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トイレットペーパー同様に生理ナプキンが無料の時代に
ららぽーとのトイレで、生理用ナプキンが無料になるそうです。女性としてはとてもありがたい(忘れちゃうこともたまにあるので)!記事を読んで「うれしい!すごい!」と思いましたが、よく考えれば、「逆に今までがおかしかったのかも」とも思ったり。だって、生理は人口の約半分が経験する、体の自然な働き。トイレットペーパーが無料で提供されるなら、生理用品も当然そうあるべきですよね。そう思うと、おむつも同じかもしれません。
先日SNSで「生理の貧困」が話題になりましたが、女性が生涯消費する生理用品の量とそれにかかるコストは相当になります。今回三井不動産のような大手が動きはじめたのは、とても心強いです。
ららぽーとが生理用ナプキンを無料提供 まず富士見の女子トイレ141室で
三井不動産は、ららぽーと富士見(埼玉県)の計141の女子トイレを対象に、生理用ナプキンを無料提供するサービス「フリー パッド ディスペンサー オイテル」を導入することを発表した。今回を皮切りに、他の施設でも順次導入する予定だ。
スタートアップ企業のオイテル(東京都、小村大一社長)のサービスを導入した。トイレットペーパーと同様に無料で生理用ナプキンが常備される世の中にしたいという思いから生まれたもので、商業施設やオフィス、学校、公共施設などの個室トイレに生理用ナプキンを無料で提供する。個室内に設置したディスペンサーに専用アプリをかざすと、誰でも無料で利用できる。
三井不動産は、オイテルの「経済格差やジェンダーギャップといった不均衡の是正に寄与したい」という理念に共感し、2021年3月の実証実験を経て本格導入に至った。
コロナの勝ち組企業にブレーキ ユニクロと無印良品5月度は前年割れ
専門店チェーン、セレクトショップの2021年5月度売上高(既存店ベース)は、コロナ禍で昨年は多くの店舗が休業していた反動で、3割前後の増収となったという声も多かった。一方で、ユニクロ、「無印良品」という“コロナの勝ち組”企業にややブレーキがかかっている。ユニクロは20年5月以来12カ月ぶりに、「無印良品」は同年11月以来6カ月ぶりに前年割れとなった。
ユニクロは前年同月比0.6%減、一昨年同月比では18.6%減。緊急事態宣言による客足減の影響は大きかったが、臨時休業店舗数は昨年5月が最大311だったのに対し、今年は最大で190。それにも関わらず、昨年の実績に届かなかった。「ニュース性のある商品が不足していたことに加え、発信も足りていなかったことが要因」と見る。
「無印良品」は前年同月比8.6%減。「店頭売り上げは堅調」だったものの、昨年は巣ごもり需要にあててECで家具の10%オフキャンペーンを行なっていたため、その反動でECが苦戦した。家具を含む生活雑貨の売り上げは同17.0%減。衣服・雑貨は値下げを行った機能性インナーやTシャツなどが売れて同0.2%減、食品は同18.4%増だった。なお、昨年30日以上休業した店舗を除いたうえでの既存店売り上げの一昨年同月比は、3.0%増だった。
一方で、「ファッションセンターしまむら」(4月21日〜5月20日)は前年同月比31.2%増と大幅に伸ばした。コロナ禍前はやや苦戦していたこともあって、一昨年同月比でも0.1%増とコロナ禍前の水準を確保。「今年は梅雨入りが早く、気温が低かったものの、初夏物、夏物は堅調だった」。
アダストリアは前年同月比28.5%増、一昨年同月比では28.5%減。夏用のパンツや半袖トップス、アウトドアシーンにも適したサンダルやレイングッズなどが売れた。月後半にかけて「一部店舗では徐々に客足が回復していた」といい、6月以降も同様の流れは続くと見る。
ユナイテッドアローズの前年同月比は27.5%増、一昨年同月比は34.4%減。昨年の休業の反動で、「店頭売り上げは大きく前年を上回ったが、ECは昨年は既にセールを行っていたことから前年を下回った」。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。