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「あとは任せろ」が面白くするのかも
うわぁ、面白い。「駐車場の『パーキング館』ってどこ?」とは思いますが(笑。車に乗らないものですから)、かつては藤原ヒロシさんディレクションの「ザ・パーキング」もあったし、アップカミングなブランドなら、その空間が逆に面白いなんてコトにもなりそうですね。
店舗業務は全て渋谷西武店が担ってくれるそうですが、かつての百貨店は「予定通り送ってくれたら、あとは任せろ!!」な売り場も多かったワケですよね?時代は変われど、それと同じコトなんだと思います。だとしたら、「そこにしかない」「そこじゃないと、なかなか見られない」商品を求めて、人がやってくるかも!しかも、渋谷駅至近!!楽しみです。
西武渋谷店にD2Cブランドを集約した新フロア 店舗業務は百貨店側が全て代行
そごう・西武の西武渋谷店は9月、駐車場の「パーキング館」1階を改装し、D2Cブランドを集約したフロア「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」を新たに設置する。店舗面積は約700平方メートル。同時にECサイトもオープンする。10代〜30代前半の「ミレニアル世代」や「Z世代」をターゲットに、彼らが興味を持つ社会課題に関わる商品などを、期間ごと入れ替わりで展開する。一方、出品者側には、資本や出店経験が乏しくても負担なく出店ができ、かつリアル店を出すメリットが享受できる仕組みを整えた。
「メディア型OMOストア」をうたい、デジタルを活用した便利な買い物体験や情報発信に注力する。EC在庫は店頭在庫とリアルタイムで連動(一部を除く)させることで、客のニーズに合わせてさまざまな購入・受け渡し手段を用意する。「チューズベース シブヤ」専用に構築したスマホ用のウェブカタログは、購入やお気に入り登録などの機能も備える。その場で決済して店頭から持ち帰るだけでなく、自宅での購入から店頭受け取り、配送にも対応する。
4月6日現在で約30社の出品が決まっている。カスタムオーダーウエアを展開するFABRIC TOKYOのウィメンズ専門の新業態「インセイン(INSEIN)」、カンカク(東京都港区、松本龍祐社長)の、一人一人に合わせてパーソナライズしたスムージーを提供する「テーラード スタンド(TAILORED STAND)」など、ファッションだけでなく雑貨、食などさまざまなカテゴリーのブランドを誘致する。
出店者は商品をシステム上へ登録し、「チューズベース シブヤ」へ送るだけでよく、陳列や販促、在庫管理、売り上げ管理などの店舗業務はそごう・西武がすべて代行する。さらに出品者はECサイトの訪問・購買データ、店舗のAIカメラによる客の行動分析、ウェブカタログのログなどを自由に閲覧可能で、それらを元に販促やマーケティングに生かすことができる。
ルルレモン、20年は10%増収 ホームフィットネス需要が追い風に
ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA以下、ルルレモン)の2021年1月通期決算は、売上高が前期比10.6%増の44億187万ドル(約4842億円)、営業利益は同7.7%減の8億1998万ドル(約901億円)、純利益は同8.7%減の5億8891万ドル(約647億円)だった。
地域別の売上高では、北米が同8%増、海外が同31%増だった。ルルレモンが20年6月に5億ドル(約550億円)で買収したホームフィットネスのスタートアップ企業ミラー(MIRROR)は、1億7000万ドル(約187億円)の売り上げとなり、予想の1億5000万ドル(約165億円)をやや上回る結果となった。
四半期ベースでは、20年11月~21年1月(第4四半期)の売上高は前年同期比23.7%増の17億2955万ドル(約1902億円)、営業利益は同9.9%増の4億5790万ドル(約503億円)、純利益は同10.6%増の3億2983万ドル(約362億円)だった。地域別では、北米の売上高が同21%増、海外が同47%増だった。
カルバン・マクドナルド(Calvin McDonald)=ルルレモン最高経営責任者(CEO)は、「前例のない危機的な状況の中、引き続き業績を伸ばすことができ、非常に誇らしく思っている。日常的に運動をしてアクティブに過ごしたいという風潮は以前からあったが、パンデミックによってそれが高まったことが追い風となった。事態の収束後も、こうした傾向は続くだろう。当社はまだ成長の初期段階にあり、画期的なアイデアなどによって今後さらに多くの事業機会があると確信している」と語った。
コロナ禍の影響によりさまざまな外出規制措置が取られていたため、ECの売り上げが大幅に増加した企業も多いが、ルルレモンも例外ではない。20年の売上高を販売チャネル別に見ると、D2Cが前期比101%増とおよそ2倍の売り上げとなったのに対して、直営店は同34%減だった。四半期ベースで見ても、第4四半期はD2Cが前年同期比94%増となっており、売り上げ全体の52%を占めている。一方、直営店の売り上げは既存店ベースで同28%減だった。しかし、同社は新規出店を積極的に行っていく予定で、21年には40~50店をオープンする。そのうち15~20店は中国本土に出店するという。
マクドナルドCEOは、「主に店舗で買い物をするという顧客もおり、そうした顧客とのつながりを再び深めたいと考えている。中国市場はもちろん、全ての海外市場についてワクワクしている」と述べた。
「WWDJAPAN」12月8日号は、2026年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンド特集です。この特集は、国内アパレル企業やセレクトショップのクリエーションの“今”を捉えるために、毎シーズン続けている恒例企画です。今回は特に、「シャツの着こなし」に焦点を当てました。夏の暑さがますます厳しくなる影響もあり、26年春夏の欧州コレクションでは、シャツの見せ方がより自由で軽やかになり、着方そのものがクリエーションとして際立つブランドが目立ちました。その発想や潮流は、国内のリアルクローズ市場ではどのように解釈され、取り入れられているのでしょうか。