VOl.6

ヒコロヒーが「マックスマーラ」
75周年展
「THE MAX!」へ
“赤い糸”からたどる歴史と
時代を超える美学

75th ANNIVERSARY
EXHIBITION
THE MAX

Hiccorohee visited “THE MAX!”,
an exhibition celebrating Max Mara’s 75th anniversary.
While touring the venue, which featured 120 archival pieces,
she explored the brand’s history and creative legacy.

「マックスマーラ(MAX MARA)」が、
創業75周年を記念したエキシビション
「THE MAX!」を
11月9日まで東京・銀座ソニーパークで開催中だ。
ブランドの原点となった縫製学校から、
時代を超えて愛されるアイコンコート、
“テディベア コート”の世界まで、
75年にわたるクリエイションを紹介する。
会場を訪れた芸人のヒコロヒーが、
アーカイブが並ぶ展示を巡りながら、
ブランドの歴史と魅力に触れた。

「マックスマーラ」創業75周年記念展「THE MAX!」が開催された東京・銀座ソニーパークの外観

同展のコンセプトは、“LIVING ARCHIVE”。「マックスマーラ」にとってアーカイブは、培ってきた知識や技術、クリエイションを現在、そして未来の創造へとつなげていく“生きた存在”だ。会場は、イタリアのレッジョ・エミリアに2003年設立したアーカイブ資料館「BAI(Biblioteca e Archivio d'Impresa)」の空間をイメージして構成。同館に収蔵する約3万着から、キュレーターのオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)の協力のもと、代表的な120着を展示している。

赤い糸から始まった
「マックスマーラ」の原点

赤いコートのイラストと実物のコートが並ぶ「THE MAX!」のエントランスに立つヒコロヒー

同展のキービジュアルに描かれた真っ赤なトレンチコートのイラストと、実物のコートが出迎えるエントランスを抜けると、次に広がるのは、「A TAILORING SCHOOL(仕立ての学校)」のセクションだ。1923年に創業者アキーレ・マラモッティ(Achille Maramotti)の母、ジュリア・フォンタネージ・マラモッティ(Giulia Fontanesi Maramotti)が設立した縫製学校に焦点を当てる。ジュリアは母マリナ・リナルディ(Marina Rinaldi)から受け継いだ知識と精神を礎に、独自の教育法とものづくりの体系を確立。後の「マックスマーラ」へとつながる教育と技術の源流を紹介している。

「マックスマーラ」の原点を紹介する「A TAILORING SCHOOL」の展示を鑑賞するヒコロヒー

会場全体を貫く赤は、この学校で用いられていた“フィル・ルージュ(赤い糸)”に由来する。学生たちは縫製技術を学ぶ際、縫い目を確認しやすいよう赤い糸を使用しており、その伝統は現在も受け継がれているという。ヒコロヒーも赤い糸に注目し、「ここから『マックスマーラ』が始まったんだという世界観を堪能でき、ブランドの原点を知ることができました」と語る。

創業者の母が設立した縫製学校の歴史と技術を紹介する「A TAILORING SCHOOL」の展示
アーカイブ資料館「BAI」をイメージした空間に並ぶ「マックスマーラ」の歴代コート
着物から着想を得た「マックスマーラ」のコートを鑑賞するヒコロヒー

会場には、日本からインスピレーションを得たアイテムも展示する。着物から着想を得た2007-08年秋冬のリミテッドコートに足を止めたヒコロヒーは、着想源となった日本の伝統衣装とコートを見比べながら、素材使いやシルエットに反映された日本の美意識に触れ、興味深そうに見入っていた。

「マックスマーラ」の歴史を伝えるアーカイブコートや製作資料が並ぶ展示空間

「マックスマーラ」が培ってきた技術と美意識を体現するのが、ブランドを象徴する数々のコートだ。「TIMELESS ICONS(時を超えるアイコン)」のセクションでは、1981年に誕生した“101801 コート”をはじめ、“リュドミラ コート”や“マニュエラ コート”など、時代を超えて愛され続ける名作に焦点を当てる。

鮮やかなカラーコートや「スポーツマックス」のアーカイブを鑑賞するヒコロヒー

会場には、ブランドの歴史を物語るオリジナルスケッチや製作資料に加え、キャンペーンビジュアルやアーティストらがコートを独自に解釈した作品も並ぶ。「キャメルのコートを見ただけで『マックスマーラ』だと分かる。アイコニックなイメージですよね。昔から多くの人に愛されてきた理由を、自分も知らないうちに感じ取っていたのかもしれません」とヒコロヒーは思いを巡らせる。

カラフルなコートが並ぶ「PLAYING WITH APPEARANCE(装いを楽しむ)」の展示

キャメルコートに象徴されるエレガンスの一方で、「マックスマーラ」は色彩やシルエットを通じた自由な表現も追求してきた。最後のセクション「PLAYING WITH APPEARANCE(装いの表情)」では、鮮やかなカラーコートやドレスのアーカイブを展示し、ブランドのもう1つの表情を紹介する。ヒコロヒーは「キャメルが印象的ですが、カラフルなコートもあることに驚いた」とブランドの意外な魅力に触れ、中でも1970年代に制作されたグリーンのコートが気に入った様子だった。

展示全体を振り返り、印象に残ったと語るのは、女性に自由な装いを提案し続けるブランドの姿勢だ。「女性を物語の中心に置きながらも、こうあるべきだと決めつけていない。格好良くても、かわいくてもいい。女性が自信を持って、どのように振る舞ってもいいんだというメッセージを、洋服を通して表現し続けている。そうしたスタイルの可能性を、時代を超えて一貫して提案してきたことがよく分かりました」。

テディベアが誘う、
自由でクリエイティブな世界

「THE WORLD OF TEDDY」の展示や限定アイテムを見て回るヒコロヒー

3階の展示を見終えた後は、4階の「WORLD OF TEDDY(テディの世界)」へ。エキシビションの案内役を務める赤いテディベアが、遊び心とクリエイティビティーに満ちた空間へと誘う。ミュージアムショップでは、テディベアをモチーフにしたタンブラーやストラップ、ステッカーなど、「THE MAX!」限定アイテムが並ぶ。

「マックスマーラ」の赤いテディベアのオブジェとヒコロヒー

また、2013-14年秋冬コレクションでデビューし、包み込まれるような心地よさと独創的なデザインで人気を集める“テディベア コート”をはじめ、さまざまなキャメルカラーのコートを展示。実際に手に取って素材の風合いや仕立ての細部に触れながら、「マックスマーラ」が築き上げてきたコートの世界観を存分に堪能できる。

ヒコロヒーが「THE MAX!」をナビゲート

ジャケット ¥347,600、パンツ ¥193,600、
タンクトップ ¥80,300(参考価格)、パンプス ¥173,800
/マックスマーラ(マックスマーラ ジャパン)
チョーカー/スタイリスト私物

「マックスマーラ」創業75周年を記念した特別なウィンドーディスプレー

THE MAX!

期間:11月3〜9日
場所:銀座ソニーパーク
住所:東京都中央区銀座5-丁目3-1
時間:11:00〜20:00(最終入場19:30)

同展の開催に合わせ、マックスマーラ表参道店では、アーカイブから着想を得た特別なウィンドーディスプレーを展開する。さらに、11月4~10日の伊勢丹新宿本店を皮切りに、銀座三越(11月11~17日)、日本橋三越本店(11月25日~12月1日)、阪急うめだ本店(12月2~8日)、岩田屋本店(12月16~22日)の全国5店舗で、ポップアップストア「Max Mara 75 Years: The Art of Making」を順次開催する。