ビジネス

「アメリカンイーグル」が12月末までに全33店を閉鎖 日本から撤退

 米カジュアルブランド「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS」は、日本国内の全33店舗とオンラインサイトを12月末までに閉める。同ブランドは2012年4月に日本に上陸したが、近年は業績不振が続いていた。今年10月末には米ファストファッション「フォーエバー21(FOREVER21)」も国内店舗を全て閉店したばかり。低価格を売りにした海外ブランドの撤退が続いている。

 「アメリカンイーグル」の日本事業を手掛けるイーグルリテイリングが25日に発表した。併設で展開する下着ブランド「エアリー(AERIE)」も撤退する。同社の親会社である青山商事は今年6月、事業を米アメリカンイーグル本社に譲渡する検討に入ったと発表していた。今後の同ブランドの動向については「当社では把握していない」(青山商事)という。

 国内「アメリカンイーグル」事業の売上高は19年3月期で122億円だが、同ブランドが足を引っ張るかたちで青山商事のカジュアル事業は13億円の営業損失を計上していた。契約期間である22年2月を前倒しての撤退になるが、青山商事の屋台骨である「洋服の青山」などのビジネススーツ事業が苦戦する中、不採算部門の整理を余儀なくされた格好だ。

 「アメリカンイーグル」は12月18日の横浜ジョイナス店を皮切りに、全国の路面やショッピングセンター内にある店舗を順次閉店し、31日には日本1号店の表参道店やオンラインストアも閉鎖する。

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