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業界の“甘党おじさん”によるお墨付きスイーツ

私は小学生の頃、水泳教室に通っていました。「親に通わされている」感が強かったので、いつも嫌々通っていたのですが、終わった後に自動販売機で買って食べるアイスが格別でした。普段食べると至って普通の味なのですが、練習後は疲労のせいもあって最高に美味しく、「次も頑張ろう」と思えました。最近、子どもを水泳教室に通わせている知り合いと話したのですが、今も全く同じ状況で、その子も自販機のアイスが通うモチベーションになっているそうです。スイーツってそういう力がありますよね。

今回ピックアップした記事では、長年ファッション業界を支えてきた“甘党おじさん”たちの、お墨付きスイーツを紹介しています。私が一番印象に残ったのは、「パティシエ ショコラティエイナムラショウゾウ」の“涙のしずく”。しずくのような形をしているユニークなチョコレートケーキで、「悲しいときに勇気がもらえるケーキにしたい」という思いが込められているそう。落ち込んでいるとき、こんなスイーツを差し入れられたら感激しちゃいますよね。ほかにも手土産に最適なスイーツを沢山紹介しているので、要注目です。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

業界の甘党おじさんに聞く、間違いない手土産選び

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業界の甘党おじさんに聞く、間違いない手土産選び

お祝いのショートケーキ、お詫びのようかん、想いを伝えるチョコレート……うれしいときも悲しいときもドキドキするときも、どんなときでもみんなを幸せにする甘いもの。スイーツの秋がやってきた。暑い夏が終わり日の入りが早くなると、ちょっぴり切ない。そんなときは誰かに会いたくならないかい?誰かに会うなら手土産だ!というわけで、味良し見た目良しなスイーツをご紹介。長年業界を支えてきた“甘党おじさん(失礼すみません!)”たちのお墨付きだから間違いないぞ!(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

QUESTION
Q1.手土産にも最高なおすすめのスイーツを教えてください。
Q2.誰に渡しますか??
Q3.食レポやレビューなどをお願いします!

小澤匡行/MANUSKRIPT・編集者

A1.「雲月」のわらびもち
A2.仕事関係の人に打ち合わせ時に渡します。
A3.わらび餅が好きですが、中でもみずみずしくて、かみごたえがあるものが好き。ちょっとゼリーっぽいというか。南青山の会社の近くにある「雲月」は京都・北山の料亭で、毎日、京都からわらび餅が届くそうです。賞味期限が短いのですが、打ち合わせのその場で食べてもらえるものを買うことが多いです(実際は来てもらう人に出すことがほとんどですが)。

皆川壮一郎/みんなクリエイティブディレクター

A1.「稲村ヶ崎洋菓子店」のフィナンシェ
A2.グルメなクライアントへの差し入れ。
A3.あらゆる手土産/差し入れをもらい尽くした(であろう)クライアントへの手土産として喜ばれました。外はさっくり、中はしっとりと仕上げたフィナンシェを嫌いな人はいません。オープン間も無くて、まだ知られていないのもポイント。

末廣昂大/スタイリスト

A1.「榮太樓總本舗」の繁盛団子 かつを武士盛り
A2.撮影の際の差し入れに。
A3.デパ地下が好きで、日本橋三越本店で見つけました。みたらし団子の上に鰹節がかかっていて、甘じょっぱい味で、何本でも食べられます。

今川拓人/CIBONE チーフ マーチャンダイザー

A1.「瑞穂」の豆大福
A2.海外のゲストや、友人への手土産、家族へのお土産にも。
A3.僕が10代の頃に通っていた原宿にある、きっと誰もが知っている和菓子屋さんの名物。当時はなぜだか敷居が高くてしょっちゅう食べることはできなかった、少し大人の味。そんな僕も原宿で仕事をして、ちょっとした手土産として、まとめ買いをできる日が来るなんて少し感慨深いです。

