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ケリング ジュエリーの設立で成長アクセルを踏み直す

TASAKIホールディングスの経営トップに、「シャネル」日本法人の元取締役 兼 代表執行役社長 グローバルCEOのリシャール・コラス氏が就任というビッグニュースに続き、昨日はケリングが新組織、ケリング ジュエリーの設立を発表しました。ケリングは「ブシュロン」「ポメラート」「ドド」「キーリン」といったジュエリーブラントを擁しています。加えてイタリアのジュエリーメーカーであるラセッリ・フランコ・グループの段階的買収を発表し、2032年の完全取得へ向け、現在統合が進んでいる最中です。

ラセッリ・フランコ・グループは家族経営企業を軸とした欧州最大級の独立系ラグジュアリージュエリーメーカーであり、原材料の調達から研究開発、デザイン、組み立てといったバリューチェーン全体を網羅しています。同社や各メゾンの生産体制を統合することでシナジー効果を最大限に引き出していくのでしょう。成長分野をジュエリーと位置付けるケリングは、そのプラットフォームの基盤を整え、成長アクセルを踏む準備を整えつつあります。

「WWDJAPAN」エディトリアルマネジャー
紀本 知恵子
NEWS 01

ケリング、新組織ケリング・ジュエリーを設立 「ジュエリー分野に大きな成長可能性」とCEO

ケリング(KERING)は3月16日、ジュエリー事業の成長を促進するため、新組織のケリング・ジュエリー(KERING JEWELRY)を設立した。これまでその他のメゾン部門に属していた「ブシュロン(BOUCHERON)」「ポメラート(POMELLATO)」「ドド(DODO)」「キーリン(QUEELIN)」のほか宝飾品製造会社などをまとめ、生産体制を統合する。ジャン・マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高執行責任者(COO)が新組織の最高経営責任者(CEO)を兼任し、各メゾンのCEOは同氏の直属となる。

「バレンシアガ」なども所属部門を変更

ケリング・ジュエリーの設立に伴い、ケリングは組織を改編。2026年1~3月期(第1四半期)から、ファッション&レザーグッズ、ケリング・ジュエリー、ケリング アイウエア、コーポレート&その他の4部門で決算を発表する。

ファッション&レザーグッズ部門には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」に加えて、これまでその他のメゾン部門に属していた「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「マックイーン(MCQUEEN)」「ブリオーニ(BRIONI)」を統合。また主力の「グッチ」のみ、個別での業績も発表する。コーポレート&その他部門には、テーブルウエアブランドの「ジノリ1735(GINORI 1735)」やグループの管理サービスなどが属するという。

ケリングとLVMHのトップがいずれも「成長分野はジュエリー」と発言

25年9月に就任し、ケリングの事業再建に取り組むルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOは、「ケリング・ジュエリーは、創造性と卓越性が不可分であるジュエリー領域において、傘下ブランドの大志を支える強力かつ一体感のあるプラットフォームを提供する。また、そのトップにジャン・マルクが就任したことをうれしく思う。彼の専門知識は、ジュエリー分野における当社の潜在力を最大限に引き出す上で重要な役割を果たすだろう」と語った。

ケリングが25年12月期決算を発表した際、デメオCEOはアナリスト向けの説明会で「ジュエリー分野に大きな成長可能性を見い出している」と発言。10年前には「グッチ」がジュエリーを現在の3倍程度扱っていたことに触れ、ほかのファッションブランドでもジュエリーを強化したいとコメントしていた。

なお、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOも、やはり25年12月期決算発表の際、今後さらなる成長を見込む分野としてジュエリーを挙げている。

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NEWS 02

J.フロントによる栄の新ラグジュアリーモール「ハエラ」 開業は6月11日、「シャネル」「エルメス」「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」が路面店

J.フロント リテイリング、パルコ、大丸松坂屋百貨店、J.フロント都市開発は3月17日、記者会見を開き、名古屋・栄地区にオープンする新ラグジュアリーモール「ハエラ(HAERA)」の詳細を発表した。

開業日は6月11日。三菱地所やJ.フロント都市開発など5社が共同で進める、オフィス・商業一体の高さ約211mの高層ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」(地上41階、地下4階)の開業に合わせ、その地下2階〜地上4階に入居する。“パブリックミュージアム”をコンセプトにファッション、食、アートを軸とした全65店舗が出店し、うち40店が東海エリア初出店、16店が新業態となる。

