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「自己表現」「自己肯定」「自己高揚」を満喫している若い世代の季節

春です。入社式や入学式の季節です。下で紹介するオンワードやユナイテッドアローズの入社式を見ると、「やっぱりファッション業界って、いいな!」と思いますね。私がファッションの効果・効能と信じている「自己表現」「自己肯定」「自己高揚」を満喫している若い世代の姿を見るのは、やはり良いものです。

私と同年代の皆様(!?)に1つだけ進言差し上げます。記事内でも男性がメイクについて話していますが、銀座などのヘアサロンで働く店長は、「昨今、男性のメイクやスカートは当たり前。だから『おっ、今日はメイクしてるね』とか『スカートだね。今日は何かあるの!?』なんて絶対に話しかけられない(笑)」と話します。ご注意くださいませ(笑)。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

【スナップ】これまでのオンワードを(いい意味で)壊しにきました! 老舗の次の100年を担う新顔たち

オンワードホールディングスは4月1日、2026年度入社式を東京・芝浦のオンワードベイパークビルディングで実施した。

グループ企業合同での開催で、今年は231人の新顔が加わった(中途入社含む)。グループ会社別の新入社員の内訳は、オンワード樫山54人、ウィゴー117人、チャコット16人、大和14人、クリエイティブヨーコ11人、オンワードコーポレートデザイン10人、アイランド4人、オンワードデジタルラボ3人、カシヤマ サガ2人。

変わりゆく時代に必要な
若い感性とベンチャースピリット

オンワードグループは今年、創業から100年目を迎える。入社式に登壇した保元道宣オンワードホールディングス社長は、「この100年間で積み重ねてきた一番大事なことは信用・信頼。先人たちが作ってくれた信用と信頼を土台に、精一杯がんばってほしい」と激励。一方で、「皆さんには、これからまた大きく変わっていく『新しい1世紀』を作り上げていく責任もある」と続けた。「過去の100年とこれからの100年は、おそらく違う時代になっていく。だからこそ、皆さんの若い感性が大事になる。いわゆるベンチャー精神——新しく創業する気持ちで、これからの100年を作っていってほしい」。

昨年に引き続き、「自分が最も輝ける自信を持てるファッション」を新入社員のドレスコードとした今回。保元社長の言う“ベンチャースピリット”をまさに体現するかのような、既成概念に縛られない、自由でエネルギッシュなスタイルの新人たちをスナップした。​​​​​​​​​​​​​​​​

嶌﨑 理央さん/オンワードコーポレートデザイン・総合職

Q.着用ブランドは?
A.ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)のコート、シンヤコヅカ(SHINYA KOZUKA)のパンツ、リックオウエンス(RICK OWENS)のブーツ。
Q.アピールポイントは?
A.(写真共有アプリ)「ビーリアル(BeReal.)」が2023年秋に開催した初のグローバルコンテストに参加し、6週間・200万人以上の参加者の中から「最もリアル」な投稿を競う最終選考へ。2023年11月~12月にかけて50人のファイナリストから5人に絞られ、その中で1位を獲得しました。
Q.意気込みを!
A.アパレルビジネスを幅広く学んでがんばります。

岡本 風音子さん/オンワード樫山・総合職

Q.着用ブランドは?
A.パンツとシースルートップスは古着、ジャケットは「ザラ(ZARA)」。パンツのボタンがあまり見ないデザインでお気に入り。
Q.アピールポイントは?
A.落ち着いていて物怖じしない、チャレンジ精神があること。
Q.意気込みを!
A. MD志望です。猪突猛進でがんばります。

柏原 紗季さん/チャコット・デザイナー

Q.着用ブランドは?
A.コム デ ギャルソン(COMME DES GARÇONS)、アキコアオキ(AKIKOAOKI)。
Q.アピールポイントは?
A.フィギュアスケートに打ち込んできた経験で培った集中力と継続力。
Q.意気込みを!
A.専門学校での知識と経験を生かして、染色の仕事をしたいです。丁寧なモノ作りができるようにがんばります。

吉里 晏さん/オンワード樫山・ファッションスタイリスト職

Q.着用ブランドは?
A.コム デ ギャルソン(COMME DES GARÇONS)、ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)。
Q.意気込みを!
A.これまでのオンワードを(いい意味で)壊しにきました!

