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ファッション協定 (FASHION PACT)

ファッションパクトとは

 2019年8月、フランス・ビアリッツで開催されたG7サミットで欧米を中心とするファッションおよびテキスタイル企業32社が、気候変動、生物多様性、海洋保護の3分野で共通の具体的な目標に向かって取り組むことを誓約したもので、21年7月末時点までに71社以上のブランドが加盟している。

ファッションパクトにまつわる動向

 ファッション協定は、19年4月にエマニュエル・マクロン仏大統領が、フランソワ・アンリ・ピノー=ケリング会長兼最高経営責任者に依頼をしたことがきっかけで創設された。ラグジュアリー、小売り、アパレル、スポーツ、ライフスタイル関連の企業が対象で、同年7月末時点ケリング(KERING)、シャネル(CHANEL)、エルメス(HERMES)、ナイキ(NIKE)、アディダス(ADIDAS)、H&Mへネス・アンド・マウリッツ(H&M)、ザラを擁するインディテックスなどが参加。20年12月に日本企業として初めてアシックス(ASICS)が加盟を発表した。CEOなど企業トップが直接かかわり意思表明と具体的なアクションプランを提示している点がポイント。20年10月にはボストン・コンサルティング・グループの支援を受けて気候変動、生物多様性、海洋保護の3つの柱に関するKPIを策定。①国連ファッション憲章の原則を実施する②25年までに25%の低負荷素材の調達を実現する③再生可能エネルギーを25年までに50%、30年までに100%使用する、などをあげている。

PHOTO:EMANUELE SCORCELLETTI

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