Fashion. Beauty. Business.

TOPICS

「フィービー ファイロ」がいよいよお披露目

「フィービー ファイロ」、ショーはせず、興味のある消費者に直接情報も商品も届ける形式でデビューですね。まだ登録していなかったので、早速会員になりました。この時期ということは、24年春商品を受注販売するのでしょうか?

“クワイエット・ラグジュアリー”の流れにまさにマッチするタイミングなのもさることながら、もしかしたらジュエリーやアイウエアまでそろうラインアップかもしれないとのこと。少数株主が生産をバックアップするのかもしれませんね。いろいろ、大変気になります。

「WWDJAPAN」副編集長
小田島 千春
NEWS 01

「フィービー ファイロ」、初コレクションは10月30日発売

フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)前「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレクターが立ち上げたシグネチャーブランド「フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)」は、10月30日に初コレクションを発売する。公式サイトで会員登録をしたユーザーに送付されたメールで明らかとなった。

メールには、発売日のほか、人物の顔や指、植物などが点滅するティザー動画が添付されていた。詳細についての記載はなく、公式サイトやインスタグラムでもまだ新たな動きはない。

ファイロは、08年から17年12月まで「セリーヌ」のクリエイティブ・ディレクターを務めた。21年7月、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)を少数株主とする、独立したブランドでファッション界に復帰することを発表。23年2月に公式インスタグラムアカウントを開設し、9月に初コレクションを披露することを明らかにした。7月には、公式サイトで会員登録の受付を開始した。なお、6月の時点で情報筋がコメントしたところによれば、初コレクションはウエアだけでなく、レザーグッズ、ジュエリー、アイウエア、シューズまで合わせて150型以上のアイテムをラインアップするという。しかし、米「WWD」による当時の取材に対し、ブランドの広報担当はコメントを差し控えるとしている。

トップページに戻る
NEWS 02

「マメ クロゴウチ」が10月5日に初の“香り”を発売 故郷の長野の冬景色から着想

黒河内真衣子によるファッションブランド「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は10月5日、初のフレグランスコレクションを、東京・青山のブランド直営店と公式ECで発売する。デザイナーの柳原照弘が主宰するTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOのフレグランスブランド「ライケン(LICHEN)」とコラボレーションし、「ライケン × マメ クロゴウチ」としてオードパルファムとキャンドルを製作した。シーズンを超えて製作している黒一色の定番コレクション“マメ クロゴウチ ベーシックス”の1つとして「ワードローブに立体的かつ有機的な広がりを与え、日常のわずかな時間に寄り添いながら、五感へ訴えかけ」(発表資料から)るアイテムとして打ち出す。

オードパルファムは75ミリリットルで4万6200円、キャンドルは2万4200円。ブランド初の“香り”を製作するにあたり、黒河内が着想源としたのは故郷である長野の冬景色だ。「暖が取られた室内から窓越しに眺める一面の雪景色。音のない世界で洋服と肌の間に感じる微熱と目線の先に広がる冷たさの奇妙な共存。対極の調和。雪下の生命」といった五感で感じた要素を、アーティストの和泉侃が天然香料を用いて“香り”として設計した。

マットな黒の有田焼容器もポイント

オードパルファムは秋の七草の一つ、フジバカマと、白檀、沈香などの香木、スミレなどで構成。キャンドルにはソイワックスとニホンハッカの精油などを使用している。オードパルファム、キャンドルの容器は「ライケン」で使用している容器と同様に有田焼でできており、「フジバカマを求めて飛来する黒蝶のアサギマダラを思わせる」マットな墨黒がポイントだ。キービジュアルは、「ライケン」のビジュアルも手掛けた野田祐一郎、Bennie Julian Gay が担当した。

神戸と南仏のアルルに拠点を構えるTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOは、「マメ クロゴウチ」の青山や羽根木の直営店や、伊勢丹新宿本店3階リ・スタイル内のショップのインテリア設計も手掛けている。「空間を可視化するフレグランスブランド」という位置づけの「ライケン」は、2022年夏にアルルで発表し、23年4月から日本でも販売している。

トップページに戻る

最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。