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サロンベスコスは“背景”にも注目
毎年恒例の、美容師が選ぶベストコスメ「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果が公開中です。一般的なベストコスメと大きく異なるのは、美容師が、ヘアサロンで取り扱う専売品の中から選ぶという点です。1年間に発売される商品数でいえば、一般流通のコスメと比べて、サロン専売品はかなり少ないです。しかしそれだけに、サロンベスコスには“売れ筋商品の流れや背景が分かりやすい”、という特徴があります。
例えば、今回ピックアップした「カラーケア部門」では、カラーシャンプーブランド「イロア」が初登場で1位を獲得しました。一般的なカラーケアアイテムは、シャンプーとトリートメントがセットになっていることが多いのですが、同ブランドはシャンプーのみ。美容師からもらったコメントも判断材料として、「そうしたシンプルで分かりやすい提案がうけている」ということが読み取れます。
2位と3位には、どちらも髪を補修・強化するボンディング系のトリートメントがランクインしました。最近は、ハイトーンカラーブームを経て、傷んだ髪のサロンユーザーが多い中、「髪の弾力や耐力をサポートしつつ、カラーケアを行うケースが増えている」と言われています。この結果は、そうした流れを裏付けるものになりました。このように、全ての部門において結果の背景も分析しているので、ぜひチェックしてみてください。
カラーケア部門は「イロア」が初登場で1位 “補修系トリートメント”も躍進【「WWDBEAUTY 2024 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表】

カラーケア部門では、マウロアのカラーシャンプーブランド「イロア(ILOA)」が初登場で1位を獲得した。同部門は入れ替わりが激しく、2023年のヘアサロン版ベストコスメでランクインした商品が、今回は1つもランクインしていない。その中で「イロア」は、シャンプーのみというシンプルな展開と、8色という豊富なラインアップが評価されて首位に躍り出た。2位は「オラプレックス(OLAPLEX)」の“No.1 ボンドマルチプライヤー”が、3位は「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」の“No.1 ボンド ブースター”が受賞した。どちらも髪を補修・強化するボンディング系のトリートメントで、髪の弾力や耐力をサポートする一環としてカラーケアを行うケースが増えている。ハイトーンカラーブームを経て、傷んだ髪のサロンユーザーが多い現状では、必然の流れといえる。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)
なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師157人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。
1位
“イロアカラーシャンプー”
「イロア(ILOA)」

発色の良さと色持ち、豊かな泡立ちが特徴のカラーシャンプー。潤い成分配合でカラーチャージと髪の補修を同時にかなえる。ラインアップは、ヘアカラーを長く楽しみたい“01 ピンク”、黄ばみを抑える“02 パープル”、透明感をかなえる“03 アッシュ”など全8種。アンケートの回答には、「シャンプーのみなので、分かりやすく提案しやすい」「他のカラーシャンプーと比較して色づきがいい。かわいいパッケージも人気」といった声があった。(全8種、各185mL、各2750円)
2位
“No.1 ボンドマルチプライヤー”
「オラプレックス(OLAPLEX)」
サロン施術によるダメージから髪を守る前処理剤。切断されていた毛髪の結合を整え、強化し、毛髪に耐力を与えることで施術時のダメージをケアする。サロン施術におけるスタイルの幅を広げる。アンケートの回答には、「髪の弾力が増して扱いやすくなるうえ、カラーリングの色持ちが明らかに違う」といった声があった。(100mL/525mL)
3位
“No.1 ボンド ブースター”
「ファイバープレックス(FIBREPLEX)」
異なる性質を持つジカルボン酸3種を配合し、ブリーチやカラー、パーマの酸化ダメージから髪を守る。ダメージ部分だけでなく未ダメージ部分まで広範囲に作用し、“ダメージレス”を追求する。アンケートの回答には、「ブリーチ施術の際や、ブリーチで髪が傷んだお客さまには欠かせないアイテムになっている」といった声があった。(500mL)
Koki,が語る初の海外映画「タッチ」とファッション そして「俳優として父のようになりたい」
