BVLGARI DREAM NIGHTwithSPARKLING JEWELRIES
「ブルガリ（BVLGARI）」は4月、VIPを招いたエクスクルーシブなハイジュエリー展を開催した。同展は「ブルガリ」がほこる新作ハイジュエリーとハイエンド・タイムピースが一堂に会する年に一度のイベントだ。取り扱うジュエリーはほとんどが1点ものの特注品で、ジュエリーやウオッチなど260点が並ぶ。そんな場所を貸し切って、「WWDジャパン」がゲストを集めたエクスクルーシブなパーティーを開催した。
会場に入るとベネツィアのサン・マルコ広場を模した待ち合いスペースがある。広場にあるルネサンス調の白い柱やモダン様式の石畳を再現し、BGMにもオペラ調の音楽に合わせてイタリアの雑踏の録音を流すほどのリアルな作り込みだ。来場者はまず、異国情緒ただよう空間で歓談のひとときを過ごした。
毎年場所を変え、特別な作り込みで顧客を迎えるというハイジュエリー展の今年のテーマは「ベネツィア」。街の特徴であるカラフルな建築を表す“COLOR”や仮面舞踏会などを意味する“JOY”、映画祭などの“CREATIVITY”という3つのキーワードをテーマに、会場にクラシックかつ華やかな装飾をほどこしてある。他の展示会とは異なり、ジュエリーに加えてデザイン画や原石など、ここでしか見ることができない貴重な資料も多数置かれてあるのが今回の特徴だ。
会場の景色を堪能した来場者はまず、サン・マルコ広場に実存するカフェ・フロリアンをイメージしたスカラー（イタリア語で学校の意）ルームへ入った。ここでは、この日のために来日したルチア・シルヴェストリ「ブルガリ」ジュエリー・クリエイティブ・ジェム・バイイング・エグゼクティブ・ディレクターとジャンパウロ・デラクロチェ同ハイジュエリー・ディレクターが来場者を迎え入れ、「ブルガリ」の歴史やデザインのルーツなどを語った。
ジャンパウロ=ディレクターは、「ブランドのルーツでもあるローマの街並みや自然のエレメントなど、インスピレーションの源はたくさんある。ルチアが世界中から探してくる原石自体がエネルギーを持っていて、原石にさわることでデザインが浮かぶこともある」と、その制作過程について情熱を持ってゲストに語りかけた。来場者は実際の原石やデザイン画を手に取ったり、実際にジュエリーを身に付けるなど、貴重な体験を満喫した。
ブランドの背景についての知識を深めたゲストは、いよいよショールームへ移動した。ここには“セルペンティ”や“ディーヴァ ドリーム”などのアイコンに加えて、「ブルガリ」のDNAでもあるカラーストーンを使ってこの日のために作った一点もののきらびやかなジュエリーが展示されている。
ショールームに並ぶジュエリーは、これまでの既成概念にとらわれない原石の選び方や大胆な色の組み合わせ、奇抜なアイデアから生まれる独特のバランス感など「ブルガリ」らしさが感じられるものばかり。来場者はそれぞれ気になるジュエリーを写真におさめたり、ジャンパウロ＝ディレクターらの説明を直接聞いたりして、特別な時間を楽しんだ。
INTERVIEW with LUCIA SILVESTRI
Q：同展で1番見せたかったジュエリーは何？
これまでのジュエリー全てにストーリーがあって決められないけれど、思い出に残っているものは“ハッピーネックレス”。色のハーモニーやカッティングなど、最適なジェムを探すために長い期間をかけて世界中を回った思い出の作品。
Q：ジュエリーを生み出すために重要なことは？
情熱を持つこと！それは「ブルガリ」の秘密・秘訣でもある。ジェムには非常にポジティブな、地球の内なるエネルギーが詰まっている。ジュエリーへの情熱は石にも感情移入するから、そのエネルギーとともに顧客に伝わるはず。
Q：インスピレーションをどのように具現化するか？
世界中で思い浮かんだイメージは、必ずローマで形にする。それは「ブルガリ」のルーツであり、さまざまな色が混ざり合う街だから。窓からながめる景色からでもたくさんのインスピレーションを得られる。
Q：日本では何かアイデアが浮かんだ？
淡いきれいなピンク色の桜にとても感銘を受けた。これまでも何度も春に来日したけれど、満開の桜を見たのは初めて。色んな濃度のピンク色が混じり合っているところがきれいだった。
「ブルガリ」らしいカラーの選び方
「ブルガリ」のジュエリーは自然外のものから多くのインスピレーションを受けている。「『ブルガリ』のカラージュエリーを並べるとパレットのようだ」とジャンパウロ＝ディレクターは言うが、実際に絵を描くようにジュエリーを組み立てることもあるそう。例えばカラフルなガラスをイメージしたカラーコンビネーションや、ベネツィアの家々のカラフルな壁面を想起させる配色などがある。
自然の美しさを生かした着想
“ジュエリーは自然からの贈りもの”とルチア＝クリエイティブ・ディレクターが話す通り、「ブルガリ」のジュエリーには蝶やガーデン、花柄をといった自然の要素が多く使われている。もちろんそのまま絵柄としてコピーするわけではなく、ローズガーデンをイメージしたピンクのカラーストーンのネックレスなどあくまでイメージ源としてモダンに昇華する。また、「ブルガリ」は五感を大切にしていて、視角だけではなくアマルフィーの花の香りをイメージした作品などもある。
2700年以上のローマの歴史
何よりもブランド発祥の地・地中海文化がインスピレーションの根底にある。例えば、“B.zero1”は古代ローマのコロッセオがイメージ源になっており、“ディーヴァ ドリーム”はローマのモザイクアートから着想を得ている。他にもルネサンス様式の教会のドーム状の天井を模したジュエリーやコインを基にしたデザインなど、いたるところにローマの雰囲気が感じられる。
#BulgariDream
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普段宝石にあまり興味がない私でも、ハイジュエリーディレクターのジャンパウロとハイジュエリークリエイティブディレクターのルチアにブルガリの歴史からジュエリーの素晴らしさを教えていただき、つけさせていただき一瞬で虜になりました。１つのジュエリーを作る時、石を探すだけでも4.5年かかる時がある事を聞いて驚き。ダイアモンド以外の石は、デザインからではなく、石と初めて出逢ってから、実際に見て聴いて感じて作り上げていくそうです。私が携わってるこの世界も、台本をいただいてから頭で考えずに、感じて、相手にインスパイアされながら作っていく感じがどこかジュエリー作りと似ていて共感しました。またいつかこういう素敵な作品と出会えますように…💍
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