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「藤原ヒロシ大学」、主催は集英社「ウオモ」編集部

日本のファッション業界で「知っているクリエイター」や「尊敬するクリエイター」と聞かれたら、きっと上位に上がってくる藤原ヒロシ。彼の頭の中を知りたいと思う人は、きっと多いことでしょう。そんな人が登壇する教育プログラムを主催するのは、集英社の「ウオモ」編集部。集英社のメディアは、編集長が登壇するマーケティング視点のウェビナーを積極開催しています。メディアの新しい道に注目したいですね。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

藤原ヒロシの「フラグメント ユニバーシティ」開校 集英社「ウオモ」主催50人限定

「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」を主宰する藤原ヒロシは、「フラグメント ユニバーシティ(FRAGMENT UNIVERSITY)」と題した全8回の教育プログラムを実施する。主催は集英社の「ウオモ(UOMO)」編集部。初回は10月11日で、2024年3月27日の最終回まで月に1〜2回のペースで予定されている。受講希望者は、特設サイトから受講目的や志望動機の提出が必要となり、選考ののち50人が選ばれる。締切は9月15日23時59分。受講料は13万2000円。

“非言語マーケティング”と名付けたカリキュラムでは、独自のインプット術や発想術、コラボレーション術などを藤原自らが登壇し講義する。初回は1980年代のパンクとDJ精神を解き明かす「文化人類学〜遊学史」、2回目はメディアとの関わりからアナログとデジタルの役割、情報発信などについて学ぶ「社会学〜メディア論〜」、3回目は人間関係のマネジメントからつながるインスピレーションとアウトプットなどアイデア発想術やタイムマネジメント術を学ぶ「情報学〜インプットとアウトプット」、4回目は「グッドイナフ(GOOD ENOUGH)」や「レディメイド(READY MADE)」「ヘッド・ポーター(HEAD PORTER)」「メディコム・トイ(MEDICOM TOY)」「フラグメントデザイン」などのコラボレーションをマーケティング視点で分析する「経営学〜コラボレーション理論〜」、5回目はジュン(JUN)でディレクションしたコンセプトストア「ザ・プール(the POOL)」や「ザ・パーキング銀座(THE PARK・ING GINZA)」「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」を例に実店舗のプロデュースやコンセプト作りなどのディレクション論を学ぶ「建築工学〜空間デザイン論〜」、6回目はスターバックス コーヒー ジャパン(STARBUCKS COFFEE JAPAN)、7回目はナイキ(NIKE)それぞれのケーススタディ、8回目は最終講義を予定している。

また本会議開催に先駆けて、7月30日には先着300人を招待した無料の講義を実施する。場所は東京大学の伊藤国際学術研究センターにある伊藤謝恩ホール。当日13時から入場整理券を配布する予定だ。

藤原は「僕が“教えること”は何もないと思うんですが、皆さんが“学べること”はあるのかもしれません。見てきた景色、経験したこと、ざっくばらんにお話しします。過去から今へとつながるさまざまな出来事を、フラグメント大学のスタッフとともに解き明かしていきたいと考えています」とコメント。

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NEWS 02

松屋銀座、正月1、2日を24年ぶりに休業日に 9月から営業時間も短縮

松屋は21日、銀座本店の営業日・営業時間を変更すると発表した。新年の1月2日を休業日にし、正月の初売りを3日に後ろ倒しする。元日・2日の2日間を休業日にするのは24年ぶり。正月の休日増加によって従業員のワークライフバランスの改善を見込む。また、9月1日から営業時間を現在10時〜20時から11時〜20時に短縮する。売り場の従業員の密度を高め、サービス向上につなげる。

2000年以降、百貨店は休業日が少なくなり、営業時間が長期化した。だが近年の人手不足やデジタル化の進展で風向きが変わりつつある。コロナによる働き方や暮らし方の見直しが、それに拍車をかけた。大丸松坂屋百貨店も複数の店舗でコロナ前に比べて営業時間を短縮しており、松坂屋上野店では23年3月から衣料品などのフロアの閉店時刻を18時30分に前倒した。

正月の営業も1990年代までは元日・2日の2日間を休業日にする百貨店が多かった。それが近年は元日だけ休業日にして2日から初売りする習慣が定着している。三越伊勢丹は16年から元日・2日を休業にして初売りを3日にしていたが、20年から2日の初売りに戻している。一方、ショッピングセンターでは丸井が23年から元日〜3日の三が日を休業日にして話題になった。

百貨店にとって長らく正月の初売りが年間で最大の売上高を稼ぐ日だった。しかし近年はネット通販による先行セール、福袋人気の沈静化などもあって、初売りの重要性は相対的に下がっている。販売員の人手不足も深刻化しており、松屋と同じような動きは広がる可能性がある。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。