Fashion. Beauty. Business.

TOPICS

まだまだ変わる表参道

 「マックスマーラ」や「ジミー チュウ」など、原宿の交差点から表参道の交差点にかけて出店ラッシュが続いています。そして、「ディオール」隣のオリエンタルバザー跡地には、「フェンディ」が国内最大級の旗艦店を2023年2月に移転オープンすることが発表されました。

 ほかにも「ジバンシィ」が11月末で閉店し、跡地には入店待ちの列を頻繁に見る「ロエベ」が拡張予定。12月5日号の「WWDJAPAN」では、「カルティエ」「ティファニー」の出店も有力と見ています。海外旅行客も徐々に戻っており、表参道はこれからますます活気付きそうですね。好調なラグジュアリーの勢力図にも注目したいです。

大塚 千践
NEWS 01

「フェンディ」が表参道店を移転 国内最大級の旗艦店をオリエンタルバザー跡地にオープン

 「フェンディ(FENDI)」は、2023年2月11日に東京・表参道のオリエンタルバザー跡地(東京都渋谷区神宮前5-9-13)に、国内最大級の旗艦店「フェンディ 表参道店」を開く。17年に大型テンポラリーショップとしてオープンした、ONE 表参道とアニヴェルセル表参道の間にある既存店からの移転となる。

 新旗艦店は、ブランドのルーツであるイタリア・ローマから着想を得た最新のグローバルコンセプトを導入。地下1フロア、地上2フロアの店内に、ファーアイテムやレディトゥウェアから、バッグをはじめとするレザーグッズ、シューズ、遊び心あふれるアクセサリーまで、ウィメンズ&メンズ・コレクションの全カテゴリーをそろえる。2階は、「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」のホームアクセサリー・コレクションを取り扱う日本初のコンセプトショップになる。

トップページに戻る
NEWS 02

プラダ、次期CEOを任命へ いずれ息子を後継者とする第一歩として

 プラダ グループ(PRADA GROUP)は、2023年1月26日に開催される取締役会で、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)前戦略開発シニア・アドバイザーを次期最高経営責任者(CEO)として推薦することを発表した。

 これに伴い、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)共同CEOは会長に、パオロ・ザンノーニ(Paolo Zannoni )会長はエグゼクティブ・デピュティー・チェアマンおよびプラダ ホールディング(PRADA HOLDING)の会長に推薦される予定。なお、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)共同CEOも同職から退任するが、取締役会に留まり、引き続き「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターと「ミュウミュウ(MIU MIU)」のクリエイティブ・ディレクターを務める。

 ミウッチャとベルテッリ共同CEOは、「これはプラダ グループのさらなる進化に貢献しつつ、グループの将来のリーダーであるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)をスムーズに後継者とするための基礎的なステップだ。持続的かつ安定した事業の成長のため、次期CEOとなることを快諾してくれたアンドレアに感謝する」と述べた。ロレンツォは2人の息子で、現在34歳。ラリー競技のドライバーとして活躍した後、17年にプラダ グループに入社。19年にマーケティング・ディレクターとなり、20年からCSR部門ヘッドを務めている。また、21年5月には取締役会に加わった。なお、ベルテッリ共同CEOは21年11月に開催した投資家向けの説明会で、ロレンツォがいずれ後継者となる可能性について示唆していた。

 グエラ次期CEOは、1989年に世界的なホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(MARRIOTT INTERNATIONAL)でキャリアをスタート。家具メーカーなどの要職を経て、伊アイウエア大手ルックスオティカ(LUXOTTICA。現在はエシロールルックスオティカ、ESSILORLUXOTTICA)のCEOを務め、2014年に退任。当時の伊首相マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)の戦略アドバイザーを務めた後、15年にイータリー(EATALY)のエグゼクティブ・チェアマンに就任した。その後LVMHに加わり、20年にはホスピタリティー部門のCEOに就任。21年5月に退任したが、戦略開発シニア・アドバイザーとして取締役会の一員となった。なお、「プラダ」と「ミュウミュウ」は03年にルックスオティカとアイウエアのライセンス契約を締結しているため、ベルテッリ共同CEOとグエラ次期CEOは旧知の仲だという。

トップページに戻る

最新号の読みどころ

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。