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みんな大好き百貨店の行方

  2022年の全国百貨店売り上げが、コロナ禍前の19年比で11%減にまで復調してきました。ただし中身はコロナ禍前と大きく変わっています。衣料品はこの3年間で百貨店の主役の座を食品に明け渡しました。伸び率でいえば、ラグジュアリーの勢いがすごいです。詳細は本日紹介する1本目の記事をご覧ください。

 2本目の記事のように岐路に立つ店舗も多い百貨店ですが、「WWDJAPAN.com」のPV分析などを見ると、百貨店関連の記事はよく読まれる傾向にあります。世の中の皆さんにとって、百貨店は気になる対象だということですね。誰の目にも触れずに流れ去っていくニュースも多い中でそれはすごいこと。われわれは変わっていく百貨店をこれからも取材していきます。

「WWDJAPAN」編集委員
五十君 花実
NEWS 01

百貨店22年売上高はコロナ前の1割減 時計・宝飾品は2割増

 日本百貨店協会は、2022年(1〜12月)の全国百貨店売上高が速報ベースで21年に比べて13.1%増の4兆9812億円になったと24日に発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗休業がほぼなくなり、人々の行動制限も解除されたことで、消費は少しずつ回復に向かった。コロナの初年度である20年比では19.7%増。コロナ前の19年比では11.1%減まで復調している。

 全般的に回復基調にあるものの、商品分野によって差が見られる。商品別売上高で長らく1位だった「衣料品」は、コロナ下の20年に「食料品」に抜かれた。その後も各社が衣料品売り場の縮小を進めたこともあって、22年の「衣料品」の売上高は19年比18.7%減の1兆3269億円で終わり、シェアは26.6%まで下がった。シェア1位の「食料品」は、19年比6.4%減の1兆4453億円でシェアは29.0%だった。「化粧品」も中国人による爆買い需要があった19年比では32.6%減の3795億円にとどまる。

 一方で19年を上回るのが高額品である。ラグジュアリーブランドの多くが含まれる「身の回り品」(バッグ、革小物、靴、アクセサリーなど)は、19年比1.9%増の7630億円で着地した。「美術・宝飾・貴金属」に至っては、この区分に入る高級時計やハイジュエリーが売れに売れ、19年比19.7%増の4526億円まで成長した。「美術・宝飾・貴金属」のシェアは12年に4.5%だったのに対し、22年は9.1%に高まり、百貨店での存在感が増している。


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NEWS 02

そごう・西武の売却が延期 西武池袋本店へのヨドバシ出店の影響か

 セブン&アイ・ホールディングスは、2月1日に予定していた子会社そごう・西武の米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへの売却を3月中に延期すると24日に発表した。リリースでは「必要な所定の条件の 充足に向けて交渉を継続しており、本件譲渡の実行が遅れる可能性が高ま」ったと説明している。

 そごう・西武の売却を巡っては、フォートレスが連携する家電大手のヨドバシホールディングスが西武池袋本店などの旗艦店への出店を打ち出したものの、出店フロアなどについて調整が難航している。


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最新号の読みどころ

記録的な熱波に見舞われた今季のメンズ・ファッション・ウイークは、価値観をアップデートする2つの意味での「解放」がキーワードになりました。1つは、堅苦しいイメージも強い伝統的なテーラードスタイルからの解放。もう1つは、「男はこうあるべき」という固定観念からの解放です。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」に象徴される、繊細さや脆さを併せ持つしなやかなマスキュリニティー(男性性)の表現を起点に、メンズファッションの現在地を総括します。