鈴木拓巳/会社員

A1.「パティシエ ショコラティエイナムラショウゾウ」の涙のしずく
A2.つらいことがあって落ち込んでいる友人。
A3.きっかけはスイーツ好きの父がテレビで紹介されていた「涙のしずく」を見て、買ってきてくれたこと。一口食べた瞬間、そのおいしさに感動!それ以来、谷中に足を運ぶ機会があれば必ず立ち寄って購入しています。シュークリームやタルトも好きですが、イチ押しは「涙のしずく」。その名の通り、しずくのような形をしているユニークなチョコレートケーキなのですが、チョコレートの甘さにプラスしてレモンクリームの酸味がアクセントになっているので全体的に爽やかな印象です。また、一番下の層はマカロンになっているので食感のバリエーションも楽しめます。いろいろ調べてみたところ「悲しいときに勇気がもらえるケーキにしたい」という思いが込められているそうなので、つらいことがあって落ち込んでいる友人に差し入れしたいです。

小島奉文/「アトモス」ディレクター

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NEWS 02

「ドルチェ&ガッバーナ」の金髪のマドンナについて語り合う ミラノに歌舞伎なブランド登場? 2025年春夏ミラノ日記Vol.5

2025年春夏のウィメンズ・コレクションも、ニューヨーク、ロンドンが終わり、いよいよミラノ。朝9時から夜9時、時には夜10時まで、2人で最大1日20件の取材をしながら、合間合間で原稿を送り合い、コレクション取材のドタバタを日記でお送りします。いよいよミラノ日記は最終回。合間に美味しいピザを頬張り、体力をブースト!

もはや歌舞伎の領域。伝統工芸級の
安心感を抱く「エルマンノ シェルヴィーノ」

木村和花「WWDJAPAN」記者(以下、木村):ミラノ・ファッション・ウイークもやっと山場を迎えましたね。5日目は「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」から。今シーズンはワントーンのコーディネートが目立ちますが、「エルマンノ シェルヴィーノ」も、冒頭はオールホワイトのルックが続きました。シューズやバッグも白で統一。そこから徐々にイエローやピスタチオグリーンが加わり、夏らしいブルー、ブラックへと展開しました。シフォンのロングドレスやミニワンピースなどのフェミニンなアイテムを、フラップポケット付きのジャケットやフラットシューズと合わせるなど、フェミニンすぎずカジュアルな印象に仕上げていました。首元に巻いたバンダナやヘアピンは、トレンドアクセサリーとして気になります。要さんは気になるルックはありましたか?

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):まず気になるのは、毎回白で始まり、オフ白やベージュを経て、シーズナルカラーを打ち出した後、最終的には黒まで辿り着く、基本1カラールックのコーディネート作る構成ですね。その中で「さっき白のパートで見たな」なんて思っちゃう、同じアイテムの色違いが出てくるのはご愛嬌。もはや歌舞伎といったイメージがあります。このブランドも数年前はトレンドに踊らされていたけれど、最近はクチュール的な手仕事を存分に盛り込んだカフタンドレスや、総レースやサテンのセンシュアルなスリップドレス、肩幅は広めでウエストは絞ったジャケットとフレアパンツのセットアップなど、イタリアンサルトリアとエキゾチックなリゾートムードをうまく融合し、特に春夏は安心感のある定番が確立している印象があります。

お次は、「フェラガモ(FERRAGAMO)」ですね。詳細は、別途アップした木村さんの記事をご覧ください。今シーズンは、マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)が得意とする、そして簡単には受け入れられないとわかっていつつもこだわりを諦めないフェティッシュなムードが、バレエダンサーの軽やかさや健康美に繋がり、とても受け止めやすくなりました。もともと「フェラガモ」とバレエのつながりは深く、ファンにはグログランのリボンをあしらったバレエシューズを持っている人も多いはず。そのグログランのリボンを、トゥシューズのように足首にもグルグル巻きつけた今シーズンのフェティシズムは、ボンテージウエアのそれとは大きく異なっています。

