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大手食品メーカーのコンビニPBのような、「無印良品」とリーボックのコラボ

「ユニクロ C」の数千円のローファーにも驚きましたが、「無印良品」はリーボックとコラボして、アンダー1万円のスニーカーです。感覚的には、コンビニのPBみたいなものでしょうか?大手食品メーカーは、ナショナルブランドを抱えつつ、もはや無視できないコンビニと共同開発で、多くは自社ブランドよりも安いPBを製造しています。

確かに「無印良品」の店舗数は、無視できないですよね。調べてみると、ABCマートの店舗網は1500弱。無印良品は1250ほど。大差ありません。そう考えると、リーボックが「無印良品」のスニーカーを共同開発は「納得」であります。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

「無印良品」がリーボックと共同開発したスニーカーを8月26日に発売 価格は8990円

「無印良品」は、リーボックと共同開発した“紳士 コートスニーカー”と“婦人 コートスニーカー”を8月26日に「無印良品」の一部店舗とネットストアで発売する。オフホワイトとブラックの2色展開で価格は8990円。サイズはメンズが25.5〜29.0cm(28.0/28.5/29.0cmはネットストアと一部店舗のみの取り扱い)、ウィメンズは22.0〜25.0cm(22.0cmはネットストアのみの取り扱い)。

“コートスニーカー”は、リーボックを代表する“クラブ C 85”をベースモデルとし、リーボックの独自技術であるDMX マイクロバブル テクノロジーを採用、カップソールの中に気泡を入れることで反発力を高め、一日中快適な履き心地を目指した。さらに足がすべりこみやすいかかと内側や靴を履く際に指を掛けられるタブなどの工夫をデザインにとりいれることで、履きやすさにこだわった。

良品計画は“長く使い続けられる定番品”のシューズとして、スニーカーの品ぞろえの拡充を目的にコットン素材以外のスニーカーの開発を進めてきた。「リーボック(REEBOK)」の“クラブ C”モデルはミニマルでシンプルなデザインかつ、幅広いシーンで年代や性別を問わず長く愛されていることから親和性を感じ、共同開発に至ったという。

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NEWS 02

「バリー」を米投資会社が買収 取引額は非公開

米投資会社リージェント(REGENT)は8月15日、同社の関連会社が、「バリー(BALLY)」をその親会社であるJABホールディング(JAB HOLDING)から買収したことを発表した。金額は非公開。

「バリー」は1851年、カール・フランツ・バリー(Carl Franz Bally)がスイス・シェーネンヴェルトで創業した。当初はサスペンダーなどを製造するリボン工場だったが、シューズの生産を始め、急激に事業が拡大。1951年には、カールの孫であるマックス・バリー(Max Bally)が、ブランドの代名詞となるメンズのドレスシューズ“スクリーブ(SCRIBE)”を発表した。マックスの死後、同社は一族以外の起業家に売却されたものの、事業は存続。2018年には、中国最大の繊維メーカーである山東如意がバリーを買収する取引で合意に至ったが成立せず、その後はルクセンブルクの持株会社JABホールディングの傘下となった。

「バリー」の最近の動向

現在、「バリー」はメンズ、ウィメンズ、シューズ、アクセサリーを展開。世界60カ国で約320の店舗を構えるほか、500以上の卸先や売り場があり、ECは61カ国で運営している。JABは傘下ブランドの業績を開示していないが、19年に就任したニコラ・ジロット(Nicolas Girotto)=バリー最高経営責任者(CEO)によれば、同ブランドの23年5月時点での売上高は前年比20%増だったという。

クリエイティブ面では、22年1月に「ルード(RHUDE)」のルイージ・ビラセノール(Rhuigi Villasenor)創業デザイナーをクリエイティブ・ディレクターに迎えたものの、23年5月に退任。これに伴い、22年10月に「バリー」に加わったシモーネ・ベロッティ(Simone Bellotti)がデザイン・ディレクターに就任した。なお、情報筋によれば、買収後もジロットCEOとベロッティ=デザイン・ディレクターは続投するという。

新たな親会社のリージェントについて

リージェントのマイケル・ラインシュタイン(Michael Reinstein)創業者兼会長は、「比類のない品質とタイムレスなデザインを礎とし、170年以上の歴史を持つ『バリー』は、洗練されたスイスのエレガンスと優れたクラフツマンシップを体現するブランドだ。この素晴らしいストーリーの次章を託されたことを、とても光栄に思う」と語った。

リージェントは、ほかに「クラブ モナコ(CLUB MONACO)」や「エスカーダ(ESCADA)」などのファッションブランドに加えて、自転車やメディア関連企業に投資している。

JABは、米化粧品大手のコティ(COTY)の支配株主であるほか、キューリグ・ドクター・ペッパー(KEURIG DR. PEPPER)やクリスピー・クリーム(KRISPY KREME)の大株主。過去には、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」と「ベルスタッフ(BELSTAFF)」を保有していた。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。