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ブレない仲里依紗

仲里依紗さんが家族と運営するアパレルブランド「アール・イードット(RE.)」が今年5周年を迎えました。大胆で派手なデザインが特徴ではありますが、不思議と見る人の気持ちを明るくしてくれる魅力があります。

彼女のYoutubeも同様に、元気をもらうのでよく見ていますが、印象的だったのは、ツアー中だったビリー・アイリッシュに贈ったプレゼント。カオナシグッズなどに加えて「RE.」のリュックやシャツをさりげなく渡していたのです。ブランドを自然体でアピールする姿勢にさすが、と思いました。実際、ビリーも喜んでいた様子で、もし日常使いでもしてくれたら海外での人気も一気に火がつくのではないかと感じました。

話はそれましたが、里依紗さんの根底にあるブレないギャルマインドが、ブランドのエネルギーにつながっているのだと感じます。まずは1本目の記事を読んでその世界観に触れてほしいです。

「WWDJAPAN」副編集長
新関 瑠里
NEWS 01

ギャルマインドと洋服愛は終わらない 仲里依紗が語る成長と不変

PROFILE: (なか・りいさ)

(なか・りいさ)
PROFILE: 1989年、長崎県生まれ。ティーン誌のモデルを経て、2006年に映画「アイランドタイムズ」で俳優デビュー。同年、劇場版アニメ「時をかける少女」でヒロインの声を務め、高い評価を受ける。演技力に加えて、類を見ないファッションセンス、SNSで発信する飾らない素顔で支持される

俳優やインフルエンサーがブランドを立ち上げることは少なくはないが、その成功には継続した情熱と自身の世界観に真摯に向かい合う姿勢が不可欠となる。仲里依紗が手がけるブランド「アールイードット(RE.)」は立ち上げから5周年を迎えるが、一貫したクリエーションは彼女の世界観そのものといった様相を保っている。それは服づくりだけでなく、ショップ空間にも現れていた。ラフォーレ原宿にて開催中のポップアップストア内で、彼女の洋服への愛に迫った。

WWD:今回でラフォーレ原宿でのポップアップストア開催は5回目だが、以前と比べて変わったことは?

仲里依紗(以下、仲):今回は2フロアでの開催。クリスマスムードの中だけど、お祭りっぽいことがやりたくてポップなカラーリングの店内でくじ引きやフォトスポット、シール帳に貼るステッカーを散りばめたような鏡など、脚を運ぶだけで楽しめるつくりにしました。普段はオンラインで販売しているのでアイテムでしか世界観を伝えられないけど、洋服を選ぶ楽しさやブランドのエネルギーをショップの内装からも感じてほしいと思って。5回目なので、今までで一番設営がスムーズにいきましたね(笑)。

WWD:5年間で洋服づくりの手法に変化はあったか?

仲:それは、変わっていないです。まずは着心地の良さや生地選びから洋服を作るところは最初から変わっていない。どんなに可愛いデザインだと思っても体に負担が掛かっていると感じる洋服を着続けるのは限界が来ると思っているので、我慢しないで楽しんで着てもらう、ということを第一につくっています。ただ、オンラインだとデザインは伝えれても生地感や着心地までは伝えきれないので、そういった意味でもポップアップを開催できるのは嬉しいです。

WWD:小さい頃の夢はお洋服屋さんで、カリスマギャル店員に憧れた。そのマインドにも変化はない?

仲:変わるかな、と思っていたんですが、変わりませんね(笑)。正直、もう変わらないんだろうなって。いつかは誰かにデザインも任せる日が来るのかもな、とぼんやり考えていたけど一向に来ないし、それどころかデザインも生地選定もより細かくなっていっている。無理に派手なデザインにしているんじゃなくて、自然に派手になっていってるんですよね。でも時々、シンプルすぎるデザインにしちゃったんじゃないかと思う時があります。このスエットパンツとか、シンプルすぎないかな?とか。

WWD:シンプル?シンプルではないような。

仲:うん。ブランドを一緒に運営している家族にも言われるんです。「並べてみてごらん、全然シンプルじゃないよ」って。でもシンプルですよ、穿きやすい。こういう風に感じるから、マインドはもう変わらないんだなって。

WWD:妹のれいなさんを始め、「アールイードット」の運営は家族で行われているが、この5年間でコミュニケーションに変化はあったか?

仲:私の本業は女優なので、どうしても服づくりの時間が取れなくなる時や、撮影が続くと洋服自体に触れる機会から遠ざかってしまうこともあります。そういう時に、妹があれやれ、これやれってお尻を叩いてくれるんです。家族でやっていると、人数は少なくて正直大変。実際に、生産が間に合わなかったり思うようにできなくて、ドロップしてしまったアイテムも結構あります。それでも、私はこの温かい関係の中で服をつくっていきたい。その中で1からあーでもない、こーでもないと言い合って、実現できないものもあって、でも妥協はしなかった。それだけは言い切れます。こだわりを詰め込んだから、「これ売れそうだな」って服が全然ない(笑)。もっとシンプルにすればいいのにね、でもそうすると別のブランドになっちゃうから、きっとこれでいいんです。

WWD:今回、新しいことに挑戦したアイテムは?