齋藤 伶央さん/ウィゴー

Q.着用ブランドは?
A.リトルビッグ(LITTLE BIG)、ボンノウ フリークス(BONKNOW FREAKS)。首元のアクセサリーは米津玄師のライブグッズ。
Q.アピールポイントは?
A.色んな人と分け隔てなく関われること。
Q.意気込みを!
A.同期で最速店長を目指します!

春名 さくらさん/ウィゴー

Q.着用ブランドは?
A.ウィゴー(WEGO)とラグアジェム(LAGUA GEM)。入社式なのでかっちりを意識しつつ、ジャケットをコンパクトに。マイクロショーツはウィゴー(WEGO)のトレンドアイテムです。
Q.アピールポイントは?
A.誰よりもファッションが好きで、一番おしゃれな自信があります。
Q.意気込みを!
A.同期の中でいちばん頑張って、いちばんキラキラしてやります!

苑田 有輝さん/ウィゴー

Q.着用ブランドは?
A.ウィゴー(WEGO)のセットアップとヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)のネクタイ。ここ2年ほどメイクにもハマってます。
Q.アピールポイントは?
A.明るくて真面目で、人あたりがいいこと。
Q.意気込みを!
A.現在は副店長ですが、すぐに店長になります!

藤井 ほの花さん/チャコット

Q.着用ブランドは?
A.専門学校で不要になったサンプル生地をもらい、自分でリメイクしました。スカートのディテールをジャケットのパーツに、身ごろを袖に使い、ドッキングして違和感を出しつつバランスをとっています。
Q.アピールポイントは?
A.初対面の人に威圧感を与えず、ほんわかした雰囲気で接せること。
Q.意気込みを!
A.会社の方々やお客さまと信頼関係を築き、一人前になれるよう努めます。

下村 真生さん/クリエイティブヨーコ・販売職

Q.着用ブランドは?
A.アプワイザー リッシェ(APUWEISER-RICHE)のジャケットとスカート。
Q.アピールポイントは?
A. (クリエイティブヨーコのオリジナルキャラクターの)“しろたん”が好きで3歳からぬいぐるみを集めています。そのせいか、優しくふわふわした性格です。しろたんのアニメ化も楽しみ(今秋予定)!
Q.意気込みを!
A.芸大出身なので、デザインを学んできた観点からお客さまにぴったりの商品提案をしていきたいです。

岩﨑 優奈さん/アイランド・販売職

Q.着用ブランドは?
A.古着屋で買った服を中心にコーディネートしました。ディーゼル(DIESEL)の巻きスカートがポイントです。
Q.アピールポイントは?
A.芸術学部演劇学科俳優コース出身。年齢問わずさまざまな人とのコミュニケーションが取れます。
Q.意気込みを!
お客さまや同僚と幅広く関わりながら、社会との接続を意識して仕事したいと思っています。ただの販売員ではなく、「自分が販売員である意味」を考えながら、自分らしいおもてなしができたらと思います。

田中 千聖さん/カシヤマ サガ

Q.着用ブランドは?
A.リバティ(LIBERTY)の生地を使った自作のセットアップ。専門学校で縫製を学んでいたので自分で作りました。生地が高かった〜!
Q.アピールポイントは?
A.努力家なところ。
Q.意気込みを!
A.技術を貪欲に学んでいきたいです。

冨田 藍梨さん/オンワードデジタルラボ

Q.着用ブランドは?
A.キャミワンピースは渋谷の古着。そのほかは……忘れてしまいました(笑)。
Q.アピールポイントは?
A.人と話すのが好きで、すぐ打ち解けられるところ。
Q.意気込みを!
A.「クラハグ(CRAHUG)」(日本各地の匠の技を消費者とつなげるオンワードのブランド)で繊維産業の魅力を学び、海外に向けて発信していきたいです。

上田 春之進さん/オンワード樫山・総合職

Q.着用ブランドは?
A.プラダ スポーツ(PRADA SPORT)のジャケット、メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のニット、ディオール(DIOR)のシャツ、実家から持ってきたボウタイ、イレニサ(IRENISA)のパンツ、セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)× アシックス(ASICS)のシューズ。メガネはもらい物です。
Q.アピールポイントは?
A.モノボケが得意です。どんどん“振って”ください。
Q.意気込みを!
A.オンワードは若年層向けのブランドが少ない印象です。オンワードらしさを生かした、高品質かつトレンド感のあるブランドを作っていきたいです。

