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藤原ヒロシの非凡ぶり
充電器についてこんなに語れる人は他にいないのではないでしょうか?稀代のヒットメーカーの類まれなこだわりぶりや美意識が存分に伝わる内容になっています。普通の人ならほとんど意識しないアイテムについても一家言あるわけで、本当にすごいなと思うと同時に、「アンカー」サイドもコラボ冥利に尽きたのではないかと考えました。
藤原ヒロシさんといえば、「モントーク」跡地の新プロジェクトが始動しています。「ザ・プール」も「ザ・パーキング」も見てきましたが、一体どんな店になるのか、この記事を読んでさらに楽しみになりました。
藤原ヒロシが教える「正しい充電器の選び方」
藤原ヒロシといえば、ガジェット通で誰よりも早く最新のMacBookやiPhoneを手にしている印象が強いが、実は充電器にも詳しい。ガジェットを手に世界各地を飛び回る中で、これまでにさまざまな充電器を試してきたという。そんな藤原が日頃から愛用している「アンカー(ANKER)」と「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」のコラボモデル「アンカー プライム ウォール チャージャー(100W, 3 ports, GaN)フラグメント エディション(Anker Prime Wall Charger(100W, 3 ports, GaN)FRAGMENT Edition)」がこのほど発売した。最大100ワット(W)出力で3ポート搭載、1.8mのUSB-Cケーブルに「ラミダス(RAMIDUS)」の専用ポーチと、全てがちょうど良いサイズ感。ほとんど人は充電器のことを深く考えたことはないかも知れないが、実は奥が深いのだ。充電器を語らせたらちょっと“うるさい”藤原が、正しい充電器の選び方を教える。
――“充電器マニア”でもあるヒロシさんが、充電器に最も求めていることはなんですか?
藤原ヒロシ(以下、藤原):持ち歩きしやすいように小さい方がいいな、とかかな。確実に必要なものだから、新しいものが出たらどんどん買って試していますね。「アンカー」は初期の“アトム(Anker PowerPort Atom、2018年発売)”シリーズが登場してから急激に充電が速くなったんです。テクニカルなことは分からないけど、サイズは小さいのにワット(W)数が急激に上がった。
――なぜ、充電器にこだわるんですか?
藤原:MacBookが僕の仕事道具だと思っているので、常にMacBookを持ち歩いていて、常に充電もしたかったりするから。逆にみんなパソコンにはこだわるのに、なんで充電器にこだわらないんだって(笑)。
――確かに、充電器を気にしない人は多いですね。
藤原:ほとんどの人が大きく捉えていないことでも、実は大きな問題って結構あるんです。僕が常々思っているのは、イヤホンを左右逆につけている人がいっぱいいること。最近は形そのものが右耳用、左耳用になっているけど、気にしない人がいる。でもそれって僕らにとっては冒涜なんです。レコーディングしているときに左右ちゃんと決めていて、逆にすると聴こえない音もある。だからイヤホンとかも、もっと右と左が分かるようにしておいてくれたらいいのになとか、いろいろ思うことがあったんです。それと充電器も似ていて、昔のiPhoneの充電器を気にせず最新の機種にそのまま使っている人が結構います。MacBookもAirからProに買い替えるとジャック(出力端子)は同じだからAirの充電器とケーブルをそのまま使えはするんだけど、実は充電ワット数が全然違う。
――今回コラボした充電器は100Wですが、100Wを選んだ理由は何ですか?
藤原:最近出た100Wの充電器が持ち歩けるサイズで、出力が一番大きかったんです。MacBook Pro(の充電ワット数)が65〜140Wなので、100Wあれば安心ですね。
――iPhoneの初期の小さい充電器は5Wみたいですね。
藤原:厄介なことにそれでも充電できないわけではないんです。すごく時間がかかるだけで。最近はMacBookもiPhoneもジャックがUSB-Cになったから、ケーブルは共有できるものもあるんだけど、充電器は共有できない。時間は大切じゃないですか。
――充電器に“100W”と大きくデザインした理由は?
藤原:イヤホンの左右をちゃんとつけて欲しいのと同じです。同じようなサイズで65Wもあるから。よくみたら違うけど、これならすぐ分かるじゃないですか。
――確かに充電器って全部同じような黒い塊が多いというか……。
藤原:そうなんです。
――商品には「ラミダス」のポーチが付属するんですね。
藤原:結局こういうのってかさばるので、充電器とケーブルがちょうど入るサイズにしました。(充電器にはポートが3つ付いているので)ケーブルをもう1本用意していただければ、MacBookとiPhoneを同時に充電できます。
――4本付属する結束バンドも「フラグメント」のロゴが入った特別仕様ですね。
藤原:実はこれも改良した方がいいんじゃないか?って言ったんですけどね。これは絶対間違えていると思う。(先端をコードに巻き付け、穴に通してマジックテープで留める仕様だから)穴に通して引っ張る方が長くないといけないと思うんだけど、穴に通した方が短いから気付くとたまに取れてしまうんです。
――よく細かいところに気付かれますよね。
藤原:やっぱり旅をするからじゃない?でもここは今回改良できなかったんです。まぁ「アンカー」はベルクロ屋ではないので、充電器に注力してくれれば大丈夫なんですけどね(笑)。
――ちなみに、旅へはどのような充電器のセットを持っていくんでしょうか?
