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今年も“ヘアカラー戦国時代”が続く予感

 ヘアサロンの取材をする機会が多いため、人からよく「今どこの美容室がいいの?」などと聞かれます。でも最近は、同じくらい「今どのヘアカラーがいいの?」と聞かれることが増えました。そう聞かれたときは、正直に「みんないい」と答えています。サロン業界では数年前から、高性能のヘアカラーが相次いで登場しており、“ヘアカラー戦国時代”などと言われているのです。

 どのヘアカラーも高性能なので、違うのは“個性”の部分。そこの評価は好みによって変わるので、「みんないい」と答えるのが正解だと思っています。2月にも新ヘアカラーブランド「ソマルカラボ」が登場するのですが、その個性は“ジェリー状のテクスチャーで見た目も染まりも鮮やかなところ”です。人気のカラーケアブランドから登場する点でも話題性が高く、今年も“ヘアカラー戦国時代”が続くことを予感させます。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

新ヘアカラーブランド「ソマルカラボ」から8色のカラージェリーが登場

 ホーユー プロフェッショナルカンパニーは2月16日、サロンカラーブランド「ソマルカラボ(SOMARCA LAB.)」から8色の“カラージェリー”とクリア剤の“ジェリーメディウム”を発売する。

 「ソマルカラボ」は、サロン専売品で人気のカラーシャンプー「ソマルカ(SOMARCA)」から、新たに誕生する業務用カラーリング剤を展開するブランドだ。Z世代を中心にハイトーンカラーを楽しむ若者が増加し、サロンカラーにもよりバリエーション豊かな色みが求められてきた流れを受けて誕生。常識にとらわれない組み合わせや使い方で、まるでラボで実験するかのように、自由なヘアカラーの提案をサポートする。

 特徴は、塩基性染料を使用したカラーリングに適したベース基材を採用し、クリアな液色で染色時の高い視認性を実現したこと。ジェリーの持つ浸透性の高さが色むらを抑え、均一感のある染まりをかなえる。ダメージ毛のキューティクル層に働きかける毛髪補修成分“Z-ボンディング成分”を配合。ブリーチベースのカラーデザインに対して高いケア効果を発揮する。

 さらに持続可能な社会の実現に向け、包材にバイオマス材を使用することで、バージンの石油由来樹脂の使用量を削減。製品調製時において、加温および冷却工程を必要とせず、電力や水の使用量にも配慮している。

 ラインアップは、アネモネパープル、キャンディーピンク、シアン、スウィートミルクティー、ブリリアントイエロー、マンダリンオレンジ、ミントグリーン、ロイヤルブルーの8色。“ジェリーメディウム”は、“カラージェリー”のポテンシャルを維持するクリア剤となっている。

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NEWS 02

伊藤忠の繊維部門トップに武内氏

 伊藤忠商事は19日、繊維カンパニーの新しいプレジデントに執行役員ブランドマーケティング部門長の武内秀人氏が4月1日付で昇格する人事を発表した。現任のプレジデントである諸藤雅浩常務執行役員は理事に異動する。

 武内氏は1966年1月1日生まれ、京都出身。神戸大学法学部を卒業後、88年に伊藤忠に入社し、輸入繊維部、ブランドマーケティング部第三部長などを経て、16年にジョイックスコーポレーションに出向して17年6月から社長に就いた。20年には伊藤忠に戻ってブランドマーケティング第一部門長、同第二部門長を経て、22年7月から現職に就いていた。

 武内氏の後任のブランドマーケティング部門長には、レリアンに出向して22年4月から社長を務めていた福垣学氏が就任する。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。