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東コレの期待ブランド

 3月開催の「楽天 ファッション ウィーク東京」に参加するブランドが発表されました。今シーズンは、「トーガ」と「トモ コイズミ」が冠スポンサーの楽天による支援でショーを行います。個人的には「東京ファッションアワード 2022」の受賞組である「ヨーク」や「ダイリク」なども楽しみにしています。ショーに挑むことでひと皮もふた皮もむけたデザイナーたちをこれまで数多く見てきたので、初参加ブランドにも注目です。

 予断を許さない状況はまだまだ続きますが、参加ブランドの半分以上はリアルでの発表を予定しています。1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークに参加した日本人デザイナーの国内でのショーが大いに盛り上がっただけに、東コレもその勢いに乗って、ファッションの楽しさを多くの人に届けてくれると期待しましょう。

大塚 千践
NEWS 01

東コレに「トーガ」「トモ コイズミ」が楽天支援で参加 2022-23年秋冬は過半数がリアル発表

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、3月14〜19日に開催する2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」のスケジュールを発表した。全54ブランドが参加し、17ブランドが初参加。全体の過半数を超える30ブランドがリアルショーを行う。

 冠スポンサーの楽天による、日本発ブランドの支援プロジェクト「バイアール(by R)」には、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」と「トーガ(TOGA)」が参加する。「トモ コイズミ」は初日に、「トーガ」は最終日にショーを行い、エンドユーザー向けのライブ配信も実施する。また両ブランドともに楽天のファッションECサイト「楽天ファッション(RAKUTEN FASHION」に出店し、限定商品を販売する。「トモ コイズミ」が常設サイトに出店するのは初めてだ。

 今シーズンは、東京都とJFWOが共催する「東京ファッションアワード 2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)」の第7回受賞者もショーを行う。「シュガーヒル(SUGARHILL)」「ダイリク(DAIRIKU)」「キディル(KIDILL)」「ヨーク(YOKE)」「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」「ピリングス(PILLINGS)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「マラミュート(MALAMUTE)」の8ブランドが参加する。また東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブトウキョウ」の第4回受賞者「CFCL」も、凱旋イベントとしてリアルでの発表を行う。

 行政と共同したリアルイベントも企画する。JFWOと文化庁と日本芸術文化振興会は、レザーブランド「ブラックミーンズ(BLACKMEANS)」のランウエイショーを共催する。JFWOと経済産業省は、「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」のリアルショーも実施する。映像テクノロジー企業のクレッセントが提供する、ARとVRを駆使した4D撮影技術を活用して、新しいショー表現に挑戦する。

 まん延防止等重点措置の延長が検討されるなど、新型コロナウイルスによる不確定な状況が続く中での開催となる。古茂田博JFWO事務局長は「今シーズンも厳しいガイドラインに基づきつつ、新たに非接触型の入場管理システムを設けるなど、より安心・安全なファッションウイークを目指す」と語る。

【2022-23年秋冬RFWT スケジュール】
※★は初参加ブランド、●はウェブで発表

3月14日(月)
10:00 「ナインエム(9M)」●
11:00 「ヨーク(YOKE)」★
12:00 「メゾン シュン イシザワ(MAISON SHUN ISHIZAWA)」★●
13:00 「ホウガ(HOUGA)」●
15:00 「ダイワ(DAIWA)」★
16:00 「ノントーキョー(NONTOKYO)」
17:00 「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」
18:00 「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」★
19:00 「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」
20:00 「セヴシグ(SEVESKIG)」●

3月15日(火)
11:00 「ユーシーエフ(UCF)」●
12:00 「キディル(KIDILL)」
13:00 「オクシモロン(OXYMORON)」★●
14:00 「イレニサ(IRENISA)」●
15:00 「セイヴソン(SEIVSON)」
17:00 「ペイエン(PEIEN)」★
18:00 「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」●
19:00 「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」
20:00 「コンダクター(EL CONDUCTORH)」
21:00 「チョノ(CHONO)」●

3月16日(水)
12:30 「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」★
13:30 「チノ(CINOH)」●
14:30 「ネイプ_(NAPE_)」●
15:30 「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」
16:30 「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」
19:00 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」
20:00 「リトルビッグ(LITTLEBIG)」★
21:00 「ハイク(HYKE)」●

