Fashion. Beauty. Business.

TOPICS

原宿の完全復活は近い?

原宿の神宮前交差点で東急不動産が開発中の新施設、切り子グラスのような特徴的な外壁が遠くからでも目立っています。来春の開業に向け、名称は「ハラカド」に決まったそうです。対面にある東急プラザ表参道原宿も、この機に「オモカド」に名称を変更します。

「ハラカド」地下には高円寺の銭湯、小杉湯が入り、館全体のイベントやコンテンツ開発に関わるメンバーには、代々木上原の人気ビストロ、sioの鳥羽周作シェフも名を連ねます。近頃、古着の下北沢や韓国カルチャーの新大久保の勢いにおされていた印象もある原宿。観光客も戻り、「ハラカド」開業もあって完全復活は近そうです。

「WWDJAPAN」副編集長
五十君 花実
NEWS 01

原宿の新商業施設の名称「ハラカド」に決定 地下に銭湯の小杉湯

東急不動産は30日、東京・原宿の神宮前交差点で建設中の商業施設の名称を「東急プラザ原宿 ハラカド」にすると発表した。2024年春に開業する。同時に交差点の斜向かいで12年から営業する東急プラザ表参道原宿の名称を「東急プラザ表参道 オモカド」に改称する。2館での連携を深めて、原宿エリアを盛り上げる。

ハラカドは地下1階に高円寺の銭湯「小杉湯」が入居するほか、アートディレクター千原徹也氏(れもんらいふ代表)ら多くのクリエイターが活動拠点を構えて独自コミュニティ「ハラカド町内会」を設立する。物販や飲食だけでなく、クリエイターが新しい文化を発信する場として機能させていく。

施設のイベントやコンテンツ企画にも関わっていくハラカド町内会のメンバーには、千原氏のほか、レストラン「sio」オーナーシェフの鳥羽周作氏、小杉湯の平松佑介氏、博報堂ケトルなどが名を連ねる。町内会メンバーが各フロアをプロデュースする。

地下1階の小杉湯は「小杉湯原宿(仮称)」として入居する。交差点を見下ろす2階には、出版取次の日販がさまざまな雑誌を集めたフリースペース「COVER」を設ける。3階は千原氏が中心となったクリエーターズマーケットを作って、一般の人とクリエイターが交流する場にする。

ハラカドは地上9階・地下3階で延べ床面積は1万9940平方メートル。今回、一部のテナントが発表されたが、それ以外の物販や飲食のテナントの発表は後日になる。

トップページに戻る
NEWS 02

「アプワイザー・リッシェ」「カデュネ」2023-24年秋冬は“キラキラ”推し お出かけやパーティーを意識

TSIホールディングス傘下のアルページュは、展開する5ブランドの2023-24年秋冬展示会を実施した。目立ったのは、きらっと光るラメ糸などを使ったトップスを取り入れたコーディネート。合わせるアウターやスカートは、毛足の長いボアや、ツイードライクな素材のものが多い。目を引くディテールで、コロナ禍を経て復活するパーティーや食事会といった華やかなシーンを強く意識する。

20代以上の女性向けにオン・オフ使える日常着を提供する「アプワイザー・リッシェ(APUWEISER-RICHE)」では、「コロナを経て、『仕事着と休日着を分ける』というお客さまの意識が薄くなった。この春夏も華やかなアイテムの反応がいい」(プレス)という。今秋冬は、ラメ糸を使ったプルオーバーとカーディガンのアンサンブルを推す。ワイドスラックス、ヒールパンプスと合わせて大人っぽく仕上げ、ミニバッグのパープルを差し色にする。店頭では腰元を絞り、裾に向けてふわっと広がるペプラムトップスが売れ筋。秋冬もペプラムシルエットのロング丈ワンピース(1万8000円)を企画した。

ジーンズやカーゴパンツと提案
ブランドらしく落とし込む

カジュアル志向の「リランドチュール(RIRANDTURE)」では、ラメ糸入りのボレロにライトブルーのジーンズを合わせてラフに落とし込む。30代以上の大人の女性がターゲットの「カデュネ(CADUNE)」では、デコルテが見えるトップスの上からグリッター素材のカーディガンを羽織る。ボトムスにはカーゴパンツを合わせ、カジュアルとドレスのバランスを楽しむ。

トップページに戻る

最新号の読みどころ

「WWDJAPAN Weekly」最新号
詳細を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合える場や、クリエイターが専門領域を超えた案件を手掛ける機会を醸成すること。美大出身の共同代表によるセカイ、編集のプロが集まるコンタクト、そしてスタイリストの服部昌隆が立ち上げた服部プロを取材しました。