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日本ロレアルに「2つのあっぱれ」

 日本ロレアルが全事業部で空き容器を回収です。さぁ、ファッション業界の皆さん、日本ロレアルのブランド、どれだけご存知ですか?「ランコム」や「イヴ・サンローラン ボーテ」「シュウ ウエムラ」などは百貨店で、「メイベリン」はドラッグストアやバラエティショップで、「ロレアル プロフェッショナル」や「ケラスターゼ」はヘアサロンでと、流通はバラバラ。そんな複雑な流通網を有しながら、全方位的にサステナに取り組もうとは、あっぱれです!

 18日に参加した「イヴ・サンローラン ボーテ」のオンライン発表会では、リフィルのサブスクを選択してくれた消費者になかなか豪華なプレゼントを贈ると宣言されました。「一緒に地球をキレイにしようと努力してくれる方々に感謝」なのだそうです。サステナって、「ちょっとした不自由」や「少しのガマン」を強いりがちな気がしますが、それをしない姿勢もあっぱれ!だと思います。サンデーモーニングの張さんが「あっぱれ!」を2つくれることでしょう(笑)。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

日本ロレアルが全事業部において空き容器回収を開始 テラサイクルと協業

 日本ロレアルはテラサイクルジャパンと協業し、化粧品の空き容器の回収を全事業部で開始する。同社はすでにロレアル リュクス事業部の「キールズ(KIEHL'S)」で空き容器の回収をしてきたが、今後は「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」など、同事業部の主要ブランドでも2021年上半期中にスタートする。そのほかコンシューマー プロダクツ事業部では「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」、臨床皮膚医学に基づくスキンケアブランドを展開するアクティブ コスメティックス事業部では「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」が年内に容器回収を始める計画だ。「ケラスターゼ(KERASTASE)」や「ロレアル プロフェッショナル(L'OREAL PROFESSIONNEL)」など、美容室向けの商品を取り扱うプロフェッショナル プロダクツ事業部では、取引先サロンにおける使用済みカラーチューブ回収活動の準備を行っている。

 今回の連携は2020年6月に発表したサステナビリティプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の一環として実施する。日本ロレアルで展開する主要12ブランドが本取り組みに参画し、空き容器回収を随時開始する。

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NEWS 02

「グッチ」の業績回復が鈍化 親会社ケリング、20年は17%減収

 ケリング(KERING)の2020年12月通期決算は、売上高が前期比17.5%減の131億20万ユーロ(約1兆6637億円)、営業利益は同28.4%減の32億9820万ユーロ(約4188億円)、純利益は同6.8%減の21億5040万ユーロ(約2731億円)と減収減益だった。

 地域別の売上高は、西欧が同28.5%減の36億5710万ユーロ(約4644億円)、北米が同9.7%減の27億4240万ユーロ(約3482億円)、日本を除くアジア太平洋地域が同8.2%減の49億7570万ユーロ(約6319億円)、日本が同28.9%減の9億3110万ユーロ(約1182億円)だった。

 ブランド別の売上高では、「グッチ(GUCCI)」が同22.7%減の74億4060万ユーロ(約9449億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同14.8%減の17億4440万ユーロ(約2215億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が同3.6%増の12億1030万ユーロ(約1537億円)だった。

 20年10~12月期(第4四半期)で見ると、売上高は前年同期比8.1%減の40億420万ユーロ(約5085億円)だった。20年7~9月期(第3四半期)が同4.3%減の37億1770万ユーロ(約4721億円)だったことを踏まえると業績の回復がやや鈍化しているが、これは主にスターブランドである「グッチ」の売り上げが現地通貨ベースで同10.3%減の22億8060万ユーロ(約2896億円)と不調だったことによる。なお、同ブランドの第3四半期の売り上げは同じく現地通貨ベースで同8.9%減の20億8780万ユーロ(約2651億円)だった。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「20年下半期は売り上げがかなり回復し、今後のさらなる成長のために各ブランドに投資しながらも利益を確保できた。事態が収束した際には、いっそう力強く躍進できるものと確信している」と語った。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。