女優、上戸彩がおめかしをして街に繰り出したらーー 。「スポーツマックス(SPORTMAX)」の2022年プレ・フォール・コレクションをまとい、現れたのはボウリング場。マニッシュな魅力と澄んだ美貌を引き立てるファッションシューティングとなった。

デビューからまもなく、ドラマで脚光を浴び一躍人気女優に。その後、常に第一線で活躍してきた上戸彩。明るくて、変わらずかわいいーー。現場に現れた彼女は、そんなパブリックイメージをさらに増幅するほど、飾らない美しさに溢れていた。
「年齢を重ねて経験を積んで、やっと力が抜けたのかもしれません。“上戸彩で遊んで”もらえたら」。そう穏やかに話す彼女の、“今”を聞いた。

「10代半ばから25歳くらいまでは文字通り、全速力で駆け抜けてきました。インプットをする時間を確保できないままアウトプットを求められる毎日に、正直つらいと感じたこともありますし、『こういう役をやってみたい』という自分の気持ちすら見失いそうになることもありました。テレビに映る自分を、どこか切り離して見ている感覚でしたね。それが20代後半以降少しずつ、仕事に対しての思いや意見を周りに伝えることができるように。企画書に目を通したり、打ち合わせに参加させてもらったり……。それは経験だけでなくて、年齢を重ねてきたことで、等身大の私を受け入れてもらえるようになってきたことが大きいかもしれません。この、受け入れてもらえているという実感があるから、自分らしさを出すことができる。こうして、ファッションシューティングなどのお仕事でこれまでとは違った面を引き出してもらえる楽しさを感じています。“上戸彩で遊んでもらえたら”と、力を抜けるようになったのかな。今は母親でもありますし、プライベートという軸があって、その上でお仕事をさせてもらえている環境は本当にありがたいですね。慌ただしい毎日ではあるけれど、『自分が選んだ仕事なんだから』と手応えを持って取り組めているのは幸せなことだと思っています。全責任が自分にあるというか、覚悟を持てるようになった気がします。もっともっといい女優さんになりたいし、いいお母さんでいたいし、いい奥さんでいたい。まだ子どもが小さいので、着飾って出かけるというシーンは少ないけれど、舞台を観に行く時にはヒールを履いたり……。やっぱり気分が上がりますね。
私、エゴサーチをする派なんです。『上戸彩、ちょっと太った?』『このくらい(の体型)がいいね』とかのコメントも読んじゃう。それに対して『正解!2キロ太りましたー!』ってポジティブに受け流せるようになった自分がいます。改めて今、お仕事が楽しいんです」。
まっすぐな目で答える素直な表情に心を奪われる。変わること、変わっていく自分自身を楽しむこと。誰からも愛される彼女の魅力を垣間見た。