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たった2年での退任

 米ギャップのソニア・シンガル社長兼CEOが退任したそうです。就任から2年。ということは、在任期間は丸々コロナ禍と重なります。しかもギャップはそれ以前から経営改革がかなり難航していましたから、たった2年で判断してしまうのは非常にもったいないように感じるのですが……。

 辞めてしまったわけではありますが、売上高2兆円企業を実力を買われた女性が率いていたというのはやはり「さすがアメリカ、自由と平等の国!」と感じる部分でもありますよね。だからこそ、もう少し彼女の手腕を見ていたかったのに。シンガル氏の新天地での活躍に注目です。

「WWDJAPAN」編集委員
五十君 花実
NEWS 01

米ギャップの社長兼CEOが退任 就任から2年余りで

 「ギャップ(GAP)」「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」「オールドネイビー(OLD NAVY)」「アスレタ(ATHLETA)」などを擁する米ギャップは7月11日、ソニア・シンガル(Sonia Syngal)社長兼最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。後任を選定する間は、暫定的にボブ・マーティン(Bob Martin)会長がCEOを務める。

 シンガル前社長兼CEOは2004年にギャップに入社した。ヨーロッパ事業のマネジング・ディレクターや、国際部門および国際アウトレット部門のシニア・バイス・プレジデントなどの要職を歴任し、16年に「オールドネイビー」の社長兼CEOに就任。以降、3年間で同ブランドの北米とメキシコにおける店舗数を1200店以上にまで拡大し、売り上げを70億ドル(約9520億円)から80億ドル(約1兆880億円)へと成長させた。20年3月にギャップの社長兼CEOに就任。主力ブランドである「ギャップ」の業績不振が長年続く中、同年10月には23年までの全社的な経営戦略である「パワープラン2023(POWER PLAN 2023)」を発表し、不採算店の整理や非主力事業の終了などの改革を進めたものの、コロナ禍の影響もあり、業績が期待通りに改善しなかった。

 なお、シンガル前社長兼CEOの同職への昇格後、「オールドネイビー」はナンシー・グリーン(Nancy Green)前社長兼CEOが率いていたが、今年4月に退任。しばらく空席となっていたが、ウォルマート(WALMART)カナダ事業の社長兼CEOを務めていたオラシオ・バルベイト(Horacio Barbeito)が8月1日付で就任する。

 ギャップの22年2~4月期(第1四半期)の売上高は前年同期比12.8%減の34億7700万ドル(約4728億円)、純損益は前年同期の1億6600万ドル(約225億円)の黒字から1億6200万ドル(約220億円)の赤字となった。同社は21年第3四半期から赤字が続いており、22年5~7月期(第2四半期)もコスト上昇などによって利益率がさらに圧迫される見込みだという。

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NEWS 02

「ルイ・ヴィトン」メンズの最新バッグ&シューズ 2023年春夏もヴァージルの想像力を受け継ぐカラフルな世界観

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、2023年春夏メンズ・コレクションをパリで発表した。同コレクションは“イマジネーション(想像力)”をテーマに掲げ、故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが生前に残したアイデアを元に、彼が率いたデザインチームが制作した。アクセサリーはカラフルでポップなものが多く、レザーバッグは粘土で作ったような質感に仕上げ、ハンドメイドのワッペンを無造作に貼り付けたり、手描きしたようなモノグラムだったり、ブロックのストラップなど、子供時代のおもちゃの要素を散りばめたデザインが多かった。カラフルでポップなデザインにおいても、ビーズのワッペンや豪華な刺しゅうの装飾からはメゾンのクラフトマンシップが感じられた。想像から生まれた希望やアイデアを視覚的に表現することは、人々を癒し、高みに上げる力であると体現していた。

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最新号の読みどころ

記録的な熱波に見舞われた今季のメンズ・ファッション・ウイークは、価値観をアップデートする2つの意味での「解放」がキーワードになりました。1つは、堅苦しいイメージも強い伝統的なテーラードスタイルからの解放。もう1つは、「男はこうあるべき」という固定観念からの解放です。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」に象徴される、繊細さや脆さを併せ持つしなやかなマスキュリニティー(男性性)の表現を起点に、メンズファッションの現在地を総括します。