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ポップアップは遠隔地にも波及する
改装する阪急うめだ本店にオープンする「ポップアップサーカス」、楽しみです。LVMHの「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」、ケリングの「グッチ」、リシュモンの「カルティエ」、ビューティの「ディオール」「シャネル」などは、ポップアップに積極的。オープンに際してのメディア露出と、期間中のSNSでの拡散がブランドを思い出すきっかけとなり、露出は遠方の店舗にさえ波及するそうです。
願わくば、このスペースでは、ある程度自由に写真が撮れて、SNSにアップできるといいな、そんな風に思います。
阪急うめだ本店に「劇場型ポップアップスペース」 200㎡規模で1カ月単位の営業
阪急うめだ本店は、婦人服売り場を8月30日から10月まで段階的に改装オープンする。3、4、6、8階の婦人服売り場の約2割の面積が対象。3階には今回の改装の目玉となる約200平方メートルのイベントスペースを設け、話題性のあるブランドのポップアップストアを月単位で営業する。第1弾として10月1日から29日まで「ジバンシィ」のポップアップストアを開く予定だ。
新たに3階に作るイベントスペース「ポップアップサーカス(POPUP CIRCUS)」は、モードエリアの自主編集売り場「Dエディット」の場所を改装する。「D.エディット」は同じくモードエリアの自主編集売り場「Dラボ」に再編される。
阪急うめだ本店は「コトコトステージ」と呼ばれるイベントスペースを各フロアで展開しているが、「ポップアップサーカス」は「コトコトステージ」に比べてだいぶ広い面積となる。また百貨店のポップアップストアは1週間から10日間くらいの開催期間が一般的なのに対し、「ポップアップサーカス」は1カ月間と長い。“劇場型イベントスペース”と銘打ち、広い空間を生かした没入型のショッピングが体験できる場にする。第1弾の「ジバンシィ」では前半にオートクチュールの職人による一点物のイブニングドレスを一堂に展示し、後半には日本企画のデニムアイテムを先行発売する。趣向を凝らして、期間中に再来店を促す。
11月以降もファッションを中心に、アート、ライフスタイル、フード、インテリアなど幅広い分野のポップアップストアを企画する。
青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎氏が逝去 ビタミンC研究の第一人者
ドクターズコスメ「ドクターケイ(DR.K)」の共同開発者でもある青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎院長が16日、急性虚血性冠状動脈疾患で急逝した。18日、同クリニックが発表した。休暇中に家族で船旅を楽しんでいる間の、突然の出来事だったという。本人の意向により通夜及び葬儀は行わない。また、クリニックは当面の間休診するとしている。
亀山孝一郎院長は1980年に北里大学医学部卒業後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月には、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH) でメラニンの生成についての最新研究に没頭し、1999年に青山ヒフ科クリニックを開業した。
亀山院長の研究は現在のスキンケアの礎になっているものも多く、1999年に発表した論文「ビタミンCのニキビに対する効果」は、当時感染症とされてきたニキビについて「皮脂の過剰分泌を背景としたもので、アクネ菌は悪性因子である」という結果を発表し話題を集めた。この研究をきっかけに、ビタミンCとニキビ、テカりやオイリー肌との関係を詳しく分析。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを世界で初めて証明するなどしたことから、“ビタミンC研究の第一人者”と言われるようになった。
2002年には数々の研究と臨床経験を取り入れたスキンケアブランド「ドクターケイ」を開発。ブランド誕生21年経った現在でもファンの多いブランドへと成長し、今年3月に発売された美容液“レチノール美容液”が美容各誌のベストコスメに取り上げられるなどした。亀山院長本人もメディアでの啓蒙活動や書籍「毛穴道」(講談社)の監修など、精力的に活動を続けていた。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。