゆるランナーのためのシューズ”として1983年に誕生し、ファンランナーからエリートランナーの練習にまで対応するシリーズだ。新作の特徴は大きく二つで、一つはフィット感の向上だ。通常よりも柔軟なエンジニアードメッシュアッパーを採用したほか、シュータンとかかと周りにパッドを付けた。中足部にはシューレースと連動してフィット感を高めるフライワイヤーとバンドを組み込んだ。
もう一つは、反発力をもたらす“ズーム エア ユニット”を前足部とヒール部分の2カ所に付けたこと。前作の“ペガサス 38”は前足部のみだったが、前後に付けることでよりスムーズな体重移動と蹴り出しを実現させた。ミッドソールは前作に続き、「ナイキ」で最もクッション性に優れた“リアクト フォーム”を使い、かかとを幅広に設計して安定感と耐久性を高めた。ラストも前作同様につま先にゆとりのある設計で、日本人の足にもなじみやすいという。
メディア向けのオンライン説明会には、3月の東京マラソンで日本人男子トップの4位入賞を果たした鈴木健吾選手と、日本人女子トップの8位に入賞した一山麻緒選手が登壇した。普段から練習で“ペガサス”を愛用しているという二人は新作について感想を述べ、鈴木選手は「フィット感が高まり、すぐに足になじんだ。紐が緩みやすいところも改善されたと思う。5分台のジョグから3分台の早めの練習まで、一足でほとんどの練習をカバーできそう」とコメント。一山選手は「すごく柔らかな履き心地。地面の硬さが良い意味で伝わらず、疲労を感じて足に負担をかけたくないときの練習にも良いと思う。カラーリングも好み」と語った。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。