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スノーピーク純利益99.9%減から学ぶ
昨晩、既にウェブニュースでも話題となっていましたが、スノーピークの苦戦の色が濃くなっています。コロナが明けてレジャーのジャンルが増えキャンプ需要が失速、昨夏の暑すぎる気温もキャンプには逆風だったようです。
これ、キャンプ業界に限った話ではないですよね。ゴルフもそうですし、コロナ中に取り込んだ地元客を都心店に奪い返された地方百貨店なども構図は似ています。一度取り込んだライト層を、どう付き合いの長い顧客に育てていくか。今後のスノーピークの動きから学ぶことは多そうです。
スノーピーク純利益99%減 キャンプ失速が如実に
スノーピークの2023年12月期連結決算は、売上高が前期比16.4%減の257億円、営業利益が同74.3%減の9億円、純利益は同99.9%減の100万円だった。売上高と各利益全てで業績予想を下回った。過剰在庫のアウトドア専門店が増えたことで、ホールセールが伸び悩んだ。国内全社員のベースアップなどにより、販管費も膨れ上がった。さらに国内既存店と米国現地法人の固定資産について、特別損失4億2800万円も計上した。
2024年12月期の連結業績予想は、売上高が同18.9%増の306億円、営業利益が同130.0%増の21億円、純利益は11億円を見込む。既存卸先における在庫過多の改善によるホールセール拡大や、継続したアウトドア製品の開発強化による新規顧客の獲得を見込む。
ロレアルが「ミュウ ミュウ」のビューティ商品のライセンス取得 初のフレグランスは25年発売

ロレアルグループ(L'OREAL GROUP、以下ロレアル)は2月9日(現地時間)、プラダ グループ(PRADA GROUP)傘下の「ミュウミュウ(MIU MIU)」のラグジュアリービューティ商品の開発と販売に関する全世界での長期ライセンスを締結したことを発表した。これまで同ブランドはコティ(COTY)とフレグランス商品に関するライセンス契約を結んでいた。ロレアルによる最初のフレグランスは2025年に発売予定だ。
ロレアルは19年に「プラダ(PRADA)」とビューティライセンス契約を締結。フレグランス“パラドックス”をヒットさせた後、昨年8月にはメイクアップとスキンケア商品を発売し本格的に「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」をスタートした。「ミュウミュウ(MIU MIU)」も「プラダ ビューティ」や「ランコム(LANCOME)」と同じロレアル リュクス事業本部に加わる。
「ミュウミュウ」はミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)1993年に立ち上げた。同ブランドのベネデッタ・ペトルッツォ(Benedetta Petruzzo)CEOは、「ロレアルのように個性的でビューティ業界をリードする企業とのパートナーシップを発表できてうれしい。『ミュウミュウ』ブランドを成長させ続け、ビューティカテゴリのポテンシャルを存分に引き出すものになるだろう」とコメントした。
「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹底特集します。