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スニーカー屋からおにぎり屋へ
先日、伊勢丹の取材の帰りに平日14時頃の新宿三丁目を歩いていたら、女子を中心にした長蛇の列が。1月半ばにオープンしたおにぎり屋「ぼんこ」の行列でした。
「ぼんこ」といえば、スニーカーショップ「アトモス」創業者で、フットロッカーに同事業を400億円で売却した本明秀文さんの新ビジネス。その本明さんがまさに昨日、フットロッカーを退社すると発表しました。詳細は1本目の記事をお読みください。「ぼんこ」の大行列を見る限り、本明さんのビジネス手腕は引き続きキレキレのようです。
【スクープ!】アトモス創業者の本明秀文氏が退社へ 4年間スニーカー事業の一線から退く
スニーカーショップ「アトモス(ATMOS)」の創業者であるフットロッカー アトモス ジャパンの本明秀文最高経営責任者(CEO)兼チーフ クリエイティブオフィサー(CCO)が1月31日付で同社を退社する。後任は未定。本明CEO兼CCOは契約上、今後4年間、スニーカー事業を含む競合事業に関わらないという。
本明CEO兼CCOは1968年、香川県生まれ。スニーカーブームの黎明期にあたる96年に脱サラし、裏原宿にわずか2.7坪の並行輸入店「チャプター(CHAPTER)」を開店した。大学留学先のアメリカで培ったツテとサラリーマン時代に磨いた輸入テクニックを生かして、日本未発売のスニーカーを次々と輸入。ビジネスをすぐに軌道に乗せ、翌年、テクストトレーディングカンパニーを設立した。
2000年に正規店として「アトモス」をオープンすると、「ナイキ(NIKE)」などとの大型コラボや独自イベントを仕掛け、一躍世界的なスニーカーショップへと成長。アメリカやアジアを中心に店舗を増やし、21年8月期には売上高200億円を突破した。そしてその年の10月31日、世界最大のスニーカー小売店、アメリカのフットロッカーにテクストトレーディングカンパニーを3億6000万ドル(当時約400億円)で売却。売却後は、CEO兼CCOとして、「アトモス」などの経営を行ってきた。
なお、本明氏は1月に東京・大塚の老舗おにぎり屋「ぼんご」の右近由美子代表と共同で「こぼんご」という名の会社を設立し、新宿に系列1号店の「ぼんこ」をオープンしている。
本明氏のインタビューは、明日WWDJAPAN.comで公開する。
「マーモット」の新ラインが23年秋冬に始動 ユナイテッドアローズ全面監修
伊藤忠商事が国内販売権を持つ米アウトドアブランド「マーモット(MARMOT)」は、ユナイテッドアローズと協業し、新ライン“マーモット キャピタル”を2023年秋冬シーズンに立ち上げる。生産・販売は伊藤忠が行い、ブランディングや商品企画はユナイテッドアローズが全面監修する。ユナイテッドアローズはこれまでも他社のリブランディングや商品プロデュースに携わってきたが、アウトドアブランドの監修と「ユナイテッドアローズ」の名を冠しない取り組みは初めてだ。
新ライン“マーモット キャピタル”は、登山シーンで培ってきた「マーモット」の機能ウエアをベースに、街中でも着用できるデザインを掛け合わせたアパレルをユニセックスで提案する。ディレクターには、「パープルシングス(PURPLE THINGS)」のデザイナーでモデルとしても活動する菊乃を起用した。同氏は「(アウトドアブランドとしての)歴史ある背景やアーカイブに、自分ならではの“ストリートのエッジーさ”を加えて新たな世界観を表現した。アウトドアシーンだけでなく、ストリートでも着用できる、新たな選択肢を与えるアイテムに仕上がったと思う」とコメントする。
ダウンジャケットなどのアウトドアウエアで知られる「マーモット」は22年秋冬までデサントが伊藤忠とのライセンス契約によって製造・販売してきた。こちらは23年春夏からスポーツアパレルのサードシップ(岡山市、白石智社長)に移る。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。