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コラボの告知から発売までが長いワケ

 「オメガ」と「スウォッチ」のコラボ時計が、予想以上の行列で販売中止となりました。正直、「ちょっと見通しが甘かったかもね」という印象です。そもそも時計で1000人超えの行列なんて前例がないし、コラボ商品は限定販売ではありません。だからこそ、予想しづらかったのかもしれませんが……。

 一番の敗因は、告知から発売までがあまりに短かったことかもしれません。ゆえにSNS上でのリアクションなどを見誤ったんじゃないか?と思います。ラグジュアリーのコラボが、結構前から告知する理由が、なんとなくわかった気がします。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

「オメガ」×「スウォッチ」のコラボ時計が警察の指導を受けて発売延期

 スウォッチ グループ ジャパンは、「オメガ(OMEGA)」と「スウォッチ(SWATCH)」のコラボ時計の発売を延期した。3月26日に、「スウォッチ」原宿店、渋谷店、大阪店で販売予定だったが、購入希望者が長蛇の列をなし、「警察からの指導の下、安全確保のため」中止した。

 時計ブランド同士の初コラボなことや、代表モデル“スピードマスター”の中心価格帯が80万円ほど(※編集部調べ)の「オメガ」が税込各3万3550円で買えるとあって、特に注目を集めた。

 なおスウォッチ グループ ジャパンは、あらためての発売日および発売方法について、「確定次第告知する」という。合わせて、「今回の商品は限定モデルではなく、入荷次第順次販売する」とした。

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NEWS 02

三陽商会、6期連続営業赤字へ 黒字予想を修正

 三陽商会は、2022年2月期の業績予想を修正した。修正後の予想は、売上高が386億円(修正前は415億円)、営業損益が10億円の赤字(同1億円の黒字)、純損益が6億〜8億円の黒字(同収支トントン)とする。

 当期は、15年に「バーバリー」事業を失って以来6期ぶりの黒字を目指していた。しかし、今年1月以降のコロナの感染再拡大でリアル店舗の回復が想定ほど進まなかったため、本業のもうけを示す営業損益は6期連続の赤字に沈む見通しになった。一方、純損益は6期ぶりに黒字化する見通しだが、これは退職金制度の改定に伴い、特別利益を12億円計上したため上振れした。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。