人気スタイリストとして東京の街を駆け巡る仙波レナと渥美千恵。モードなスタイリングに定評のある2人が自分のために選び愛用しているジュエリーは、偶然にも「ブシュロン」のリングだった。仕事柄、多くのジュエリーに触れる機会があり、鋭い審美眼を持つ2人のジュエリートークに注目!
売れっ子スタイリスト・仙波レナと注目の若手実力派スタイリスト・渥美千恵。現在それぞれに活躍する2人は、さかのぼれば実は師弟の関係だ。独立するとそれぞれにいそがしく、なかなか会う機会のない2人が久しぶりにゆっくりと話したのは、つい先日リニューアルオープンして注目を集める東京・原宿の「ワンズ(Ones)」の5階に位置する「ビストロ ワンズ(Bistro Ones)」だ。スタイリストの仕事では、原宿や表参道、銀座などブランドのプレスが集まる場所での打ち合わせやリース、それぞれのアポの合間などにカフェを利用することが多いという。「普段は1階のカフェをよく利用していて、5階のビストロもずっと気になっていたんです」と仙波は言う。
WWD:早速ですがお2人の指に輝くリングについて。渥美さんが着けているリングは、アシスタントを終えて独立する際に仙波さんが贈られたそうですね。
仙波: 独立する際に、本人に欲しいものを聞いてギフトを贈ることにしているんですが、千恵ちゃんから「ブシュロン」のリングがいいとリクエストがあったんです。
渥美:学生の頃に雑誌か何かでこのリングを見て以来ずっと欲しくて、でもそんなに簡単に買えないですし、ずっと欲しいと思っていて。アシスタント時代にレナさんには「彼氏に買ってもらいなよ」と言われたこともあったのですが、結果的に独立のお祝いにいただきました(笑)。グラフィカルなモチーフが好きで、この“クル ド パリ”は私のスタイルにぴったりでした。仙波さんのハリネズミのリングも「ブシュロン」ですよね?
仙波:購入してから10年以上経つかな。仕事でお借りして以来、かわいいなぁ、欲しいなぁと。見るたびにいつかは……と思っていました。仕事でお店に伺った時に試着したリングが自分にぴったりのサイズで、自分に合うサイズが初めてだったのでその場で購入しちゃいました。ちょうど30歳になる頃で、それまでは腕にたくさんのバングルやベルトを巻いたり、大ぶりなイヤリングを着けていたのですが、このリングをきっかけにジュエリーの持つ魅力にはまっていったように思います。
渥美:そうだったんですね!ずっとジュエリー派だったのかと……。
仙波:アクセサリーは流行を楽しめるもの、ジュエリーは一生を共にしていくものという感覚があります。だからジュエリーは探し回って買うというより、その時に出合って手に入れることが多い。だから数年経ってもずっと着けていたいと思うことが多いかなぁ。このリングを着けていると男女問わず褒めてくれるのですが、女性は「ハリネズミかわいい!」と言ってくれるのですが、不思議なことに男性は「アルマジロですか?」と言う人が多いんですよね(笑)。
ファッション誌などのジュエリー特集や俳優のスタイリングなど、ジュエリーに関わる仕事も多い2人。そんな2人が「ブシュロン銀座」を訪れると……。
WWD:普段はどんな意識でブティックに?仙波さんは授賞式などに出席する俳優のスタイリングでハイジュエリーを選ぶことも多いと思いますが。
仙波:俳優さんのスタイリングだと日頃見ていたものをパッと思い出してピンポイントでお貸し出しいただくことが多いですね。私がセレクトしてスタイリングしたものが、俳優ご本人のイメージに関係していきます。褒められるも批判されるも私ではなく着用いただくご本人。だからスタイリストとして何を選ぶのかと言う責任があるのだということを常に感じています。
渥美:私も担当する特集のことがもちろん第一ですね。あとは「自分には次はこれが欲しい!」とか、なりますよね〜。次はダイヤモンドが付いたものかなぁ。
仙波:私は「ブシュロン」となるとついついアニマルものに目がいってしまう。表情や動きが豊かでそして何と言っても大ぶりなものには目がないです(笑)。
気になるというネコ科のレオパードキャットをモチーフにしたリングを試着。“ファジー レオパードキャット”(PG、シャンパンダイヤモンド、ダイヤモンド、エメラルド、ブラックラッカー)400万円
幸福と希望のシンボルであるツバメをモチーフにした“イルンダ”のイヤリング(WG、ダイヤモンド、ブラックラッカー、450万円)を試着
「ブシュロン銀座」4階に位置する、白を基調とした空間に上品なグリーンのソファが印象的なサロンは、友人の家に招かれたようにゆっくりと過ごすことができるスペース。東京にいながらにしてパリを感じるサロンで、“東京に生きること”について聞いた。
WWD:2人にとって東京とはどんなところ?