俳優でモデルのKoki,が出演する映画「タッチ(Touch)」(原題は「Snerting」)が本国のアイスランドに続き、アメリカをはじめとした諸外国での公開が広まっている。同作品はKoki,にとって2作目の映画であり、初めての英語による海外映画となる。日本では来年1月の公開を控える中、Koki,が米「WWD」のインタビューに応じ、「タッチ」のストーリーや役柄について、また多くのラグジュアリーブランドに起用されるファッションのこと、今後のこと、そして父である俳優の木村拓哉について語った。
2つの時代とロマンスが交差する映画「タッチ」
バルタサール・コルマウクル(Baltasar Kormakur)監督による映画「タッチ」は、アイスランド人作家のオラフ・オラフソン(Olaf Olafsson)による小説を原作に描いたラブロマンス。1970年に出会い、突如姿を消した初恋の日本人女性を、年月が経った2020年に探す一人の男性、クリストファー(Kristofer)の心の旅を描いている。Koki,は、その女性の“ミコ”を演じた。作品は、2020年の現在と50年前の過去が交差するストーリー。若き2人が恋に落ち、徐々に愛を深めていくロマンスは話題を集めている。
Koki,は、「最初にこの小説を読んだとき、完全に心を奪われ、読むのを止められませんでした。そして、現実的だなと。誰かと過ごした一瞬が人生を変え、自分にとって大きな意味を持つということ。時間は自分の外見を変えてしまうが、人の感情や記憶を変えることはないということ。ストーリー展開は、とても感動的です。バルタサール(監督)が2つの時代を行き来させる構成はとても素晴らしく、私も撮影中の全ての思い出がフラッシュバックするような気持ちになりました」と振り返る。
また衣装も見どころの一つに挙げた。「1970年のシーンでは、『スカートが短すぎるんじゃない?』と同僚に声をかけられるシーンがあるんですが、ミコは『あ、ここはもう日本じゃないんだ』と気付くんです。ミコが新しい環境で成長しようとする心境が衣装からもわかります。また、彼女の衣装でクリストファーとの関係性も見てとれます。どのようにリンクし変化していくのか、ストーリーが展開するにつれて明らかになっていきます」。
モデルとして、ラグジュアリーブランドから多くのラブコール
ファッションでいえば、Koki,はすでに大きな影響力を発揮している。15歳だった2018年、日本初そして歴代最年少として「ブルガリ(BVLGARI)」のアンバサダーに就任し、一躍世界のファッションシーンにその名を広めた。その後も「シャネル(CHANEL)」のビューティアンバサダーに起用された他、20年に「コーチ(COACH)」の日本アンバサダー、21年に日本人モデルとして初めて「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」のグローバルスポークスモデル、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のフレンド・オブ・ザ・ハウスに続けて抜擢された。また「ヴァレンティノ(VALENTINO)」21年春夏では、 ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターのビジョンを体現する国際的な人物を各国から選出され、キャンペーンビジュアルに登場。ラグジュアリーブランドの顔となるモデルとして、ステップアップを続けている。
「あらゆるブランドとお仕事をさせていただいて、ファッションがいかに人々のインスピレーションとなり、人々に感動や自信を与えているかなど、カルチャーやファッションの多彩な側面について多く学ぶことができています。ファッションは本当に広大で強い影響力があります。私をすごく夢中にさせてくれるものです」。
「父のようになりたい。私に大きな影響を与えてくれた」
2022年に公開された「牛首村」で女優デビューを果たしたKoki,。俳優で歌手の木村拓哉と歌手の工藤静香の次女としても有名であるが、幼い頃から彼女は両親の活躍を通じてこの業界に触れてきた。「幼い頃から父の演技やパフォーマンスを見ていて、演技にすごく興味が持ったんです。いつしか『ああ、私も父のようになりたい』と思うようになり、観客にこんなふうに思ってもらいたい、こういう感情やメッセージを感じてもらいたいと俳優としての想いを持つようになったんですよね。父のパフォーマンスや演技は、私に大きな影響を与えてくれました」。
今年初めにはスコットランドのエジンバラで、侍映画をオマージュしたサバイバー・スリラー映画「トルネード(Tornado)」の撮影を行った。また未発表だが、近々自身初のシリーズ作品の撮影が始まる予定だという。「さまざまな役、さまざまなジャンル、さまざまな国で挑戦し続けたい」と今後について話す。まずは「タッチ」の日本公開が待ち遠しいところだ。Koki,は「私の心に秘めた宝物のようなこの特別な作品を、国内外の多くの方々にシェアすることができて本当にうれしく思います。鑑賞いただいた皆さんからの感想がとても楽しみです」と語った。
3月30日発売の「WWDJAPAN」は、2026-27年秋冬東京コレクションの特集です。他にも「バーバリー」のジョシュア・シュルマンCEOや、そごう・西武の田口広人・社長へのインタビューを掲載。エスティ ローダーとプーチが合併協議など話題を豊富に収めています。