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髪のニーズは“全振り”にあらず

よく「ニーズが多様化してきている」と言われますが、どういうことなのでしょうか。例えばヘアオイルで説明すると、以前は大きく分けて“重いオイル”と“軽いオイル”がありました。重いオイルは髪がしっとりまとまるけれど、仕上がりがペタッとなってベタつく。軽いオイルはさらさらに仕上がるけれど、髪の収まりが悪く艶感が足りない、といった感じでそれぞれメリットとデメリットがありました。

しかし、テクノロジーの進化とともにユーザーは“わがまま”になり、“しっとりに全振り”“さらさらに全振り”といったオイルでは満足できなくなりました。そこでメーカーは「しっとりまとまるのに軽くてさらさら」といった、物理的に相反する“いいとこ取り”を求められるようになりました。ヘアカテゴリーはその最たるもので、“艶やかに仕上がるのにふんわりエアリー”“髪をホールドできるのに固まらずに再セットできる”“セット力が強いのに水ですぐに洗い流せる”といった機能性を備えたアイテムが人気です。

明日、グローバルヘアケアブランド「ミルボン」から、“潤った艶”と“軽やかさ”という、相反する質感表現の両立をかなえるオイルベースのスタイリング剤が登場します。メーカーの研究者の“いいとこ取り”への挑戦は現在進行形で、日々進化しています。ユーザーの皆さんは、使ったときに髪で起こる“相反する質感表現マジック”に注目すると、より一層ヘアケアを楽しめると思います。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

ハイトーンカラーにも暗髪にもぴったり 艶感と軽やかさを両立させるオイルベースのスタイリング剤が登場

美容室専売メーカーのミルボンは6月10日、グローバルヘアケアブランド「ミルボン(MILBON)」から、新スタイリング剤“クリエイティブスタイルシリーズ シマー”2品を発売する。

光をまとったような“艶とまとまり”、風になびくような“軽やかさ”を与える、オイルベースのスタイリング剤。オイル特有のべたつきを抑え、髪に均一になじむことで、ハイトーンカラーや暗髪をはじめとしたトレンドカラーデザインでも、ダメージを感じさせないような上質な仕上がりをかなえる。均一に伸び広がる、低粘性で補修効果のあるライトスムージングオイル(毛髪補修成分のアルカン)を採用。繊細なカラーデザインの邪魔となる艶のムラを低減し、キューティクルを整えて1本1本艶のある髪に導く。

“潤った艶”と“軽やかさ”という、相反する質感表現を両立するためのアプローチとして、髪の柔軟性に着目。毛髪内部まで浸透して素材自体を整えるインナーリリーサー(柔軟・保湿成分のトリグリセリル)を配合。髪が柔らかくなることで面が整ってまとまり、軽やかに艶めく質感に仕上がる。

ヘア・ハンドオイルの“クリエイティブスタイルシリーズ シマー ブリリアント ポリッシング オイル”と、ヘアオイルスプレー・ハンドオイルの“同 シャイン スプレー”の2種をラインアップする。

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NEWS 02

肌もメイクも夏支度を 6月発売の注目商品をピックアップ【新商品レコメンド】

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トレンド先読み!新商品レコメンド

本連載はトレンドを読み解きながら、注目の新商品を紹介する。
今回は夏に向けて取り入れたいメイクアップやスキンケアなどをピックアップ。

肌もメイクも夏支度を 多機能コスメが勢ぞろい

本格的に紫外線やメイク崩れが気になるシーズンが到来。メイクも夏向けの新商品が出そろっている。今年はマスク着用が任意になったことで消費者のニーズにも変化がありそうだ。やはりリップメイクはより開放的なムードになり、色も質感も今まで以上に多様な商品が登場している。「M・A・C」の新リップは、挑戦的な色を含む豊富なカラーラインアップ。メイクとケアを両立する便利なアイテムだ。夏は紫外線に加えエアコンによる乾燥などで肌を取り巻く環境は過酷なため、ベースメイクは崩れにくさに加えて保湿などのスキンケア効果も重要だ。肌をクールダウンしながら補正と保湿できる「RMK」のメイク下地や、UVケア、保湿、メイク直しができる「ジバンシイ(GIVENCHY)」のコンパクトクリームなど、夏に向けて多機能なアイテムを取り入れたい。

「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」

6月16日発売

マンゴーの芳醇な香りとパッションフルーツの甘酸っぱい香りに花々の香りが加わった、この夏限定のボディーケアアイテム。ぱちぱちとはじけるひんやりとしたローションで頭皮をリフレッシュ&ケアできる頭皮用トリートメントは、ノズルでマッサージもできる。そのほか、ベタつかず夏でも快適に使えるハンドエッセンス、肌や髪など全身に使える保湿ミスト、香りをまといながらUVケアができる日焼け止めスプレーを用意する。

詳しくはこちら▼
【2023年夏コスメ】「ジルスチュアート ビューティ」がトロピカルフルーツのひんやりコスメ発売

M・A・C

6月2日発売

ふっくらとジューシーな唇を演出する透け感のある発色と艶やかなテクスチャーのリップバームがポップなカラーラインアップで登場。シアバターやアボカドオイルなどの潤い成分配合で、しっとりとしたボリューム感のある唇をキープする。血色をプラスするピンクやオレンジなどのカラーから、重ねることでニュアンスチェンジできるグリーンやブルーなど個性的なカラーをそろえる。

詳しくはこちら▼
【2023年夏コスメ】「M・A・C」が全10色のカラフルなプランプリップを発売

RMK

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最新号の読みどころ

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。