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ビューティの好調は、剤型の変化にあり
花王・カネボウグループの傘下にあるエキップの「アスレティア」が、ミストタイプの日焼け止めを発売します。昨年は、同じく花王・カネボウグループの「ビオレ」によるミストタイプの日焼け止めが「日経トレンディ」のヒット商品ランキングに食い込みました。今夏はますますミストタイプの日焼け止めが広がるかもしれません。
ビューティの好調は、ここ数年、ライフスタイルの変化と技術革新により、既存品の剤型が大きく変わったり、バリエーションを増していたりすることにあると思います。数年前から振り返ると、クッションファンデーション、リキッドチーク、そして固形タイプのスティック香水などなど。
次は、何が、どんな剤型になるんだろう?そんなことを考えつつ、同じような考え方がファッション業界にも応用できないものか?と思います。個人的には、ボレロにもなるネックウォーマーなど、パーツウエア的な商品にヒントが隠されていそうな気がするのですが……。凡人の私は、ここから思考がなかなか発展しないんです(苦笑)。
「アスレティア」がビーチでも使えるUVボディミストを発売 ボディー&髪&地肌などにひと吹き
スキンケア&ライフスタイルブランド「アスレティア(ATHLETIA)」は、ボディー、髪、地肌に使えるUVボディミスト“アスレティア スキンプロテクション UVボディミスト”[SPF30・PA+++・UV耐水性★★](100mL、4400円)を発売した。
本商品は、ひと吹きすると天然植物精油の爽やかな香りと冷感を残しながら、薄く均一なオイルジェル膜に変化。ステイベール成分の働きによりムラなく密着し、白残りせずつややかに仕上がり、厳選した植物エキスの力でしっとり潤う。
UV耐水性★★の機能を備えているのでビーチやプールでの使用も安心。海外での使用成分規制に対応したビーチフレンドリー処方で、環境にも配慮している。
3月1日に発売した「ジーユー」×「アンダーカバー」 グローバルブランド目指しモノ作り引き上げ
「ジーユー(GU)」は3月1日、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」との第3弾となるコラボレーション商品を発売した。2021年4月、10月に発売した第1弾、第2弾のコラボと比べて発注量を増やしているといい、従来のようにフルラインアップは一部店舗のみでの販売とはせず、国内全店で全21型を販売。海外は香港、台湾と、米ニューヨークの長期ポップアップ店舗で取り扱う。「23年9月にニューヨークで商品本部を立ち上げており、グローバル化を模索している。モノ作りの完成度の引き上げを目指す中で、『アンダーカバー』に再度協業のお声掛けをした」と、ジーユーの原田幸介メンズMDは話す。コラボやニューヨークの商品本部について聞いた。
WWDJAPAN(以下、WWD):21年に発売したコラボ第1弾、第2弾の売れ行きはどうだったのか。
原田幸介ジーユーグローバル商品本部グローバルMD部メンズMD(以下、原田):好調だった。今回、発注量を増やしているのもそれゆえだ。ウィメンズよりもメンズの反応が良かったため、第3弾は品番をメンズに絞り、サイズ展開によって女性客にも楽しんでいただけるようにした。袖が取れる仕様のライダースジャケットやショーツにもなるパンツなど、長い期間着られるようなアイテムが多いが、好みに合わせて着丈やスタイリングをカスタマイズでき、お客さまがワクワクするようなデザインを追求した。その結果、今すぐ着られて、初夏まで使えるデザインが中心になった。
WWD:ニューヨークに商品本部ができたことで、「ジーユー」のモノ作りは具体的にどのように変わりつつあるのか。
原田:これまではニューヨークでの市場リサーチも東京から出張ベースで行っていた。ニューヨークに商品本部ができたことで、常に現地の情報がキャッチアップできるようになった。また、フィッティングもニューヨークで行うことができ、現地のモデルでサイズ調整ができている。長期ポップアップで出店していることで、お客さまからのフィードバックも常に得られるようになった。
「世界で売れる1つの商品を作る」
WWD:日本での反応とニューヨークでの反応は、具体的にどんな点が異なるのか。
原田:例えば、日本ではオーバーサイズシルエットが好まれるが、ニューヨークでは“ボディーポジティブ”の考え方のもと、身体のラインをきれいに見せるサイジングやシルエットが好まれる。このところカーゴパンツは日米でヒットアイテムになっているが、それもわれわれの考えていた推しポイントとは異なる点が支持されている。われわれは、シルエットの太さやカーゴポケットの立体感を追求してきたが、ニューヨークのお客さまには裾のコードで着こなしを変えられる点などが評価されている。(国や地域ごとに展開するデザインを変えるのではなく)カーゴパンツのように、世界で売れる1つの商品を作っていきたい。
WWD:グローバルブランド化に向け、特にデザイナーコラボを強化するなどの予定はあるのか。
原田:コラボを特段増やすわけではなく、今後も「ジーユー」と親和性があり、お互いにメリットがある場合はコラボを考えていく。「アンダーカバー」との協業第4弾についても現時点では特に予定はない。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。