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アフターコロナの特選は、ビフォーコロナとはやっぱり違う
高島屋のみならず、特選はまだまだ絶好調。訪日観光客も順調に回復しているので、インバウンドの流れが確かなものになれば、この手のニュースはしばらく続くでしょう。
とは言え、全てのラグジュアリーが売れているワケではなく優勝劣敗はハッキリしてきました。調子の良いブランドにおいても、これ以上の値上げについては危惧・懸念の声が上がり始めました。インバウンドさえ、売れるブランドはコロナ前とは変わってきたとの声もあります。アフターコロナの特選はどうなるのか?引き続き注視したいと思います。
高島屋の純利益が過去最高 23年2月期、特選の売上高は34%増
高島屋の2023年2月期連結業績は、純利益が278億円(会計基準を変更前の前期は53億円)で、06年度の実績を上回って過去最高となった。行動制限がなくなったことで客足が回復したことに加えて、百貨店事業でのコスト構造改革によって営業利益が325億円(同41億円)となり、コロナ前の19年度の実績を69億円も上回った。高額品を中心に消費の動きも活発になっている。
小売業の売上高に相当する総額営業収益は同15.9%増の8817億円だった。特選(ラグジュアリーブランド)の売上高は、21年度と比べて34%増、19年度と比べると55%増だった。国内富裕層に加えて、東南アジアなどからの訪日客が円安を受けて高級バッグなどを買い求めた。店舗別売上高では、大阪店の20%増、新宿店の36%増など訪日客の多い店舗の伸び率が高い。
今期(24年2月期)は、総額営業収益9400億円、営業利益350億円、純利益230億円を見込む。総額営業収益は19年度と比べて2.3%増と予想する。
日本上陸40周年の「アニエスベー」が京都・祇園にコンセプトショップをオープン
「アニエスベー(AGNES B.)」は4月12日、日本上陸40周年を記念して、創設者のアニエス・トゥルブレ(Agnes Trouble)が愛する京都の祇園にコンセプトショップをオープンする。
町屋一軒丸ごと改築したショップは、プロダクト/空間デザイナーの柳原照之が手掛け、1階にはカフェ、2階にはコレクションや限定商品の展示・販売スペースを設けた。1階カフェでは「オーバービューコーヒー(Overview Coffee)」による淹れたてコーヒーを味わえるほか、京都の「チェンチ(cenci)」でスーシェフを務める渥美彰人によるフードメニューや、京都のベーカリーカフェ「カンフォーラ(Camphora)」を主宰するパティシエの丸橋理人によるデザートメニューなどを提供する。柳原にがクリエイティブ・ディレクターを務める「1616 / arita japan」とのコラボレーションによるカップ&ソーサーも販売する。2階では、アニエス自身がセレクトした貝殻で作られた31個限定のアクセサリーなどを販売する。
また、京都の世界倉庫で4月15日〜5月14日に開催する「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 2023」では、英国人フォトグラファーのデニス・モリス(Dennis Morris)の展示をサポート。トートバッグ(税込4950円)やTシャツ(同1万5400円)、書籍(同3850円)を限定販売する。
さらに4月29日〜5月29日には瀬戸内海の生口島・瀬戸田の「しおまち商店街」をジャックするほか、島宿「アズミ セトダ(Azumi Setoda)」でコンセプトルームなどを提供する。
■コンセプトショップ
住所:京都府京都市東山区祇園町南側570番地128
電話番号:075-334-5202
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日
※今後の営業時間の変更については公式サイトにアップ予定
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