Fashion. Beauty. Business.
パイナップルの葉が服に 不要コスメがインクに
これまで捨てられていたものが、何か別のものに生まれ変わり、利用されるというニュースが相次いでいます。パイナップルの葉の利用はこれまでも報じられてきましたが、今回すごいのは、装置が小型で農場に置いて、廃棄物が出る現場で利用できるということ。しかも農場の収入源になります。装置の価格は気になりますが、素晴らしいことです。
「エコインキ」も素敵な試みです。アイシャドウやファンデーションが、ラメ感やパール感によって従来のインキにはない独特な加飾表現を実現するというのは、興味深い。化粧品パッケージに使われるというのが、またいいですね。実用化が楽しみです。
パイナップルの葉を服に TSIと豊島が沖縄発スタートアップ企業と業務提携
沖縄を拠点にパイナップルの葉やバナナの茎を衣料品などの素材に活用するフードリボン(宇田悦子社長)は、TSIホールディングスおよび豊島と業務提携を結んだ。利用されていない農作物を天然繊維製品にする企画・製造を大手アパレルと商社と組んで推進する。「出資も視野にいれた業務提携契約」(同社)で、年内にインドネシアでの繊維抽出を開始し、その後、フィリピンやタイなどアジア諸国での取り組みを広げる。
フードリボンは2017年創業のスタートアップ企業で、本社を沖縄県国頭郡大宜味村(おおぎみそん)に置く。パイナップルの葉やバナナの茎は、食用になる果実の数倍の量が毎年廃棄されてきた。そこから繊維を作り出すこともできるが、手間暇がかかり、また品質の維持の難しいため、利用は進んでいなかった。同社は量産可能な繊維抽出装置の開発に成功。さらに装置を小型化することで、農園に装置が置けるようになり、現地の農家の新しい収入源にする仕組みも構築した。捨てられていた葉や茎を資源として活用したり、輸送にかかるCO2を削減したりできるため、環境保全の点から注目を集めている。
凸版印刷が不要となった化粧品を活用した印刷用インキ「エコスメインキ」を開発 化粧品パッケージに使用
凸版印刷は、コスメのアップサイクルに取り組むモーンガータと東洋インキと協業し、化粧品バルク(個別の容器に充填する前の化粧品の中身のこと)を再利用した印刷用インキおよび顔料「エコスメインキ(ECOSME INK)」を開発した。2025年までに「エコスメインキ」を使用した販促物やパッケージなどを化粧品メーカー10社へ提供することを目指すほか、化粧品メーカー各社と協力し「エコスメインキ」を使った制作物の開発の推進、活用可能性を広げ、化粧品業界全体のアップサイクルを進める。
同社は、多くの化粧品メーカー・色材メーカーが研究・開発工程や、品質を維持するためにやむを得ず市場に出せなくなってしまった化粧品バルクが発生し、廃棄物として処理されていることに着目。さらに化粧品の空容器などのリサイクルは進んでいるものの、化粧品バルクの再利用は限定的だったため、廃棄される化粧品バルクをインキの色材として再利用し、インキとして印刷物の製造に活用する取り組む方法を構築した。同社は、化粧品メーカーの不要となったバルクをモーンガータから調達し、東洋インキに委託し製造した「エコスメインキ」を用いて販促物・資材などを制作し、化粧品メーカーに販売する。
「エコスメインキ」は、化粧品の持つアイシャドウやファンデーションなどのパウダー化粧品原料を再利用し、ラメ感やパール感により従来のインキにはない独特な加飾表現が可能となる。
「WWDJAPAN」7月13日発売号は、京都・西陣織の老舗HOSOO特集です。「More than Textile」を掲げ、織物の可能性を拡張し、人々がまだ見たことのない西陣織の美を追求しているHOSOO。その探究の中で出合ったのが、江戸時代の絹(シルク)や大麻(ヘンプ)で織られた着物でした。その品質を現代に再現し、さらに超えることを目指し、絹、大麻ともに日本の在来種を用いて、原料生産から取り組むといいます。加えて、ソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめ、研究者や企業、職人らとの共創体制を構築。AIやロボティクスなど最先端の科学技術を活用しながら、素材が本来持つ個性を生かす工芸的なものづくりを実現し、日本ならではの多様な美を世界へ提示しようとしています。