渥美:小・中学生の頃から東京に遊びに来ていましたが、それでもやはり“憧れの東京”でした。おしゃれな街、おしゃれなカフェ、それに大人の女性に憧れていましたね。当時原宿にあった「オーバカナル」に制服で行ったこともありました。今思うと浮いていたけれど(笑)。住んでみると日常になってしまうけれど、ずっと東京に住みたいなと思います。
仙波:仕事で海外の都市に行くことも多いのですが、東京ってちょっと特殊な街だと感じます。日本はどこに行くにも海を越えないと国外に出ることができない島国なのに、ここまで大きな都市になっていることがすごいなぁと思います。東京生まれ東京育ちで他の街に住もうと考えたことは今まではないですね。もちろんパリのようなすてきな街で生活してみたいと思うことはあります。きっと必然があれば東京以外、日本以外の場所にいるでしょうし、今はまだその時ではないのでしょうね。
“食べることは生きること”をコンセプトに、イタリアンとフレンチで腕をふるってきたシェフによる“こだわりビストロバーガー”や“季節の野菜を使ったデリプレート”などの他、「ライザップ神宮前」とコラボしたメニューなどユニークなグランドメニューを用意。屋内外のカウンターやソファ席、東京の風景を感じるテラス席も人気。完全予約制。5月10日から1日2組限定のランチを開始予定
Bistro Ones
月〜土曜日17:30〜19:00(アペリティフのみ)、19:30〜23:00(LO 22:30) 定休日:日曜
東京都渋谷区神宮前3-30-12 Gビル神宮前5階
03-6721-1836
パリ・ヴァンドーム広場にブティックを開いた最初のハイジュエラー「ブシュロン」。その日本国内最大の路面ブティックは、白とゴールドを基調とした明るい空間に、人気の“キャトル”や“セルパンボエム”などのコレクションの他、ハイジュエリーや旗艦店限定のフレグランスまでフルラインがそろう。3階と4階にはゆったりとジュエリーを選ぶことができるプライベートサロンも
ブシュロン銀座
11:30〜19:30 不定休
東京都中央区銀座5-4-4
03-5537-2200
“ファジー”という名前を持った“ファジー レオパードキャット”は、ネコなどの子どもの毛が生え替わる前のファジー期から名付けられたニックネーム。創業当初から「ブシュロン」のコレクションには動物たちがモチーフとしてしばしば登場する。写真は、“ホピ”(ハチドリが幸せを運ぶという伝説を語り継ぐホピ族に由来)と“ニュリ”(インドネシア語でオウムの意)
仙波レナ(Semba Rena) : スタイリスト。一般企業で働いた後、スタイリスト・渡辺いく子に師事。現在はファッション誌のほか、広告や俳優のスタイリングなど幅広く活躍。大ぶりのジュエリーを重ねて独自のスタイルに昇華する、光るセンスを持つ
渥美千恵(Atsumi Chie) : スタイリスト。幼い頃からファッションが大好きで、雑誌を見て一番スタイリングが好きだった仙波レナに師事。現在は師匠のエッジーなモードスタイルに独自の感覚を織り交ぜたスタイリングで注目される、若手実力派スタイリストの1人
photographs : Sodai Yokoyama
hair & makeup : Mai Ozawa (mod’s hair)
映像クリエイター・関和亮、作家・本谷有希子。「ブシュロン」が結んだ東京を代表する2人のクリエイティブトーク
東京のおしゃれモデル&女優・SUMIRE。独特の存在感を放つ彼女の才能を開花させた、個性が武器になった瞬間
秋になると思い出す1枚の絵、そしていつの日か書いてみたいこと。作家・川上未映子による夢想という極上の宝物
パリ発デジタルマガジン編集長ジョアナのクリエイティビティーの源、バスクとパリを行き来するリュクスな生活とは
パリのファッション界で活躍するアバンギャルドなスタイリスト・オマイマの仕事のこだわりとおしゃれのルール
東京で活躍するモデル、デザイナーの鈴木えみ。仕事とプライベート、そして母として大切にしていること
東京を代表するファッションフォトグラファー・宮崎裕介が撮る、「ブシュロン」のウエディングストーリー
パリ・ヴァンドーム広場で発表された「ブシュロン」のハイジュエリー。世界初の本物の花を使ったジュエリーとは
パリで人気の照明アーティスト・ジュリー。その人生の転機そしてマルチな才能を開花させるインスピレーションの源
夏、パリの女の子と光、そしてシトリン。作家・川上未映子によるエッセーは、まるでジュエリーのように輝く宝物
フランスの人気女優・レティシア・カスタと実力派俳優・高橋一生主演のオリジナルショートフィルムが公開
パリの人気DJ・ルイーズ。ファッションブランドから注目を集めるおしゃれな彼女が音楽を愛し、パリを愛する理由
作家・川上未映子による季節のエッセー。独特の感性でつづる美しい文章はまるでジュエリーのような輝きを秘める宝物
人気急上昇中の女優・松岡茉優。映画やバラエティー番組とは一味違った大人の一面を切り取るファッションストーリー
人気スタイリスト・仙波レナと渥美千恵。おしゃれのプロが自分のために選んだ、とっておきのジュエリーとは?
フランス若手女優・アレクシアがアートギャラリーで過ごす充実の時間。そのサステイナブルなライフスタイルに注目
パリ・ヴァンドーム広場で生み出される伝説とは?160年間愛され続けるハイジュエラー「ブシュロン」の秘密
パリの人気ファッションブロガーのおしゃれな毎日に密着!ジュエリーでかなえるワンランクアップのコーディネート術
パリと東京、2つの都市の“今”を切り取る
#paris_tokyo_nowをチェック!