藤原:充電器1個と海外用の変換アダプターですね。スーツケースにも充電器を入れているけど、ラウンジで使うには持ち歩かなきゃいけないので。ラウンジは変換アダプターがないと使えないことが結構多いんです。
――充電器に関して、旅で困ることはありますか?
藤原:飛行機もだけど、充電器そのものが重くて大きいと、コンセントに差していても知らない間に抜け落ちていることがある。だけど、これはコンセントの部分がラバーコーティングしてあって落ちないんです。すごい小さなことだけど、重要なこと。移動中に充電されているはずが、着いたらされていなかったとかもあるので。
――そもそもヒロシさんは、どれくらいの頻度でガジェット(PCやその周辺機器)を買い替えますか?
藤原:情報が出たらついつい買ってしまいますね。
――頻繁にMacBookやiPhoneを買い替えると、データ移行が億劫じゃないですか?
藤原:ちょっと億劫だけど、なんとなく使命感的に。僕が率先して買い替えなかったら誰が買い替えるんだって(笑)。
――どのくらい昔のデータまで保存しているんですか?
藤原:基本的には全てしているはず。上手くデータ移行できていないときもあるだろうけど、2000年以降は確実にありますね。
――いつからラップトップを使われているんですか?
藤原:PowerBook(MacBookの前身のラップトップ)を買ったのが89年か90年だったかな。
――当時は海外へもPowerBookを持って行っていたんですか?
藤原:持っていっていました。そのときは買ったときに付いている純正の充電器だけだったと思います。
――充電器が選べるようになったのはいつ頃からですか?
藤原:充電器のサードパーティが出てきたのは、やっぱりiPhoneが普及してきてからですよね。たまにあったけど、そこまでポピュラーじゃなかったし。iPhoneが普及して、家に充電器を忘れる人が増えて、コンビニで売り出したりとかしたんじゃないですか。今でもMacはMacの充電器を使っている人が多いかも知れないけど、めっちゃでかいんですよ。なのに(充電ワット数が)80W。だから僕はMacBookの純正の充電器は開けてもいないです。別に家ならそれも使えるんだろうけど、それにしても大きいし、家用にももっといい「アンカー」の充電器がたくさんあるので、そっちの方がいいです。
――そうなんですか!じゃあ今回のコラボは、純正よりもハイスペック……。
藤原:はい。旅をすると本当に荷物が多くなっちゃうから、MacBookはモニターが大きい方がいいけど、充電器みたいなものは軽ければ軽い方がいいし、小さければ小さい方がいいですよね。今は100Wで十分だけど、これからもしMacBookやiPhoneがどんどん進化したら、もっとワット数の大きい充電器が必要になって、なおかつサイズも小さくなったりするだろうね。
――ヒロシさんが「アンカー」を使い続ける理由は何ですか?
藤原:ワット数の高い充電器って、最初に「アンカー」から出て、そのあと他のメーカーからもちょこちょこ出てくるんですが、それと比べるとデザインが「アンカー」の方がかっこいいからです。他も買って試していましたが、最近は「アンカー」しか買っていませんね。充電器は本当にワット数によって全然スピードが違うんで。知らない人は時間を無駄にしますよってことです(笑)。
ワールドの上山会長が退任 構造改革や再上場に尽力
ワールドは5日、代表取締役会長の上山健二氏(58)が5月28日の株主総会後に退くと発表した。同社は代表取締役社長の鈴木信輝氏が経営の「執行」、代表取締役会長の上山氏が「監督」を代表する立場として取締役会の議長を務めている。今後は社外取締役が取締役議長に就く見通し。
上山氏は住友銀行(現・三井住友銀行)出身で、中古車買取大手のジャック、スーパーの長崎屋、英会話教室のGABAの社長を歴任し、2013年にワールドに入社した。15年に社長に就任した後は、業績不振に陥っていた同社の構造改革を推し進めた。また、店舗を中心としたブランド事業だけでなく、デジタル事業を強化するとともに、生産・販売などの機能を外販するプラットフォーム事業など新しい事業領域に注力し、収益源の多様化に努めた。18年9月には再上場に導いた。20年6月からは代表権を持つ会長として社長の鈴木氏を支えた。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。