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「国産比率1.1%」が突きつける現実
日本製衣料の存在感が一段と低下しています。2025年の衣料品の国産比率は数量ベースで1.1%と過去最低を更新。生産量も10年前から約半減したとのことです。海外生産への移行が進む一方、国内では縫製工場の廃業や後継者不足が深刻化しています。
「メード・イン・ジャパン」の価値が見直される一方で、その基盤となるモノづくりの現場は縮小を続けています。この数字をどう受け止めるかは、アパレル業界全体に突きつけられた問いなのかもしれません。
アパレルの国産比率「1.1%」に 四半世紀で生産量10分の1
2025年に日本国内で供給された衣料品のうち国産が占める割合は、数量ベースで1.1%だった。24年と比べて0.3ポイント下がって過去最低を更新した。生産量は前年比11.0%減の5341万点。10年前(15年)の1億876万点に比べて約半分、四半世紀前(00年)の5億5159万点に比べて約10分の1に減ったことになる。
日本繊維輸入組合が、25日に発表した「日本のアパレル市場と輸入品概況2026年版」で明らかにした。
同資料によると、25年の衣料品の国内供給量は37億3311万点だった。そのうち輸入品は36億9046万点で、そのうち20億627万点を中国製品が占めている。
生産の海外シフトはあらゆる製造業で起きているが、アパレルの縮小ぶりは深刻なレベルだ。1990年には国内の生産量が10億点前後で、国産比率は50.1%あった。それがデフレの進展に伴い、生産拠点が中国を中心としたアジアに次々に移転した。少なくとも2000年以降、国内の生産量は一度も上向くことはなかった。1990年と比べると、生産量はおおよそ20分の1まで減ってしまった。
国内の縫製工場の多くは中小・零細企業である。長年続く収益の悪化に加えて、近年の物価高や最低賃金アップが打撃になり、さらには経営の後継者不足、働き手の不足にも見舞われ、廃業に追い込まれるケースが相次いでいる。
【スナップ】熱波襲うミラノで“おしゃれは我慢”は健在? 「プラダ」ゲストの装いは二極化
「プラダ(PRADA)」は6月21日(現地時間)、2027年春夏メンズ・コレクションをミラノで発表した。この日のミラノは、強い日差しが容赦なく降り注ぐ猛暑日。気温は38度まで上昇し、会場周辺には日陰を求めるスナップカメラマンの姿も目立った。そんな過酷なコンディションの中、来場者たちの装いは暑さに抗わず快適さを優先した装いか、“おしゃれは我慢”を体現する二手に分かれた。
前者は、風をはらむ軽やかな素材の半袖あるいは長袖のボタンダウンシャツに、ゆったりとしたシルエットのパンツを合わせるスタイルが主流だ。近年の「プラダ」のコレクションで繰り返し提案されてきた、ミリタリー風やモチーフをあしらったシャツは来場者の間でも高い支持を集めており、多くのゲストがそれぞれの解釈でシャツスタイルを楽しんでいた。中には、そのまま海へ飛び込めそうなスイムショーツや、トランクスを思わせる軽快なショーツを合わせるランウエイルックを踏襲する者もいた。一方で、かつてファッションの常套句であった「おしゃれは我慢」を体現する来場者も少なくない。ブルゾンやレザージャケットを羽織り、ローゲージの厚手ニットをまとったゲストたちは、猛暑の中でも自らの美学を貫いた。汗ばむ気候とは対照的に重厚感のあるスタイルは、実用性よりもシルエットやムードを優先するファッションラバーたちの矜持を感じさせる。
両者に共通していたのは、ローファーやボートシューズといったレザーシューズの存在だ。さらに、全体としては開放感のあるリラックスシルエットが大半である。今季のランウエイで披露されたタイトなシルエットが、ストリートでどのように解釈されるのか、来季のゲストスタイルにも注目したい。