Fashion. Beauty. Business.

TOPICS

「常識」から離れることで生まれるもの

藤井聡太棋士が、ついに史上初の「八冠独占」を達成しました。将棋界には8つのタイトルがあり、それぞれ年に一度、タイトルをかけた勝負が行われます。将棋の長い歴史上、かつて八冠を独占した棋士は存在しませんでした。将棋はスポーツと異なり、いくつになっても第一線で活躍することが可能で、実際70歳以上のプロ棋士もいます。そのうえ経験がものをいう競技でもあることから、21歳による快挙は世間を騒がせました。

藤井8冠の強さの秘訣の1つは、“常識を疑うチカラ”です。棋士は次の一手を考える際、何手先までも読むのですが、考える時間には制限があるため、大抵の棋士は「まずこれはない」という手を切り捨て、残りの手の中から最善手を考えます。ところが藤井八冠は、大抵の棋士が「あり得ない」として瞬時に切り捨てる手が持つ可能性まで考え、そこから誰もが予想し得なかった一手を繰り出し、難局を切り開くのだそうです。

化粧品の開発やOEM製造を行うサティス製薬が、一人一人の肌悩みから化粧品を商品化する「集まれ!なぜなに肌 化粧品開発アイデアコンテスト」を開催し、オリジナルの化粧品アイデアを広く募集します。当選者100人には、オリジナルスキンケア化粧品100個を無料で商品化するそうです。化粧品開発のプロであれば、「常識的にない」として考えもしなかった分野から、新たな化粧品のアイデアが生まれるかも知れませんね。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

オリジナル化粧品を無料で100個商品化 サティス製薬が化粧品開発アイデアコンテストを開催

化粧品の開発やOEM製造を行うサティス製薬は、一人一人の肌悩みから化粧品を商品化する「集まれ!なぜなに肌 化粧品開発アイデアコンテスト」を開催する。当選者100人には、オリジナルスキンケア化粧品100個(予算30万円分)を無料で商品化。納品後の商品は自由に販売することも可能だ。

同キャンペーンは誰でもスキンケア化粧品のブランド立ち上げができるサービス「ウィズ ブランド プロジェクト(WITH BRAND PROJECT)」の一環で、一人一人が抱える「なぜか私だけが感じる」「なにをしても改善しない」肌悩みとそれを解消する化粧品アイデアを募集し、商品開発を行う。

肌悩みと、「こんなアイテムがあったらいいな」というアイデアさえあれば応募が可能で、採用されると専属の担当者が随時サポートしながら、コンセプト設計や処方開発、販売までを伴走。販売開始後も経験豊富なサティス製薬のスタッフによる販売に関するノウハウの提供や、ブランドオーナー同士の勉強会などを行うコミュニティーに参加可能だ。

「ウィズ ブランド プロジェクト」は「自分の肌や嗜好にあった商品を選択したい」という消費者の多様化するニーズに応えるべく、さまざまな肌悩みに寄り添うブランドを、個人のブランドオーナーと共に創出するプロジェクト。誰でも予算にあわせて30万円から、スキンケア化粧品のブランドを立ち上げることができる。

■WITH BRAND Project 集まれ!なぜなに肌 化粧品開発アイデアコンテスト

応募期間 2023年11月13日~2023年12月10日
当選者数 100人
内容 オリジナルスキンケア化粧品100個(予算30万円分)を無料で商品化できる権利
詳細・応募はこちら
https://www.saticine-md.co.jp/wbp/nazenani/

トップページに戻る
NEWS 02

【スナップ】ポルトガルの“装飾主義”者に学ぶニュアンス作りの4極意 アツすぎたファッション・ウイーク

ポルトガルの首都リスボンで、2024年春夏シーズンの「リスボア・ファッション・ウイーク(Lisboa Fashion Week)」が10月に開催された。同イベントは年2回の実施で一般に開放しており、今年で30年目を迎えた。会期中の4日間は最高気温35度以上の猛暑日が続いたため、会場に集った男女の若者は夏服に身を包んでいた。ゲストのスタイルは、ラテンの国らしい明るいカラー使いやインパクトのあるプリントと、黒を基調としたモノトーンのスタイリングに二極化。“Y2K”トレンドの名残りを感じさせるローライズジーンズとクロップドトップスや、「フェンディ(FENDI)」の“バゲット”バッグ、そしてポルトガル発ブランド「コンスタンサ エントルード(CONSTANCA ENTRUDO)」が人気だった。リスボンは、石畳と坂の多い起伏に富んだ地形のためか、シューズは男女問わずスニーカーの着用率が高かった。存在感のあるジュエリーと赤や青のヘアカラー、ドレッド、カーリー、三つ編みまでバラエティー豊かなヘアスタイルも、“装飾主義”スタイルの一部として個性を放っていた。あらゆるスタイルにニュアンスをプラスする4つのテクニックを、ポイント別に紹介する。

ポイントジュエリー

シック派も個性派も
ニュアンス作りに活躍

派手モチーフ

強打のグラフィックは
四の五の言わず背中で語る

ハズしスニーカー

「アディダス」じわじわ復活
主張強めな「ナイキ」も奮闘

主役級ヘア

意外に何でもハマる
視線は頭にファーストコンタクト

トップページに戻る

最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。