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【ミラノ・ウニカ レポート1】2017年春夏の素材トレンドは深海ブルー

 ファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ」が2月9〜11日に開催された。イタリアを中心に371社が出展。来場者数は前年2月に比べ、13%増になった。増加したのは主にイタリアやロシア、オランダなどの欧州。来場者数の詳細は公表していないものの、推定で2万人以上が訪れた。

 ミラノ・ウニカが提案するトレンドテーマは、“アビス(深海)”、“ナチュラル・アンド・アーティフィシャル”、“アフリカン・パンク”、“サイコビット(サイケとデジタル用語のビットを合わせた造語)”の4つ。トレンドアナリストで、「ミラノ・ウニカ」全体のファッションディレクターを務めるステファノ・ファッダ=「ミラノ・ウニカ」トレンド委員長は、「リサーチの結果、中でも重要なのは、ナチュラル・アンド・アーティフィシャルとアビスの2つ」という。キーワード別に紹介する。

アビス(深海)

 深海という名の通りディープブルーがキーカラー。テキスタイルは、深海魚やクラゲのように一部をフラッシュのように発光させる光沢からインスパイアされたフィルムヤーンやカラフルな光沢糸を織り込んだツイードや、超長綿など上質な素材を使ったコットン、マイクロファイバーポリエステルのサテンなどのさりげない光沢を持つグループになる。日本ではやや下火になっているが、「昨年のデニムトレンドから派生し、ヨーロッパではインディゴは重要なキーカラーになる」という。

ナチュラル・アンド・アーティフィシャル

 ファッダ=モード委員長によると、「分かりやすい例を挙げると、航空機などで上空から地上を俯瞰(ふかん)で見た時の、自然と人工物が交じり合った様子が、ビジュアルの重要なインスピレーションだ」という。一つのテキスタイルの中で天然素材と合繊素材をミックスしたり、ジャカードで複雑な模様を描き出したり、レースの上にゴムのプリントを施したり、テキスタイルの表面を複雑に変化させるのが特徴になる。カラーはダークブラウンやブラウン、カーキ、グレーなどのアースカラー。

アフリカン・パンク

 この数年続くエスニック柄トレンドだが、2017年春夏のイチオシはアフリカンテイストをパンクや他のエスニック柄と融合したもの。本来はカラフルでトロピカルなアフリカ柄を黒と白でグラフィカルに表現したり、イエローやピンク、レッド、グリーンなどの暖色カラーをふんだんに使用したプリント柄が特徴。

サイコビット(サイケとデジタル用語のビットを合わせた造語)

 サイケとデジタル用語を組み合わせたこのテーマは、プラスチック的な透明な合繊の糸を、サイケデリックなピンクやレッド、パープルなどと組み合わせた使い方が特徴。白や透明の合繊とベースに強いピンクなどのカラーを使ったピンタックプリーツ、ホログラムプリント、サイケデリックなカラーを組み合わせたグラデーションプリントなどが、このグループの特徴になる。