仲:このマウンテンパーカのセットアップです。私がウインタースポーツや釣りが好きなんですけど、そういうアクティブなシーンで着られる派手さのある服がつくりたくて。今まで機能素材や特別なディテールを施したことはなかったんですけど、これは本格的な止水ジップを使用して撥水性・保温性も高く制作しました。この店内では暑くて着られないくらい。

アウトドアブランドだと、暗めなカラーリングが多くて。これなら自然の中でも映える写真が撮れると思います。もう一つ、私のファンやブランドのお客さまには子育て世代の方も多いのですが、子どもの保育園の送り迎えで寒い中自転車を走らせなきゃいけない、そんな時でも自分の好きなお洒落ができるって喜んでもらえました。私も子どもが小さい頃は送り迎えをしていたので、すごく気持ちがわかる。そんな時に寒いのを我慢するんじゃなくて、ちゃんと防寒しながら好きな着こなしができる服を手がけたかったので、とても満足しています。

WWD:今年は所属事務所を離れ独立したりと、挑戦した一年だったと思うが来年はどんなことをしたい?

仲:今年は挑戦もしたし、お別れのあった年でもありました。その分、来年は色々なことを取り込んでいきたい。多分、今ハードディスクが空いてるんです。ファンとコミュニケーションを密に取りたいと昔から思っていたので、ファンクラブも新しく立ち上げた。そこで色々な意見や話も聞いていきたい。そうやって成長していきたいですね。

PHOTOS:TOSHIYUKI TANAKA

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NEWS 02

ポーラ ギンザがグローバル旗艦店として刷新 建築・音楽・光・香りのプロが集結し総合芸術空間を創出

ポーラは12月12日、東京の拠点であるポーラ ギンザをグローバルフラッグシップとして全面リニューアルオープンする。美容を効果実感だけでなく、感性や美意識まで深める体験へ拡張することを目的に、企業理念である「サイエンス・アート・ラブ」を体現した空間を設計。建築家の妹島和世氏、音楽家の渋谷慶一郎氏、照明家の豊久将三氏、嗅覚のアーティスト和泉侃氏ら、国内外で活躍するクリエイターが参加し、建築・音・光・香りを融合した総合芸術空間を創出した。

今回のリニューアルのテーマは「新しい自分に出会うフローラの森」。1階と地下1階で構成し、1階は、妹島氏が白を基調に七角形の柱を木々に見立て、柔らかな光に包まれた“森”を表現。26台のスピーカーが設置され、渋谷氏が制作した生成型サウンドが空間に響き、二度と同じ音が流れない仕組みとなっている。豊久氏は影の揺らぎを生かした照明演出を担当し、和泉氏は店舗をイメージしたオリジナルの香りを制作した。

入口付近には、リニューアルを記念し、妹島氏が特別外装パッケージをデザインした“B.Aローション”集積。フロア奥には主軸の「B.A」のスキンケア製品群やシワ改善美容液“リンクルショット メディカル セラム N”などを集積。没入空間でタッチアップできるスペースも設けた。

地下1階は、洞窟を彷彿とする曲線を生かした完全個室の施術室が並ぶ。2人で施術が受けられる個室も用意した。同社が新たに開発した顔と体のケアを一体で行うトリートメント「リセンスエステ」を提供する。独自技術を応用した肌測定器「リセンススキャン」を使用し、顔の動画などを通じて現在のコンディションを可視化。気分や体や顔の状態に合わせたオリジナルマスクによるフェイシャルケアやラジオ波を用いた温感ボディーケアなど、トリートメント体験を提供する。

店舗ではなく“作品” 1960年からの象徴を再定義

小林琢磨社長は「妥協なく細部まで作り込んだ。店舗というより、唯一無二の体験空間であり、作品と言える」と自信をのぞかせた。店内に足を踏み入れると、薄明かりで柔らかい光が広がり、来場者の感性が“呼び覚まされる”ように設計したという。「銀座店は1960年に東京進出の本拠地として建てられた、ブランドの象徴的な場所」と述べ、今後は美容感度の高い国内外の顧客に向けたブランド体験拠点として機能させていく考えを示した。

また、「美容は単なる機能比較だけでは語れない時代に入った」と分析し、製品技術が世界的に高度化・均質化し、美容医療など選択肢が増える中で、「効果実感だけでは生活者の心は満たされない」とも語る。美容の価値が「自分の感性や美意識を確かめ、深めるプロセスにシフトしている」現状を踏まえ、「当社も五感全体に働きかける体験へ価値を再定義するタイミングに来ている」とリニューアルの狙いを述べた。

銀座は“森”、青山は“街に開かれた公園”

さらに、体験価値を広げる新たな取り組みとして、2026年1月14日にポーラ サロン プラス アオヤマをオープンする。ポーラ ギンザ同様に妹島氏と渋谷氏が空間デザイン・音楽音響プロデュースを担当し、「銀座が“森”であるなら、青山は“街に開かれた公園”」として、美の体験をより日常に近づけるコンセプトを打ち出す。今後はポーラ サロン プラスの名称で複数店舗を展開していく計画だ。「銀座と青山という二つの場を通じて、ポーラの次の時代を切り開く」と強調。美容価値を“心の体験”へと拡張するブランド戦略を本格始動する。

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