PHOTO:TAMEKI OSHIRO
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NEWS 02

【スナップ】ユナイテッドアローズ入社式 次世代エースたちの“個性全開”ジャケットスタイル

ユナイテッドアローズは4月1日、2026年度入社式を都内で開催した。今年度は昨年よりも約50人多い、174人の新入社員を迎えた。

新入社員全員は1人ずつ入場し、こだわりの“勝負服”で会場を彩った。新入社員代表挨拶を務めた「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」札幌店配属の高橋奈々さんは、幼少期のころから服が好きで、母親と一緒によく買い物に行っていたという。「私にとって洋服は、実現したい未来を作るための“魔法のような存在”です。服を通してお客さまの明日を輝かせ、共に働く仲間からも『関われてよかった』と思われるセールスパーソンを目指します」と力強く意気込んだ。

松崎善則社長は、「私たちが販売しているのは洋服ではなく、服を通じて得られる高揚感や幸せといった『体験価値』。それを提供することこそが我々の社会貢献だ」と述べ、「若さを武器に、たくさん挑戦してほしい」とエールを送った。また、約1600億円という売上高は「全て店頭でのお客さまへの接遇の積み重ねである」とコメントし、自身が28年前に初めて店頭に立った日の記憶を辿りながら「ユナイテッドアローズの真髄は店頭にある」と伝えた。

また、新入社員たちの服装についても言及した。「1人1人の着こなしは、個性豊かで皆さん本当におしゃれ」と感心する一方、「ただ、多分、多分なんですけど……当社の製品じゃない方を着ている方が85%くらいかな(笑)」とこぼし、会場の笑いを誘った。

ジャケットにそれぞれの個性をプラスワン

スナップ企画では、そんな新入社員たちの多様な装いにフォーカスした。かっちりとしたジャケットスタイルや上品にまとめたシックなセットアップも目を引いたが、ユナイテッドアローズらしく“プラスワンアイテム”でそれぞれ個性を加えていた。例えば、ビンテージジャケットにチュールアイテムを合わせてみたり、クラシックなスーツスタイルにあえてスニーカーで外す、など今のトレンド感を巧みに取り入れていた。

全体としてはブラックやホワイトといったモノトーンを基調とするスタイルが多かったものの、そこへ華やかなカラーアイテムを差し込んでフレッシュさを表現する新入社員も多数見られた。ウィメンズでは、レースやチュールといった透け感のある素材を取り入れ、ハレの日にふさわしい“祝福”のムードを思い思いのファッションで体現していた。

新入社員2人にインタビュー

「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」
イオンモール広島府中店に配属の
荒本真叶さん

WWD:今日のスタイリングで一番気に入っているアイテムは?

荒本さん:「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」のピンクのジャケットです。卒業式でも着用していたジャケットと、成人式で着ていたワンピースを組み合わせてコーディネートを考えました。

WWD:入社の意気込みと、将来はどんな仕事に就きたいですか。

荒本さん:社会人1年目。周りの方々に迷惑をかけるかもしれないのですが、お客さまのために、まずは自分のできることから頑張りたいと思います。将来は、ユナイテッドアローズでスタイリング系のお仕事に就きたいです!

「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ」鹿児島店に配属の
下新原匠さん

WWD:今日のスタイリングで一番気に入っているアイテムは?

下新原さん:ジャケットの中に仕込んでいる、「スティーブン アラン(STEVEN ALAN)」のロングTシャツです。フロントのプリントが襟元に近いので、ジャケットを羽織ってもデザインが見えるんです。全体のバランスが良く見えるし、1枚でもよく着ています。

WWD:入社の意気込みと、将来はどんな仕事に就きたいですか。

下新原さん:急に社会人になるので緊張しているのですが……思う存分楽しみたいです!いずれは商品企画に携われたらうれしいのですが、まずは販売に力を入れて、一目置かれる存在になりたいです。

PHOTOS:RYUSEI MORIKAWA

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」4月6日号(vol.2466)は、これから新しい一歩を踏み出すフレッシャーズはもちろん、変化の激しい現代を生き抜く全業界人へ贈る、熱量たっぷりの「ファッション&ビューティ業界入門 2026」特集です。業界で働くとは、つまり「プロ」として生きていくこと。そのためにまず把握しておくべき「業界のアウトライン」を知るための最新データとエッセンスをぎゅぎゅっと凝縮しました。