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「高級な牛丼」より「いつもの牛丼」が食べたい
先日、3カ月間オーストラリアに出張していた友人が帰国しました。初めての海外生活で、“ホームシック”ならぬ“ジャパンシック”になってしまったそうです。中でも合わなかったのが“食”。シドニーにももちろん日本料理屋はありますが、日本の味付けとはちょっと違ったそうです。帰国したとき、3カ月間頑張った自分へのご褒美として「お金のことは一切気にせず、一番食べたいものを食べる」と決めていたそうです。
そして帰国の日。成田空港に到着し、自分へのご褒美として食べたのが、松屋の牛丼。その友人はもともと肉好きだったのですが、どんな高い肉よりも、高級な牛丼よりも(松屋が高級でないという意味ではありません)、“いつもの味”が食べたくなったそうです。
今回ピックアップした記事では、2916円する麻布台ヒルズの高級海苔弁と、460円の“庶民の味”であるファミマの海苔弁を用意し、ファッション業界のグルメな男たちが食べ比べを行っています。検証は、それぞれを3つの紙容器に小分けにした上で試食し、10点満点で採点するというもの。私としては、“いつもの味”であるファミマの海苔弁に勝ってほしいのですが、結果はどうだったでしょうか。ちなみに食べ比べした後で、参加したヤギ経営戦略部の杵淵さんが「和食って、少量食べただけでは違いが分かりづらいですね……」と言っていたのですが、「そりゃそうだ」と思ってしまいました。
麻布台ヒルズ(2916円)とファミマ(460円)の海苔弁対決 3人の自称グルメな男たちが検証

いま最もハイソな人々が集う場所。それが麻布台ヒルズだ。瀟洒な建物にはラグジュアリーブランドを筆頭に国内外の有力なブランドやショップがこぞって店を構える。日本一の高さを誇る建物の最上部には、超高級レジデンス「アマン レジデンス」もある。そんな「上質な生活」をうたう麻布台ヒルズは、庶民の味方の代名詞「海苔弁」すら2916円もするらしい。ファッション業界の(自称)グルメな男たちが集結し、その実力を検証した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月8日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
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森部裕也/ケージレトラーズ代表
PROFILE:「ウィエップ(WEYEP)」「アジャニー(ADJANI)」「ユウヤ モリベ(YUYA MORIBE)」の3ブランドをデザイナー兼代表として運営しつつ、2022年に仙台市にセレクトショップ「CRC」もオープン。東京と仙台で2拠点生活を送る。仙台の鮮魚の朝市の手伝いもしており、食品衛生責任者の資格も持つ
杵淵元樹/ヤギ経営戦略部 広報&サステナビリティ担当
PROFILE:複数の欧米ブランドでのマーケティングマネージャーを経て、繊維商社のヤギに。実務経験などを要求されるなど、かなり取得難易度の高い日本ソムリエ協会認定ソムリエ
豊田和志/フォトグラファー
PROFILE:うどん県香川出身なので練り物にはうるさい。最近、第二子が誕生し、1歳+乳児の新ライフを悪戦苦闘しつつ、満喫中。好きなものはコロッケとアジフライ
2916円の高級海苔弁と460円の庶民の味、
果てして結論は…?
WWDJAPAN(以下、WWD):本日はよろしくお願いします!
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松屋銀座店、売上高が過去最高の1018億円 32年ぶり更新

松屋の2024年2月期連結業績は、売上高に相当する総額売上高が前期比31.2%増の1149億円、営業利益が同8.5倍の29億円、純利益が同40.0%減の26億円だった。最終減益は、前期に計上した固定資産売却益の反動減。
旗艦店である銀座店の総額売上高は、前期比35.5%増の1018億円となり、過去最高を更新した。これまでの最高は、1992年2月期の863億円だった。同店の業績をけん引したのは訪日外国人による購買で、免税売上高は同83%増の337億円。免税売上高の国別シェアでは、中国が51%で依然トップではあるものの、20年2月期(78%)と比較すれば大きく減少しており、その分台湾(13%)、香港(8%)などアジア圏の他の国が伸びている。
銀座店の国内売上高は前期比2%増。ID顧客(クレジットカードや外商カードなどの会員)に向けたエンゲージメント強化の施策が一定の成果を得た。ID顧客のうち年間100万円以上を購入する優良顧客の売上高は同7%増、20年2月期との比較では43%も伸びた。秋の優良顧客向け催事「松美会」と感謝祭の合計売上高は前期比5%増だった。近隣のラグジュアリーブランドの路面店と連携した優良顧客向けの回遊施策にも力を入れ、同施策を経由した売上高は同58%増だった。
インバウンドの趨勢は「今後も続く」
25年2月期の連結業績予想は、総額売上高が前期比6.1%増の1149億円、営業利益が同15.9%減の25億円、純利益が同46.8%減の14億円を見通す。減益予想は公式ECへの投資を織り込んだもの。古屋毅彦社長は、訪日客がけん引する銀座店の好調について、現在の趨勢が当分の間続くという見方を示す。「銀座は海外のお客さまの明確なディスティネーション(目的地)になりつつある。この流れは中長期的に見ても変わらないはずだ」。今後は訪日客のID会員化や、利便性向上に向けた施策に取り組む。6月には、訪日客向け商品の取り置きサービス、ピックアップカウンターの設置などの施策を講じる。
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「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。