3月17日(木)
11:00 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」●
12:00 「マリオン ヴィンテージ(MALION VINTAGE)」★
13:00 「メグミウラ ワードローブ(MEGMIURA WARDROBE)」●
14:00 「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」
15:00 「CFCL」★
16:00 「ビッグデザインアワード(BIG DESIGN AWARD)」★
18:00 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」●
19:00 「ブラックミーンズ(BLACKMEANS)」★
20:00 「アポクリファ(APOCRYPHA.)」
21:00 「シュタイン(STEIN)」●

3月18日(金)
12:00 「ピリングス(PILLINGS)」★
14:00 「レインメーカー(RAINMAKER)」●
15:30 「サートグラフ(SARTOGRAPH)」●
16:30 「ニサイ(NISAI)」●
18:00 「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」●
19:00 「マラミュート(MALAMUTE)」
20:00 「ベースマーク(BASE MARK)」
21:00 「ゴールドウイン ゼロ(GOLDWIN 0)」●

3月19日(土)
11:00 「シュガーヒル(SUGARHILL)」★
12:00 「リコール(REQUAL≡)」
13:00 「ジョイア パン(GIOIA PAN)」●
14:00 「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」
16:30 「ジン カトー × ユキ ミタムラ(ZIN KATO × YUKI MITAMURA)」●
17:30 「ダイリク(DAIRIKU)」★
18:30 「トーガ(TOGA)」
19:30 「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」●

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NEWS 02

「シャネル」と「ルイ・ヴィトン」が米国でバッグを次々に値上げ 66%高騰のモデルも

 ここ数年、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは「シャネル(CHANEL)」と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。

 例えば「シャネル」の“ミディアム クラシック フラップ(Medium Classic Flap)”は、2021年1月には6800ドル(約78万円)だったが、同年7月には7800ドル(約89万円)に値上げされ、22年2月現在では8800ドル(約101万円)となっている。米投資銀行ジェフリーズ・グループ(Jefferies Group)の調べによれば、同モデルの米国内での価格は19年11月から約60%値上がりしているという。100万円の大台に乗ると、「エルメス(HERMES)」の人気モデル“バーキン(Birkin)”の最低価格に近づいてくる。

 また、より大きな「シャネル」の“2.55”モデルは21年6月には7400ドル(約85万円)だったが、現在は9500ドル(約109万円)だ。“ボーイ シャネル(Boy Chanel)”“ガブリエル ドゥ シャネル(Gabrielle de Chanel)”“シャネル 19(Chanel 19)”など、その他のアイコニックなモデルも10〜15%の値上がりとなっている。

 競売会社サザビーズ(SOTHEBY'S)によれば、「シャネル」は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年3月から現在に至るまで4回の価格改定を行っているほか、顧客が年間に購入できるバッグの個数を制限して“エクスクルーシブ感”を高めているという。しかし、この個数制限は国や都市によって異なるため一概にはいえないようだ。

 「シャネル」の広報担当者は、値上げは為替相場や生産コストの変動に対応するため、また商品が世界中でおおよそ同じ価格になるよう調整するためとコメントしている。

 「ルイ・ヴィトン」でも、同様にクラシックなモデルの値上げが続いている。肩に掛けられる小型バッグ“ポシェット・アクセソワール(Pochette Accessories)”は、21年前半には630ドル(約7万円)だったが、現在では1050ドル(約12万円)と約66%の値上げとなっている。

 生産コストや人件費の上昇のため、ブランドが値上げをするのは珍しいことではない。21年の場合は、20年にコロナ禍の影響によって観光客が激減したこと、特に中国人観光客による売り上げの大幅な減少を補填するために行われたケースもあるだろう。いずれにせよ、値上げによって顧客が離れている様子はあまり見られず、多くのラグジュアリーブランドは順調に業績を伸ばしている。

 例えば、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の21年12月通期決算は、売上高が前期比43.8%増の642億1500万ユーロ(約8兆4121億円)、営業利益は倍以上(同115.1%増)の171億5500万ユーロ(約2兆2473億円)、純利益は約2.5倍(同155.9%増)の120億3600万ユーロ(約1兆5767億円)と増収増益。19年比でも売上高は19.6%増、営業利益は52.1%増、純利益は67.8%増とコロナ禍以前を上回る結果となった。

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最新号の読みどころ

記録的な熱波に見舞われた今季のメンズ・ファッション・ウイークは、価値観をアップデートする2つの意味での「解放」がキーワードになりました。1つは、堅苦しいイメージも強い伝統的なテーラードスタイルからの解放。もう1つは、「男はこうあるべき」という固定観念からの解放です。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」に象徴される、繊細さや脆さを併せ持つしなやかなマスキュリニティー(男性性)の表現を起点に、メンズファッションの現在地を総括します。