スイスの質実剛健に
ちょっとヘンを加える「バリー」

私のお次は、「バリー(BALLY)」。ブランド発祥の地であるスイスの質実剛健な感じに、ちょっぴりヘンテコなカワイイをプラスしようとしているブランドです。デザイン・ディレクターのシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)は、クリエイティブのトップに就任して以来、酪農国のスイスらしく家畜に取り付けるベルをキーモチーフの1つに定めています。これまではチャームを作ったり、バッグやレザーブルゾンに取り付けたりしていましたが、今回はついにウエアがベルシェイプに。スカートはもちろん、ジャケットの裾もふんわり膨らんだ後、少しだけすぼまる形に仕上げています。反対に肩が膨らみ、裾に向かってすぼまっていくカーディガンなどもあります。きっと裏地にハリのある素材をボンディングしているんでしょうね。

こうした形は、ダダイズムにも影響を受けているらしく、ジャケットやシャツは襟元も、上から引っ張られたような、抜き襟のシルエットで独特。そこに、実は「バリー」が発祥で少しずつ広がっているんじゃないか?と睨んでいる、オックスフォードブルーのシャツなどを合わせました。正直、襟元も、裾も見慣れない形のジャケットには少し違和感があったかな。ベルシェイプにこだわりたい気持ちはわかるけれど、もう少しリアリティのある形でも良かったように思います。実際、特徴ある形を描いたせいで、パターンや縫製に無理があったのか、美しさを少し損ねていたように見えたのは残念です。ただ、ジャケットにオックスブルーのシャツを基本としたフォーマルを今っぽくアレンジしていくスタンスは、「バリー」のオリジナリティになる可能性があるので続けるべきです。

一方、バッグやシューズなどのレザーグッズは確実に進化。特にガラス加工を施したツヤのあるレザーに、「バリー」ならではのストライプを組み合わせた半月型のショルダーバッグなどは、かなり美しく、高級感のある佇まいでした。

そして「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)で再び木村さんと合流でした。どんなショーでしたか?

マドンナへのオマージュは
素晴らしい?誰かを傷つけた?

木村:「ドルチェ&ガッバーナ」のショー前日、マドンナが来場するとの情報が飛び込んできました。ミラノのファッション業界がざわついてましたね(笑)。と同時にブランドからは、「マドンナが来場しても、決して席を立たないように」とお達し。とはいえマドンナが来場すると、一部のゲストは堂々と彼女をパパラッチしていました。

もちろん、ショーはマドンナへのオマージュ全開です。マドンナヘアのかつらをかぶったモデルたちが、会場に設えた螺旋階段をセクシーに腰をくねらせ降りてくる演出です。ウエアはスリップドレスにもジャケットにも、全部コーンブラ。トレンチコートからもコーンブラがのぞいていました。ランジェリードレスにガーターベルト、そしてコーンブラ。「Seductive(誘惑的)」と、ブランドのオリジンを学びました。

で車に戻ったら、要さんが憤慨してるのにはっとさせられたんです。「黒人にマドンナのかつら被せるって何」って。数々のファッションショーを見て社会へのメッセージを受け取ってきたのにもかかわらず、この時、私は「ドルチェ&ガッバーナ」の煌びやかな世界に陶酔し、ファッションの社会性をすっかり忘れてエンターテイメントとして楽しんでいたんです。黒人のジャーナリストたちも、興奮気味に「素晴らしかった」と言いながらバックステージに入っていく姿も見かけました。それでも華やか、楽しい!だけじゃダメで、クリティカルに見る視点を常に忘れちゃいけないんだと心に誓ったショーでした。

村上:私はむしろショーのタイミングでは怒りに震えていたのですが、その後少し冷静さを取り戻し、「怒りすぎていたかもしれない」と反省したくらいです(笑)。

怒りを感じた理由は木村さんが言う通り、黒人モデルにもアジア人モデルにも金髪のウイッグを被せたこと。螺旋階段の周りは鏡ばかりで、金髪姿の自分の姿をまじまじと見た後にランウエイを歩くという、会場のセットというか演出にもモヤっとしてしまいました。アイデンティティとの乖離に傷つく黒人やアジア人モデルはいないか、心配だったんです。「ドルチェ&ガッバーナ」は、人種差別的な表現で炎上したことがあります。そんな過去も頭によぎりました。

