Fashion. Beauty. Business.
地元出身のスポーツ選手にエールを届ける
衝撃的でしたね、ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の結婚。高校野球ファンの視点から見ると、つい先日、大谷選手の母校である花巻東高校の“高校最強スラッガー”こと佐々木麟太郎選手が、名門・米スタンフォード大学への進学を決めたばかり。同校の卒業生は、何かとおめでたい話題を振りまいてくれるな、と思いました。
昨晩はあらゆる局のニュース番組で、大谷選手の話題が取り上げられていました。特に印象的だったのが、大谷選手の地元の人たちの反応。祝福してくれる同級生や、まるで息子が結婚したかのように喜んでくれる商店街のおじさんなどがいました。地元の人たちのエールは、きっと本人にも届くことでしょう。
一方、同じく昨日のニュースとして、再春館製薬所がプロスノーボーダーの鬼塚雅選手と個人スポンサー契約を締結しました。自身の原点として大切に思う、(同社の本社所在地でもある)熊本へのあふれる郷土愛、スノーボードを通じて社会貢献をしていきたいという鬼塚選手の思いに共感し、契約に至ったそうです。同社は、B2リーグ所属のプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」や、J2リーグ所属のプロサッカーチーム「ロアッソ熊本」など、地元で活躍するスポーツチームを協賛する形で応援しています。地元に関連するスポーツ選手にエールを届ける取り組み、双方にメリットがありそうですね。
再春館製薬所がプロスノーボーダー鬼塚雅選手と個人スポンサー契約を締結
再春館製薬所は、プロスノーボーダーの鬼塚雅選手と、個人スポンサー契約を締結したことを発表した。鬼塚選手は2024年シーズンに、同社の主力商品「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」のロゴステッカーをつけたボードで競技に臨む。
再春館製薬所は、「自然とつながり、人とつながる明日を」というビジョンを掲げている。創業した熊本県に根付き、育てられてきたことへの恩返しとして、さまざまな形での地域貢献活動にも取り組んできた。
その一環のスポーツにおける活動として、実業団チームとして活動している「再春館製薬所 バドミントンチーム」だけでなく、B2リーグ所属のプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」をはじめ、J2リーグ所属のプロサッカーチーム「ロアッソ熊本」、九州アジアリーグで戦う熊本県のプロ野球チームなど、地元で活躍するスポーツチームを協賛する形で応援している。また、活動の分野も時代とともに拡大し、グループ会社の再春館システムを中心に、eスポーツチーム「Saishunkan Sol(ソル)熊本」を発足するなど、地域へ新しい文化を生み出し、定着させていくことの支援も行っている。
熊本県出身の鬼塚雅選手は、常に新しい目標を持ちながら、チャレンジを続けているプロスノーボーダー。同社は、自身の原点として大切に思う熊本へのあふれる郷土愛、スノーボードを通じて社会貢献をしていきたいという鬼塚選手の思いに共感し、今回のスポンサー契約に至った。世界で活躍する鬼塚選手に熊本からエールを送りつつ、今後の選手活動をサポートしていく。
鬼塚雅選手は、「幼い頃からCMなどで拝見していた再春館製薬所と、目標に向かって一緒に取り組んでいけることは、とても嬉しく誇りに思う。私自身の今後の目標は、選手としてオリンピックでメダルを獲得することと、スノーボードを通して社会に貢献できるように取り組んでいくこと。海外遠征が多くなり、地元に帰れる機会は少なくなったけれど、自分の原点はこの場所にあり、大切な場所。熊本にパワーを送れるように頑張りたい」とコメントした。
「マーガレット・ハウエル」と「ミズノ」 協業拡大の背景に“共鳴”と “信頼”

TSIの「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」は2024年春夏から「ミズノ(MIZUNO)」との協業を拡大する。アパレル類のラインアップを大幅拡充し、メンズ・ウィメンズ合わせて計20型程度にする。「マーガレット・ハウエル」と「ミズノ」の一部店舗で販売する。
ノーブルなムードと
テクニカルな素材の融合
コラボ商品は「マーガレット・ハウエル」のインライン商品よりもやや値ごろ。アパレル類はどれもはっ水や高ストレッチなどの機能を備えたテクニカルウエアで、ノーブルな雰囲気のインライン商品と合わせてギャップを楽しむ提案だ。「ミズノ」独自のレインウェア素材“ベルグテック(BERGTECH)”を使ったポンチョ(4万6200円)は、 袖口にはっ水糸を編み立てたリブを使用し、袖口が濡れる不快感を軽減。パッカブル仕様でバッグなどに入れて持ち運べる。
両者の協業は2017年秋冬にスタート。コラボ商品はシューズや雑貨などシーズンに数型程度だったが、顧客からコアな人気を博してきた。「デザイナーのマーガレット(・ハウエル)自身、デザイナーズブランドではなくクロージング(日常着)ブランドを作ろうという意識が強い。『ミズノ』のグローバルなスポーツブランドにはない、ジャパンブランドらしい職人気質な部分に共感していた」と山本真也事業部長は話す。
きっかけはTSIから本国への提案
「MHL.」に次ぐ柱へ
モノ作りの姿勢において共鳴しただけでなく、「マーガレット・ハウエル」の本国(英国)チームと「ミズノ」の間を橋渡しした、TSIの存在も大きい。協業拡大は、TSIのマーガレット・ハウエル事業部による起案がきっかけだったという。
かつて「マーガレット・ハウエル」を傘下に持つ旧アングローバルがTSIグループ入りしたのが2004年。以来、本国やデザイナーとの深い信頼関係を築いてきた。商品企画は「あくまでブランドらしさを大切にするため、本国の主導」ながら、TSIからのリクエストで日本向け商品が作られることも多い。「エドウイン(EDWIN)」や「ポーター(PORTER)」とのコラボ商品は、日本での販売が先行した後にグローバルで売られるようになった。ブランドの国別売上高は日本がトップだ。「ブランドの50年以上の歴史と世界観を大切にしながら、良好な関係を築けている」と手応えを話し、今回の協業を一つの集大成と位置付ける。
「ミズノ」との協業商品の売上高は、日本のブランドセールスの10%程度を目標に設定。派生ライン「MHL.」に次ぐ存在として育てていく意向だ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。
