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なんだこれは!

大阪・関西万博の開催まで2年を切り、メディアで取り上げられる機会が増えてきました。それに伴い、1970年の日本万国博覧会(通称:大阪万博)で「太陽の塔」を作った芸術家の岡本太郎にもスポットが当たっています。岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ!」に代表される数々の名言を遺したことでも有名。その既成概念にとらわれない自由な考え方は、多様性の時代の今、さらなる共感を呼んでいるのでしょう。

同氏の名言の1つに「芸術は判断を超えて『なんだこれは!』というものだけが本物なんだ」という言葉があります。その影響からか、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」は、まさに「なんだこれは!」といったルックスです。ぜひ検索してみてください。

私が最近「なんだこれは!」と思ったのは、「シャーク」が9月に発売する“スティック型”のマルチスタイリングドライヤーを見たときです。次世代ドライヤーに関しては、各社斬新なデザインに挑戦しており、ダイソンの“ドーナツ型”ドライヤーやシャープの“こづち型”、同じくシャープから8月24日に登場する“T字型”ドライヤーも、初見の際に「なんだこれは!」と思ってしまいました。次世代ドライヤーは機能性だけでなく、デザイン性にも注目ですね。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

クリーナーの「シャーク」も美容家電市場に参入 スタイリングドライヤー発売

掃除機で有名なブランド「シャーク(SHARK)」を手掛けるシャークニンジャは、美容家電ブランド「シャーク ビューティ(SHARK BEAUTY)」を立ち上げ、9月にマルチスタイリングドライヤーの“フレックススタイル”を家電量販店やインターネットショップ、公式オンラインストアで発売する。市場想定価格は3万4980円。コードレスのスティッククリーナーやハンディクリーナー、スチームモップなどでお馴染みの「シャーク」は、今年で日本上陸5周年。節目の年に、アメリカで2021年に立ち上げた美容家電ブランド「シャーク ビューティ」の日本上陸を決めた。

「シャーク ビューティ」は、「なりたいワタシを、叶えよう。FOR ALL HAIRKIND」をテーマに、誰でも、手軽に、楽しく、さまざまなスタイリングができる美容家電を届けることを目指す。“フレックススタイル”はパワフルに髪を素早く乾かせるドライヤーだが、本体を捻るとエアカーラーやロールブラシ、ワイドノズル、つるツヤローラーのアクセサリーツールを装着して、さまざまなヘアスタイルを実現するスタイラーに変わる一台二役の美容家電だ。エアカーラーは、風の力で髪を自動的に巻き付け、痛めることなく、ナチュラルなカールが簡単に作れるアクセサリー。ヘアアイロンの代替品というよりは、よりナチュラルなフワッとしたカールで軽やかなヘアスタイルを楽しむツールと言えそうだ。カラーは、ストーンとフラミンゴピンク、モカシルバーの3種。

「シャーク ビューティ」は、以降も新製品の発売を予定している。先行するアメリカではエアカーラーやロールブラシ、ワイドノズル、つるツヤローラー以外のアクセサリーも豊富という。こうしたツールも多数販売することで、日本人好みのナチュラルで軽やか、自由なヘアアレンジを叶えるツールとして打ち出せば、異業種の参入も相次ぎ競争がし烈になってきた美容家電市場での商機が見えそうだ。

小型家電の「シャーク」は、アメリカでシェアナンバーワンのフロアケアブランド。日本でも家電量販店における充電式ハンディクリーナーのカテゴリーでシェアトップを誇っている。使用調査でユーザーの声に耳を傾けながら、それぞれの国や家庭に合わせた商品を開発している。今回の“フレックススタイル”も、アメリカで販売している商品より径が小さく、エアカーラーやロールブラシ、ワイドノズル、つるツヤローラーは、日本人のヘアスタイルや嗜好に合わせてピックアップしている。

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NEWS 02

東コレの見所は?「グッチ」の親会社が「ヴァレンティノ」の株式30%を取得

有料会員限定記事

この連載は週に一度、「WWDJAPAN Digital」に掲載した記事から学生に読んでほしいものを厳選し、記者のコメント付きで紹介するものだ。今回は8月28日から始まる「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」や、「グッチ」の親会社ケリング(KERING)が「ヴァレンティノ」の株式30%を取得したニュースなど、3つの記事を掘り下げる。ニュースの読み方を知るとともに、面接やビジネス会話のヒントになれば幸いだ。

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【記事1】
「ア ベイシング エイプ」が東コレ初参加 「カナコ サカイ」もJFW支援枠で

日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、8月28日~9月2日に開催する2024年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」のスケジュールを発表した。全50ブランドのうち、13ブランドが初参加で、35ブランドがフィジカルショーを行う。メイン会場の渋谷ヒカリエは、ホールAに加えてホールBも使用し、出席者の移動時間短縮など効率化を図る。(全文はこちら)

【記者の解説】

そもそもファッション・ウイークとは、ファッションブランドが最新コレクションを発表する場のことを指し、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークが世界4大ファッション・ウイークと呼ばれています。東京はその次の位置付けですが、ソウルなど他の都市の存在感も強まっています。ファッション・ウイークにはバイヤーやジャーナリスト、上顧客らが参加し、バイヤーはショップの買い付けに、ジャーナリストは記事発信に活用し、上顧客は購入するアイテムの目星を付けます。今シーズンの東京は、「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」がブランド初のショーを行います。設立3年目ながら、日本発ブランドとして国内の生地や生産を重視しつつ、エッジィなムードに落とし込むクリエイションが持ち味で、どんなショーを見せてくれるのか今から楽しみです。「WWDJAPAN」は東コレへの招待企画を実施予定ですので、気になる方は後日アナウンスされる企画ページからどしどしご応募ください!(美濃島匡/記者)

ILLUSTRATION:UCA

【記事2】
「グッチ」の親会社ケリング、「ヴァレンティノ」の株式30%を取得

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。