毎日を豊かにする ラン&フィットネス2023

2023/03/16

2月27日発売の「WWDJAPAN」は、年に一度の“ラン&フィットネス”特集だ。コロナをきっかけとするスポーツムードの高まりはまだまだ継続し、中でも手軽なランニングは活気づいている。ここでは、業界人の多様なランニングライフや全12社の一押しシューズ、知っておきたい最新フィットネスまで、紙面から厳選した企画をお届けする。
2月27日発売の「WWDJAPAN」は、年に一度の“ラン&フィットネス”特集だ。コロナをきっかけとするスポーツムードの高まりはまだまだ継続し、中でも手軽なランニングは活気づいている。ここでは、業界人の多様なランニングライフや全12社の一押しシューズ、知っておきたい最新フィットネスまで、紙面から厳選した企画をお届けする。
ランニングと一口に言っても、その楽しみは無限大。10年以上走り込んだエキスパートランナーから、レースへ挑戦する中級者、走り始めたばかりのフレッシュなビギナーまで、走る場所や装い、モチベーションも人それぞれだ。ここでは、ファッションやカルチャーに携わる5人のランナーに、それぞれのランニングライフを聞く。あなたにとって、走る醍醐味とは?
PHOTO:KAZUKI IWABUCHI
TEXT:AIKA KAWADA
ハーフマラソンは一生の思い出
山瀬まゆみ/アーティスト
アーティストの山瀬まゆみさんは、コロナ禍の自粛期間中に、運動不足を解消したいと思って走り始めたビギナーランナーだ。今では近くに住む友人とのグループランも楽しんでおり、「走る約束をすると、早起きしたり、それまでに仕事を終わらせたりするようになって、1日の流れも変化しました」。今年1月には、いつものメンバーとともに大阪ハーフマラソンに出場。「初のハーフマラソンに向けて、年始から練習を重ねました。当日も良いペースを保ち、目標だった2時間以内でゴール。大きな挑戦でしたし、一生の思い出です」。
\私のお気に入り/
必需品はナイキのキャップ。日焼けや紫外線対策はもちろん、「被ると“走るぞ”という気持ちになります」
出張先でのランも楽しみの一つ
オ・サンヨン/
エドストロームオフィス セールス
PR&セールス会社のエドストロームオフィスに勤めるオ・サンヨンさんは、ランニング歴6カ月のビギナーだ。「頭をスッキリさせとうよランニングしてみたら、とてもリフレッシュできて、それ以来続けています」。休日は自宅から光が丘公園までの往復8kmコースが定番。平日もランニング欲がわいたら、「仕事を頑張って早く終わらせて、恵比寿のオフィスから新宿まで走っています」。ファッションウイークでパリに出張したときも、仕事の合間をぬってランニングをした。「自分が知らない街の一面を見るのも楽しみの一つですね」。
\私のお気に入り/
ランニングアイテムはオールブラックで、ブランドは「ナイキ」で統一。「アウターを収納できるバックパックが便利です」
地球を見つめる海沿いラン
田上彩/
発酵人・「シード トゥ テーブル」主催
湘南で無農薬の野菜作りとブランド事業を行う田上彩さんは、ランニング歴15年。体力づくりと心を整えるために始めたが、今は別の魅力も感じている。「海沿いを走りながら波や太陽のエネルギーを感じると、自分が人間の視点でしか物事を考えてなかったことに気づくんです」。同時にゴミなども目に入り、「環境問題に対して、自分が何をできるかを考えるきっかけにもなる、かけがえのない時間です」。昨年末には“ゴミを出さない大会“を掲げる湘南国際マラソンに出場し、10kmを完走。生まれ育った町を気持ち良く走る喜びをかみしめた。
\私のお気に入り/
「ザ・ノース・フェイス スフィア」のシリコン製ボトル。「飲み終えたらたたんでポケットに入れられます」
ラジオでランの楽しさを発信
丸山果恋/
フリーランス  MC 、パーソナリティ
ラジオパーソナリティーとしてなどで活動する丸山果恋は、横浜みなとみらいから臨海パークまでの道のりが定番コースだ。「朝はランニングがてらで買い物することも。意識して走るというよりも、もはや生活の一部です」。丸山さんは「ライブラン」というアプリを使って、ランナー向けのラジオ配信も行っている。「朝5時半からのセッションでは、日本全国にいるユーザーとの会話企画や、ランニングの実況中継などを実施。『早朝で気分が乗らなかったけれど、声を聞きながら走ったら元気になれた』と言われるのが、とってもうれしいです」。
\私のお気に入り/
「アンダーアーマー」の“マキナ3”は「柔らかすぎず、硬すぎない安定感のある履き心地がお気に入り」
“バズる”次世代エリートランナー
三津家貴也/
ランニングアドバイザー兼タレント
インカレ出場経験もあり、現在はランニングコーチとして活動する三津家貴也さんは、SNSでランの魅力を発信する次世代インフルエンサーでもある。大学時代はスポーツ研究に勤しみ、自らプレーヤーとして検証。「そこで得たノウハウを発信し、ランニングに興味のなかった人に楽しさを伝えることに、大きなやりがいを感じています」。ランニングは競技性だけではなく、コミニケーションの喜びやエンターテイメント性など、多様な魅力がある。「いろんな切り口から発信して、ラン好きを増やせたらうれしいです」。
\私のお気に入り/
「アイヴォル」のサングラスは日常生活でも愛用。「シーンごとにかけ変えるように、複数個を持ち歩いています」
ランニング唯一のギアであるシューズは、ランナーたちのモチベーションにも直結する。ここでは、国内外のスポーツメーカー全12社の一押しシューズをご紹介。機能もデザインも多彩なラインアップから、お気に入りの1足を選ぼう。
PHOTOS:YUTA KONO
フィットネスにも新しい風が吹いている。VRやSNS、スマートフォンアプリなど、最新テクノロジーを活用したフィットネスや、AIによって無人化された24時間営業のジムまで登場するとともに、人が古くから親しんできた瞑想や乗馬や、意外と歴史の長いマシーンピラティスなどの人気も広がっている。2023年に注目すべきフィットネスとは?