とはいえ、あれはマドンナへのオマージュと考えれば、納得できるところもあります。そしてマドンナって人種や性別、性的志向などを超越した、ある意味多様性の象徴。そんな女性をミューズに選び、ある意味コスプレに近いウイッグとコーンブラでオマージュを表現するのは、むしろ多様性の表現方法なのかも?今は、そんな風に捉えています。

一方、私の当初のような考えの人が存在していることは事実です。正直ブランドは特定の誰かに向けたモノ作りで強いコミュニティーを作っていけばいいと思うし、「ドルチェ&ガッバーナ」はまさにそんなブランドの代表格で、ゆえにオートクチュールに相当するアルタモーダの顧客は日本にも結構いらっしゃると伺っていますが、これからも誰かを傷つけない形で強いコミュニティーを発展させてほしいですね。

肝心の洋服は、いつも通り仕立ての良いイタリアンセクシーでした。レースやチュール、オーガンジーでも、上質なシルクサテンでも、コーンブラは自然に溶け込んでいます。地味に思えるかもしれないけれど、ものすごい縫製技術です。コーンブラは、トレンチコートやジャケット、スリップドレスと渾然一体になっていましたね。強い黒、甘いベビーピンク、 そして情熱の真紅。「ドルチェ&ガッバーナ」ワールド全開でした。

そして、今回最も遠い会場の「ディーゼル(DIESEL)」へ。こちらも、詳細は木村さんのレビューをどうぞ。そして「ジ アティコ(THE ATTICO)」には今回も間に合いませんでしたね(苦笑)。私たち、かれこれ2年くらい、「ジ アティコ」運に恵まれてないですね……、申し訳ない。

さぁ、いよいよラストスパートです。「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」は、NETFLIX「エミリー・イン・パリス」にも出演するアシュレイ・パーク(Ashley Park)とのコラボコレクションの発表ですね。アシュレイって、かなり個性的なスタイルを楽しんでいる人の印象ですが、カプセル・コレクションはどんな感じでしたか?

木村:コレクションはヘルシーなリゾートウエアでした。オフショルダーのワンピースやノースリーブのミニドレス、手描きタッチのボタニカルプリント柄のパンツなどなど。アイコンの“パスティチーノ“バッグは、カゴバッグで登場しました。

お披露目パーティーにはアシュレイ本人も、白いスクエアネックのミニドレスを着用し、ボーイフレンドと手を繋いで来場しました。まずアシュレイ本人がとっても似合っていて、好きなものを作ったんだなという感じが伝わってきました!私のコレクション取材はここで終了です。要さんのラストショーは「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。レポートでは、今季のベストショーに挙げていますね。

村上:いやぁ、素晴らしいコレクションでした。初日から振り返ると、今季は「フェンディ(FENDI)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「プラダ(PRADA)」「スポーツマックス(SPORTMAX)」「グッチ(GUCCI)」「フェラガモ」「ドルチェ&ガッバーナ」「ディーゼル」とハズレなしのシーズンでしたが、個人的なベストは「ボッテガ・ヴェネタ」です。BGMだったベートーヴェンのピアノソナタ第14番をパリでも毎日聴いています(笑)。夢中になる構成と、もはや工芸レベルのバッグの中、案外実用的な洋服の数々。でも、必ずどこかの驚きが混じっています。上の記事をご覧ください。

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「WWDJAPAN」4月6日号(vol.2466)は、これから新しい一歩を踏み出すフレッシャーズはもちろん、変化の激しい現代を生き抜く全業界人へ贈る、熱量たっぷりの「ファッション&ビューティ業界入門 2026」特集です。業界で働くとは、つまり「プロ」として生きていくこと。そのためにまず把握しておくべき「業界のアウトライン」を知るための最新データとエッセンスをぎゅぎゅっと凝縮しました。