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回転寿司は、とにかくなんでもやってみる

 他の外食産業に比べ、回転寿司チェーンはコロナ禍でも“踏みとどまっている”そうです。回転寿司チェーンは、コロナ前と比べても90〜95%と大健闘。居酒屋チェーンが半減したのに比べれば、スゴいですよね。

 理由の1つは、「とにかくなんでもやってみる」ことだそうです。最近は、10分単位の事前予約なんかもありますよね。

 リンクの1本目も、まさにそうなのでしょう。他社では大阪に、早くもインバウンドの回復を見越した店舗がオープンするそうです。壁一面が“ザ・ジャパニーズ”になるなど、こちらもSNSにアップしたくなるような仕掛けが満載と聞きます。原宿の「くら寿司」を訪れ、スイーツを食べながら、「何か、ファッション&ビューティに取り入れられるだろうか?」と考えたいと思います。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

佐藤可士和プロデュースの「くら寿司」が原宿にオープン Z世代向けの“世界一映える”寿司屋

 大手回転寿司チェーンの「くら寿司」は、クリエイティブディレクターの佐藤可士和がプロデュースしたZ世代向けの新店舗を東京・神宮前のYM スクウェア原宿に12月9日にオープンする。

 新店舗は、“日本の伝統文化 × トウキョウ・ポップカルチャー”をテーマに、世界一映える寿司屋を目指した。「くら寿司」のロゴやメニューがさまざまな色に光る“カラフル提灯ウォール”や、大迫力の巨大パネル“浮世絵装飾”、自撮り用スマホスタンドなどを設置。店内には東京タワーやスカイツリーを眺望できるテラス席や、原宿の街並みを見ながら食事ができるスタンド席、感染症対策も兼ねた暖簾付きの半個室などをそろえる。

 併設した「スイーツ屋台」では、クレープの生地を焼き上げる自動ロボットを初導入。2色2層のクレープ生地を使った寿司やフルーツのメニューを目の前で調理する。

■「くら寿司」原宿店
オープン日:12月9日
場所:YM スクウェア原宿4階
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-10
時間:11:00~23:00(9日のみ12:00~20:00)

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NEWS 02

資生堂が売却した「ローラ メルシエ」「ベアミネラル」が新会社設立

 米投資ファンドのアドベント・インターナショナル(ADVENT INTERNATIONAL)は「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」「ベアミネラル(BAREMINERALS)」「バクサム(BUXUM)」を擁する新会社、オルべオン(ORVEON)を設立した。3つのブランドは資生堂の子会社である資生堂アメリカズがアドベント・インターナショナルに売却したもので、取引は12月6日に完了した。オルべオンの最高経営責任者(CEO)にはプロクター・アンド・ギャンブル(PROCER & GAMBLE)やヘンケル(HENKEL)をはじめ30年以上の美容業界の経験を持つパスカル・ホウディ(Pascal Houdayer)氏が就任した。本社はニューヨークに、地域統括本部はロンドンと東京に設置する。

 ホウディCEOは「オルべオンでは透明性、誠実さ、そしてアクティビズムを通して新たなビューティの可能性をもたらすことを目指す。3つのパワーブランドをまとめ、従来のビューティ業界にとらわれないイノベーションを生み出し、フェイスケアのエキスパートになる」と意気込む。

 日本で展開する「ベアミネラル」は今後、オルベオン傘下になる。一方の「ローラ メルシエ」は、資生堂と販売代理店契約を結び、今後も日本のビジネスは資生堂が続ける。

 資生堂は2010年にクリーンビューティブランド「ベアミネラル」の親会社のベアエッセンシャル(BARE ESCENTUALS)と米国発のメイクアップブランド「バクサム」を、16年にメイクアップブランドの「ローラ メルシエ」を傘下に入れた。しかし新型コロナウイルスの影響でメイクアップ事業が苦戦し、スキンケアに注力する中長期計画「WIN 2023 and Beyond」を掲げ、3ブランドの売却計画を今年8月に発表。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のライセンスの一部解消も発表している。

 一方のアドベント・インターナショナルは1984年に設立されたプライベート・エクイティ投資会社で、42カ国で380社以上への投資実績があり、6月30日時点の運用資産額は810億ドル(約9兆1500億円)に上った。過去にはヨーロッパの大手美容リテーラーのダグラス(DOUGLAS)の過半数株式を取得し、20年1月にはプレステージヘアケアブランドの「オラプレックス(OLAPLEX)」を買収し、IPOをサポートした。

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最新号の読みどころ

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。