TEXT:AIKA KAWADA
今号の表紙を飾ったのは、アイドルグループ、ももいろクローバーZでリーダーを務める百田夏菜子。“エビ反りジャンプ”をはじめとした全力パフォーマンスで女性アイドルの枠を超えて幅広いファンを持ち、明るいキャラクターでお茶の間でも人気だ。近年は女優や声優、モデルなど、新たな活動にも積極的にチャレンジしている。中学2年で芸能界に入り、今でもアクティブに業界を駆ける彼女にとって、ラン&フィットネスとは。
PLOFILE
(ももた・かなこ)1994年7月12日生まれ、静岡出身の28歳。2005年にオーディションを経て現事務所に入り、08年にももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)を結成。女優としても活動し、16年放送のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でメインキャストを演じ、その後も映画「すくってごらん」のヒロイン役や22年放送のフジテレビ系連続ドラマ「僕の大好きな妻!」で主演を演じる。映画「ブラックパンサー」「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でのシュリ役をじめ、声優としても活動。21年10月には埼玉・さいたまスーパーアリーナで初のソロコンサートを開催した
“景色を楽しみ、
自分のペースで走ると、
スッと心が軽くなる”
WWDJAPAN(以下、WWD):普段から体は動かしている?
百田夏菜子(以下、百田):オフのときは激しい運動はしません(笑)。それよりもストレッチやケアを重点的にやりますね。あとは体幹を鍛えたり、最近はマシーンピラティスに通ったりもしています。自分の体と向き合う機会が増えたため、ライブでは自分のキャパシティーを考えて計画的にパフォーマンスができるようになりました。昔は盛り上げることに必死で、ただがむしゃらにやっていましたから(笑)。
WWD:ランニングはする?
百田:昔から短距離派で、長く走ることは苦手です。中学の時はバスケ部だったのですが、無理やり駅伝部にも入れられて、「ランニング=つらい」というイメージがついてしまったんです。でも最近は、家の周りをゆったりと走ってリフレッシュすることも増えました。景色を楽しみながら自分のペースで走ると、スッと心が軽くなるんですよ。お仕事で少し疲れたときも、自分のペースでゆったり走ってリフレッシュしています。
WWD:グループは今年で15周年を迎える。これまでをどう振り返る?
百田:15年も活動を続けているなんて、自分でもびっくりです。中学のときに家族がいつの間にかオーディションに応募して、気づいたら事務所に入っていましたから(笑)。グループ結成後もプロ意識はなくて、地元(静岡)の中学校に通いながら週末に東京に行って、同世代のメンバーと一緒に路上ライブやビラ配りをする。それが、ただただ楽しかった。そこから少しずつお客さんが増えていくと、ライブハウスでライブができるようになって、徐々に「真剣にやらなきゃ」と意識が変わっていきました。28歳になった今でも、変わらず活動できているのは、応援してくれる皆さんのおかげです。
WWD:アイドルとしてはもちろん、女優や声優と仕事の幅も広げている。
百田:“人を笑顔にすること”が私の活動のテーマで、お仕事のジャンルはあまり関係ないんです。アイドルも、女優も、声優も、バラエティーも、極端に言えば、芸能という業界にもこだわりはありません。活動ジャンルが変われば、届く人も変わる。例えばこの撮影も、私をあまり知らなかった人が見てくれると思うと、すごくワクワクしてきませんか?これからも新しいことにどんどんチャレンジしながら、より多くの人の心を動かしていけたらうれしいです。
PLOFILE
(ももた・かなこ)1994年7月12日生まれ、静岡出身の28歳。2005年にオーディションを経て現事務所に入り、08年にももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)を結成。女優としても活動し、16年放送のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でメインキャストを演じ、その後も映画「すくってごらん」のヒロイン役や22年放送のフジテレビ系連続ドラマ「僕の大好きな妻!」で主演を演じる。映画「ブラックパンサー」「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でのシュリ役をじめ、声優としても活動。21年10月には埼玉・さいたまスーパーアリーナで初のソロコンサートを開催した
PHOTO : KENICHI MURAMATSU
STYLING : KIE FUJII
HAIR & MAKE-UP : AI YOKOYAMA
PRODUCE : RYO MURAMATSU
ボディスーツ5万7200円、ショーツ5万2800円/ともにエムエム6 メゾン マルジェラ(マルジェラ ジャパン クライアントサービス 0120-934-779)、シューズ1万4300円/アディダス(アディダスお客様窓口 0570-033-033)