栄駅前を貫くメインストリートである大津通に面する1階には、「シャネル」「エルメス」「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」が中部エリア最大級もしくは国内最大級の規模となる路面ブティックを構える。「シャネル」は国内最大級となる3フロア構成で、ケア&リペアサロンや最上階にVIPサロンを併設し、メゾンの世界を深く体感できる空間となる。中部エリア最大級となる「ルイ・ヴィトン」は、プレタポルテやシューズをはじめ多彩な製品を取り扱い、エクスクルーシブなサロンも併設する。4フロアで中部エリア最大となる「エルメス」は、全面ガラス張りのファサードに二頭の馬が疾走する様を表現した組紐があしらわれ、ファッションからビューティーまで多彩なコレクションを展開する。「カルティエ」はシャンパンカラーを基調としたファサードや、西陣織・国産木材などの異素材を融合させた空間が特徴だ。ゆったりとくつろげるプライベートスペースを設け、1階と2階に渡って全カテゴリーを取りそろえる。

これらトップメゾンのほか、1階から3階にかけてはエッジの効いたセレクトショップや国内外の上質なベーシックウェア、フレグランスなどを扱うショップが出店する。

テナント一覧(全65店舗)

■ 路面店(メゾネット店舗)
CARTIER <1~2F>
CHANEL<1~3F>
HERMÈS <B1~3F>
LOUIS VUITTON <B1~3F>

■ 1F:ファッション・ライフスタイル
スキマ
NONFICTION
BYREDO
FUEGUIA 1833
DIPTYQUE

■ 2F:ファッション・ライフスタイル
ARC’TERYX
DESCENTE
SNOW PEAK

■ 3F:ファッション・ライフスタイル
MIDWEST
AAPE STORE
SAVE THE DUCK
ECCO
AGNÈS B.
COS
RINKAN
フォーナインズ
GANZO
CLARKS ORIGINALS
SMYTHSON
MACQLO

■ 4F:レストラン
BRIANZA NAGOYA
炭焼 うな富士
MACAON PINTXOS Y ARROCES
YORONIKU NAGOYA
和牛スギモト 燦
月島もんじゃ タマトヤ
築地すしくろ

■ B1F:フード・スイーツ・カフェ
坪井花苑
LOUANGE TOKYO LE CHÂTEAU
PIERRE MARCOLINI
紅茶専門店TEAPOND
L'ABEILLE
パティスリー GIN NO MORI LUDIQUE
LA MAISON DU R NAGOYA
NATIONAL BAKERY
MEMENTO MORI
赤坂おぎ乃和甘
丸山珈琲
YONEMURA THE STORE
MR. CHEESECAKE
CARAMEL CAMEL
ゆえん
BON ALLURE

■ B2F:レストラン・カフェ
STA.
ERICK SOUTH
スターバックス リザーブ® カフェ
SOLO PIZZA NAPOLETANA DA LUIGI SAKAE
天ぷらの浜金 ~旨い魚と揚げたて天ぷら~
スナック・ピラーズ
KOUGEI
博多もつ鍋おおやま
麺と前 たかさご
とんかつ わだ福
廻転鮨 銀座おのでら
立呑 引手数多
ポーたま
焼肉ステーキ弁当セジョン×海苔弁いちのや
焼鳥 とりこころ
CAFÉ/BISTRO PARISIEN LE BEURRE NOISETTE
名古屋コーチン鶏おでん 清水
立ち食い寿司 極

■ HAERA
所在地: 名古屋市中区錦3丁目25-1 「ザ・ランドマーク名古屋栄」地下2階~地上4階
延床面積: 約18776平方メートル
開業日: 2026年6月11日(木)
※開業から数日間は来店予約制の場合あり
営業時間:
物販・サービス:10:00~20:00
飲食:11:00~最大23:00
店休日: 不定休

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」4月6日号(vol.2466)は、これから新しい一歩を踏み出すフレッシャーズはもちろん、変化の激しい現代を生き抜く全業界人へ贈る、熱量たっぷりの「ファッション&ビューティ業界入門 2026」特集です。業界で働くとは、つまり「プロ」として生きていくこと。そのためにまず把握しておくべき「業界のアウトライン」を知るための最新データとエッセンスをぎゅぎゅっと凝縮しました。