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高級ブランドの公式リユースは定着するか
ヒューゴ ボスが、再販プラットフォーム「ヒューゴ ボス プレラブド」を2022年後半に立ち上げるそうです。まずはフランスから開始し、25年までに主要国に広げていきたいのだとか。販売するのは顧客から下取りした同社の衣類で、将来的にはアクセサリーや小物も取り扱います。
高級ブランド公式のリユースといえば、「ヴァレンティノ」も過去のコレクションを収集して再販する“ヴァレンティノ ヴィンテージプロジェクト”を21年に始動しました。さらに「グッチ」親会社のケリングは、二次流通サイト「ヴェスティエール コレクティブ」に出資するなど、今後も二次流通関連のさまざまな動きがありそうです。メゾンのブティックで新品の服を購入したときの体験は何にも変えがたいものがありますが、個人的には古着でも全然OK派なので、こういった取り組みのアイデアがどんどん広がるとよいですね。
ヒューゴ ボスが再販プラットフォーム立ち上げへ 顧客から下取りした衣類を販売
ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、循環型社会を目指す取り組みとして、再販プラットフォーム「ヒューゴ ボス プレラブド(HUGO BOSS Pre-Loved)」を2022年後半に立ち上げる予定だ。
同プラットフォームでは、顧客から下取りした同社の衣類を販売する。下取り希望者は仏ヒューゴ ボスのオンラインストアから専用ページにアクセスし、着用済みアイテムをヒューゴ ボスに送ると、公式オンラインストアや店舗で使用可能なクレジットと交換できる仕組みだ。プラットフォームは25年には本国ドイツやイギリス、アメリカにも拡大し、将来的にはアクセサリーなどの小物も取り扱う予定だという。
さらに、アイテムを長く使うための施策として、今年後半にはドイツの一部店舗でスーツやジーンズ、シューズ、ジャージー商品、レザーグッズを対象にケア&修理サービスを開始する。主要市場での実施も視野に入れている。
ヘイコ・シャファー(Heiko Schäfer)最高執行責任者(COO)は、「私たちの商品は高品質で何度も使用することができるため、成長する再販市場に参入することは企業として自然な流れだ。『ヒューゴ ボス プレラブド』は、私たちにとっては循環型ビジネスモデルへの移行をサポートし、お客さまにとっては修理サービスによってお気に入りのアイテムをより長く使うことで、希少資源の消費を減らすことができる」とコメントしている。
なお、再販はファッション産業の環境負荷を低減する市場として急成長しており、すでに全世界で300〜400億米ドル(約3兆7800億〜5兆400億円)の市場規模を有するという。また、セカンドハンド品を購入した場合、新品を購入する場合と比較してCO2排出量を平均44%削減できるとされている。
ゴールドウイン、社外取締役に為末大氏
ゴールドウインは27日、社外取締役に元陸上選手の為末大氏が就く人事を発表した。6月23日の株主総会、取締役会を経て就任する。アスリートとしての経験だけでなく、社会課題を解決するための活動にも積極的な為末氏の知見を経営に生かす。
為末氏は1978年、広島県生まれ。400mハードルでシドニー、アテネ、北京のオリンピックに出場し、世界選手権では銅メダルを2度獲得した。12年に現役引退後は会社経営も行う。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。